鮮やか土色

アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

土色鮮やか

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コミケに初参戦します。ハライチの岩井に会いたい。。。

新野です。今年はコミックマーケット94に行ってきます。

 

普段お盆には別の予定があったのだけれど、今年は弟と二人で時間を開けてコミックマーケットに行くことにしました。せっかくの夏休みだからね。

 

もともと同人系のものは好きで、というかアイマス界隈は特に同人が賑わっているのでこれまでも薄い本を買い集めたりはしてたんだよね。

アイマスはプレイヤーがプロデューサーという立ち位置にあるギャルゲーなので、それぞれのアイドルに対するそれぞれのプロデューサー観みたいなのが見られて特に面白い。

 

例えば艦これならプレイヤーは提督と呼ばれるけれど、あくまで「プレイヤー」としての扱いなんだよね。

アイマスの場合は1人ないし数人ユニットのアイドルと、レッスンしてオーディションして、一緒に成長していくという点でプロデューサーに感情移入しやすいし、それが同人界隈を賑わう燃料になっているというのもなんとなく想像できるところだ。

ただの美少女動物園でないところがすき。

 

私が好きな同人ジャンルで行ったらあとはガルパンかなぁ。

ガルパンは一時期めちゃくちゃ人気になったけれど、ストーリーとして残っているのは1クール13話+OVA+劇場版(+外伝コミックス)というとっても短いものだ。

 

13話の中には勿論いろんなドラマが詰まっているのだけれど、やはり短いのでファンからしたら物足りなさもなくはない。

そのような行き場のない情熱が同人誌などに発散されているのか、ガルパン外伝漫画みたいなのがPixivで見つかることがある。もうこれ公式で出版しろよみたいなレベルのやつがだ。作者さんは公式アンソロにも出してるらしいけど。

同人許容できてガルパンファンなら一読の価値アリなので紹介もしておく。

www.pixiv.net

ま、この人は今回ガルパン本は出さなそうなので残念ながら会えないが、こういう熱意が集まっていて楽しい。

 

まあ目当てのジャンルはそんな感じなんだけれど、それよりも大事な目的がある。

 

ハライチの岩井勇気に会いたい!!

岩井勇気、知っていますよね??あのM-1で4大会連続出場したハライチのネタを書いている人ですよ!「ゴッドタン マジ歌ライブin横浜アリーナ」でトリを努めたあの!!腐り芸人として頭角をあらわしたり表さなかったりしている!!ソフトバンクのCMでフジロックと絡めたまさかの新曲を発表したあの岩井だよ!!

 

私は結構ラジオを聴くんだけれど、2016年から放送開始した「ハライチのターン」というラジオがもうめちゃくちゃおもしろいのじゃ。アッイッケネ、うっかり400年生きた狐の擬人化ロリBBAになっちゃった。

 

勿論澤部のトークを回す力とかも発揮されているんだけれど、特に番組を支えているのが岩井のフリートークだ。もうね、聞いてくれ。

これ1本に岩井の魅力が詰まっている動画なので是非聞いてほしい。

 

で、そんな新野が大ファンの岩井勇気コミケにサークル参加するんですよ!!!

スプーキーEというサークルで、岩井脚本のコントCDを頒布するということで!!しかも声優は下野紘梶裕貴という超豪華な仕様!

 

ふたりとも岩井が単独でやってる「アニニャン」にもゲスト出演した。こちらもオススメ。特に岩井好きでアニメも好きな俺得ラジオと言うほかないからあなたにススメて良いものなのかはわからないけれど。

 

しかも噂によるとめちゃくちゃファン対応が良いとか。好きになっちゃう。。。

 

本当は同じくファンの弟と二人で行きたかったんだけれど、諸事情で1日目に参加できないようで一人で行くことになりましたよー。ワクワクしてきた。

 

今年は稀な酷暑で、コミケに行って生きて帰れるのか本当に心配されるところですが、楽しんでこようと思います!!

【ハイレゾ音源購入記】THE IDOLM@STER SHINY COLORS BRILLI@NT WING 03 バベルシティ・グレイス- 96kHz/24bit

e-onkyoより購入。

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www.e-onkyo.com

BRILLI@NT WINGは2018年に始まった新しいアイドルマスターシリーズ、THE IDOLM@STER SHINY COLORS通称シャニマスのCDシリーズだ。で、この「03 バベルシティ・グレイス」は8/1発売。めっちゃ良いぞ。 

 

アイマスの最近のゲーム、特にスマホゲーは音ゲーばかりだったが、シャニマスに関してはアーケード、及びシリーズ1,2のような期間内にアイドルをプロデュースするという点で、それらのシリーズのファンの人ならもれなくハマってしまうであろう作品だ。

 

というか私自身、音ゲーじゃなくてさあみたいな感じだったのでめっちゃハマってる。

 

で、ゲーム内ではオーディション画面で楽曲が流れる時に使用されている楽曲だ。ゲーム内ではショートバージョンでしか流れていなかったがフルで聴くとやっぱり良い。Cメロが最高すぎる。というのはアイマス楽曲あるある。

 

特にこの曲はクラシカルロックというか、バスドラがドコドコしててストリングがスキィキィしててギターがギュワンギュワンしてる感じの、アイマス界隈ではちょっと異端な曲だ。

 

だからこそ、これまでスマホでしか聴けなかった楽曲なのでスピーカーで聴くと結構印象が変わる。ハイレゾだから、もっといえばCD音質ではないから声の通りも楽器に埋もれたりすることがないからね。レーベルがクソカス海苔波形で悪名高いランティスなので特に

というかこんなにバスドラがドコドコ来るとは思わなかった。

あと、終盤でユニット名が出てくる歌詞があるんだけど最高すぎるので何回も聞いている。

 

アイマス関連曲はCDも数枚持っているものの殆どはレンタルで追っていたが、最近では食指が動かなかった。

というのも、ほとんどのコンテンツが放っておいても一定数売れるから買い支える必要もないし、スマホ音ゲーにハマれなかった分知らない曲が増えたこと(特にシンデレラ)、それとPS4の「プラチナスターズ」で全然ハマれなかったことでPS4を弟に明け渡してしまったことが原因で、最近アイマスからちょっと距離が離れていたから。

 

シャニマスはまだ成長途上のコンテンツなのでこれからどれだけ大きくなるかわからないが、少なくとも既存Pはハマっている人が多いハズ。特にXBOX360の頃とかから追ってる古参Pとか。

でも、優秀なゲームシステム、キャラクター、楽曲に囲まれていて流行らないなんてことあってはいけない。なんとしても流行らせる必要があるのだ!とまではいかないけれど、買って応援するのは大事だと思う。

 

幸いにもアイマス楽曲は最近の曲なら偽レゾではないハイレゾで配信してくれてるのでそれも嬉しい。記事にはしていないけれど「02」も買ってるぞ。お前も虹になれ。

 

9月には同ゲームからユニット「放課後クライマックスガールズ」、10月には「Alstroemeria」の楽曲が配信されるはず。もちろんこれまでの曲も良かったけれど、これから発売される2つのユニットは特に好きな曲なので楽しみ。

【悲報】ipod classicと破局しました。~3年8ヶ月~

音楽プレイヤー最盛期の遺産、ついに売り払ってしまいました。

 

 ipod Classicを売ってしまった。手放してしまった。

 

君との思い出を、ここに記しておくよ。

 

2015年

2015年末、僕のところに来たiPod Classicは中古品(と言ったら失礼だったかな>_<;ごめんね)だったけれどまだピカピカだったね。傷が付きやすい背中も、とてもすべすべだったね。

 

初めてキミを見た時、美しいって思ったんだ。僕はこれまで使っていた赤色のipod nanoなんて放って、君ばかり構っていたよね。

 

本当はクールな黒いipod Classicも気になっていたんだけれど、君が来た瞬間、これだって確信したんだ。

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それと、奮発してちょっと高いイヤホンを買ったね。

8000円程度のイヤホンだったけれど、これまでよりもうんと音質が良くなったね。

 

実はその時から、僕は君のイヤホンジャックに抜き挿ししたそのプラグを、お気に入りの携帯電話のイヤホンジャックにも挿していたんだ。今だから言えることだけれどね。

こんな僕のことを、軽い男だと思うかな。ごめんね。

 

この年は僕が受験勉強で忙しかった頃だね。

携帯電話と違って君はインターネットに接続できないから、受験勉強のお供にはもってこいだったね。毎日内緒で学校につれてきて、秘密の時間を過ごしたね。

 

あのころは本当に大変で、君に当たっちゃう事もあったけれど、それでも君は美しい歌声を聴かせて僕のことを慰めてくれたね。

 

ただ、本当に1度の気の迷いだったんだ。大事だったはずの君にrock boxを入れてしまって、Appleのサポート規約違反にしてしまったね。

shopdd.jp

.mp3だけじゃなくて、.flacファイルが聴きたいだなんて、そんな事思ってしまった僕が間違っていたよ。

 

結局インストールには成功したけれど、なんだか使い方がよくわからずすぐにもとに戻したよね。

 

罪悪感で押しつぶされそうだった僕に、再起動した君はいつもと同じようにりんごを一口かじったような笑顔を僕に見せてくれたね。

 

それからだね、僕が君のための音源をALACで管理するようになったのは。

 

2016年

2016年は僕が大学に入学した年だ。

僕は一人暮らしということにして実家から出たけれど、念願だったipod Classicとの同棲生活のスタートだったね。

 

最初はお互いてんやわんやで、新築のノートPCにItunesをインストールしたり、間違って音源を削除しちゃったりといろいろ失敗もしたっけ。

 

でも僕は必死にアルバイトしてお金をためて、高音質なイヤホンを買ったよね。

 

ER-4 XR。君もとてもお気に入りだったね。

 

携帯電話で音楽を聞くことは殆どなくなって、君専用のイヤホンだったね。

 音質に拘り始めたのもこの頃だったね。僕は君がもっと輝けるように、ポタアンを買うことを決心したんだ。

2017年

 

君のためにポータブルアンプを買ったよね。覚えているかな?

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中古のポタアンだったけれど、君は喜んでくれたよね。

 

とても良い音質で、僕の耳に幸せを届けてくれたね。

君が嬉しそうに音量を上げるから、つい嬉しくなってもっと高いイヤホンを買ったね。

 僕は携帯電話をiPhone 7 に変えたから、正真正銘ipod Classicのためだけのイヤホンだった。

覚えているかな。電車を乗り継いで行った「e☆イヤホン 名古屋大須店」のデートのこと。

僕が他のプレイヤーの事を見てたら、君は怒って音量を最大にしてたっけ。(笑)

あのときはごめんね。

 

2人でいろんなイヤホンを試聴して、結局買ったのは64 AUDIOのU4-SEだったね。

本当に給料三ヶ月分を溜めてやっと買える価格のイヤホンだったけれど、解像度、装着感、機能、帯域バランス何をとっても1流のイヤホンだったね。僕も君も嬉しくなって、より一層一緒にいる時間が増えたね。

 

そういえば、君が家出したときのこと覚えているかな。

きっかけは些細なすれ違いだった。授業に集中していた僕は、君を電気電子工学科の教室に残したまま家に帰っちゃったんだよね。

 

翌日、授業もないのに君を探しに大学までいって探し回った。

結局きみは、事務室の落とし物コーナーで泣いてたんだっけ。なぜか建築工学科の教室で見つかって、事務室のおじさんに保護されたんだっけ。

 

 

君が建築工学科のDQNに何されたのか想像するだけでも悔しいけれど、君は何も言わず僕に「愛をこめて花束を」を聴かせてくれたね。

家に帰って2日分、お腹いっぱい充電したよね。

 

2018年

君に謝らないといけないことがある。

もう1年近く、表面上では君と仲良くしていたけれど、僕は実はスピーカーに手を出していたんだ。

こんなこと言っても信じてもらえないかもしれない。だけど、本当にやましい気持ちなかったんだ。ただ、最初は友達同士だったんだ。

 

でも何度もリスニングを重ねていくうちに、虜になってしまった。

他のプレイヤーに、しかも据え置きプレーヤーと君を比べることなんて出来っこないさ。

そう、思っていた。

でも、Ipadで簡単に操作できてイヤホンもヘッドフォンも着けなくていいリスニング体験をさせられちゃったら、君と付き合っているのが窮屈に感じちゃったんだ。

 

もう、僕ら限界みたいだ。

前みたいに、君とポタアンわざわざどちらも充電して、重いし大きいのにポケットに入れて、有線っていうのに、疲れちゃったんだ。

 

最後は一言、「出品」

 

それっきり君は家に帰ってこない。

 

今頃どこでどうしているのかな。

目に浮かぶ照れた後ろ姿に会いたいな。

youtu.be

最後にもっと優しい言葉をかけてあげられなかったことをとても後悔しているよ。

いつか君がこのブログに辿り着いたら、この言葉を伝えたい

「ありがとう、さようなら」

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書き終えて。。。

 

なにこれ?

 

なんだこの駄文。またインターネットデブリを生み出してしまった。数kBであってもはてなブログ様のサーバー容量を余分に使用してしまったことが申し訳無い。

 

というか、ただヤフオクで売ったよ~っていう報告だけのつもりだったんだが。

中古で購入したiPodの前の所有者がこんなことブログに書いてるってこと知ったら、即転売するわ。マジで書き終えるまで苦痛だった。キモすぎるな。

 

というか最後のあたりはマジで本音です。有線めちゃくちゃ煩わしい。

iPod Clasicには確かにある程度の愛情を持って使ってたけど、SpotifyBluetoothイヤホン✕iPhone7っていう最強の布陣の前には過去の遺産だ。

 

みんなも中古相場が下がり切る前に売ろう。

常時SSL化(https化)致しましたっていう報告と、やったこと

やってみたらそんなに面倒くさくなかったのでおすすめですよ。

 

 常時SSL化をすることによってgoogleからのサイト評価がよくなるらしいという話を聞いて、これまでそんなに気にしてなかった常時SSL化に挑戦してみました。

 

まあ、一通りやったことだけまとめてみます。

常時SSL化の設定

他記事でもあるように、手順としてははてなブログの設定画面から

HTTPS配信: 無効 HTTPS配信の状況を確認する

 となっている部分を有効に変更するだけ。ここで、1度有効にしたら再度無効にすることは出来ませんなんて注意文があるからこれまで日和って出来なかったのよね。

 

常時SSL化だけならこれだけで終わりなんだけど、ブログ自体のURLが変わってしまうことと、これまで「http://~」で読み込んでいたプラグインが使用不可になってしまう問題を片付けなければならない。と言ってもそれだけなんだけれど。

ブログカスタマイズの調整

まずブログカスタマイズについて。

これに関しては人によると思うけれど、わたしの場合は

これを参考にシェアボタンを設置している。

シェアボタン内部にはHTMLで記述している部分に「http:~」で記述してある部分が存在するので、これらをまとめて「https:」に置き換えた。

 

ただ、はてなブックマークはてブ数取得APIが、どうやらhttpでしか配信されていないようで使用不可になってしまった。仕方ないのでここは一旦工事中とする。

 

その他にも、フッターや記事下にあったカスタマイズのURLを見なおして「https」に変更した。

ヘッダーメニューの調整

当ブログでは、ヘッダーメニューというか、グローバルメニューを設置している。プルダウンするメニューで、カーソルを合わせるとサブカテゴリが表示されるようにしてある。

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ただ、これは自動ではなく手動、つまりカテゴリのURLをその都度HTMLに書き込んで作っているので、ブログURLが「http」から「https」に変わってしまったのですべて書き直さなければならない。

 

「デザイン」→「ヘッダ下」のコードをすべてメモ帳に貼り付け、「置き換え」をしたのち、コピペで上書き。

記事内の旧URLを調整

同じく、ブログのURLが変わってしまったので調整。特に、記事内の自記事へのリンクはすべてブログカードを使用していたのだけれど、それが使用不可になってしまっていたので。

使用したのはこのツール。

はてなブログのID,URL、APIコードから自動でブログ内の文字列を置換してくれるツールだ。

上記事ではいろいろアフィリエイトのコードの変更について乗ってるけれど私には円がないものなのでスルー。とりあえず全記事の自己リンクを置換してやる。

 

この時、「http」→「https」と置き換えてしまうと、すでにhttpsで記述されていたURLが「httpss://~」となってしまうので注意。

 

http://azayaka-tuchiiro.hatenablog.com/

https://azayaka-tuchiiro.hatenablog.com/

と言ったように、ブログ全体のURLを置換すると安全かも。

 

余談

余談ですが、常時SSL化をする際はブログ全体の工事なのでアクセスが少ない時間帯にやりましょう。

私の場合は深夜2時に作業を始めたのですが、外は台風が来ていてちょうどヘッダーメニューを調整している最中にあたり一帯に大停電が起きてしまいwifiも使えないのでふて寝を決め込んだ次第です。そのせいで今日の昼までブログが大変不便になっていた。

友人曰く、友人宅から見える電線から火花が散った瞬間あたり一帯停電になったらしい。何じゃそりゃ。

 

なので、みなさんもブログの工事をする際は「アクセスが少ない時間帯に」、「天災の危険がないことを確認して」作業することをおすすめします。

フルメタル・パニック!!と下川みくにの相性を長々と語っちゃってみた - アニメでハマる音楽【3】

アニメでハマる音楽
 
アニメと音楽を結びつけるとどちらも楽しめてお得だよ、っていうススメです。
 
第三回、今回はフルメタル・パニック!!✕下川みくにのご紹介。

 

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フルメタル・パニック!!について

 今更語るのもなんだけど、語らずにはいられないね。フルメタも下川さんも思い出補正込みでめちゃくちゃ好きなんで、アニメでハマる音楽を紹介しようとしたら新野は絶対に避けては通れないんだ。

 

フルメタル・パニック賀東招二さん原作のライトノベルに端を発するアニメシリーズだ。

1期が2002年に制作された。この頃のGONZOは名作が多い。最終兵器彼女カレイドスター、もう少しあとになるとN・H・Kにようこそ!!とか。今では製作元として別に期待できるほどではないな、位になってしまったが。

 

1期からすでに、学園✕ミリタリーの日常&バトルアニメとしてはもう十分面白いのだが、よりフルメタの名前を広めたのは2期、フルメタル・パニック?ふもっふだろう。

ふもっふ京都アニメーション制作で、2003年に放送された。実はこの作品、京アニが初めて元請けで制作したアニメでもある。ふもっふ、AIR、そしてハルヒとメガヒットを飛ばしまくった結果、現在のようにアニメ制作会社の中では大手と呼べる規模になった。

ふもっふはシリーズの中でも、原作ライトノベルの短編を集めたシリーズとなっていて、初期とは言え時代を考えたら今でも通用する、さすが京アニといった作画であるしそのうえテンポも良く、得意のミリタリーネタ、パロディネタもあったりと素直にギャグアニメとして面白い作品だ。

シリーズ全体のファンとしては全部見てほしいのだが、ふもっふ単体で見ても全然面白い。1期が2クールなのに対して2期は1クールなので手軽に見られるのもポイントかな。

 

そんな京アニが続けて2005年に発表したのがフルメタル・パニックThe Second Raidだ。通称TSR

ふもっふを受けて、短編集ではなくGONZO制作1期の続編を制作したものだ。

TSRでの見どころは、京アニにしては貴重なロボットの作画だ。ふもっふでは殆どロボは登場しなかったが、本編の続編なので当然戦闘シーンが多くなる。

とはいえ京アニはもともと様々なアニメの制作協力をしていたため、実力は十分というかんじか。古い作品のエンドクレジットを見てると結構京都アニメーションって入ってるよ。エヴァとかにもあったような。

 

で、それから13年の月日を経て4度目のアニメ化が2018年春アニメで成された。フルメタル・パニックIV。制作は再々度変わってXEBEC。待ちに待った続編で私も非常に期待していたのだが、まあ、再三の放送延期に加え作画もちょいちょい崩れてて、コックピット内部の描写とかまあ不満点はいくつかあったが、幸いなことにメカが今作より3DCGを用いられるようになったため作画崩壊がなかったことと、やっぱり原作の面白さに助けられて無事放送を終えたところだ。

 

尺的にも、まあ一区切りで収まった感じがして5期に期待が持てる。何十年後になるかわからないけどな!

フルメタル・パニック!!と下川みくに

 で、そんなフルメタル・パニックを語る上で欠かせないのが下川みくにさん。

フルメタにおいては1期から3期までOPとEDを担当していた。計6曲もあるが、これは完全に思い出補正込みで最高なんだよね。

www.dailymotion.com

こちらは1期OPの「Tomorrow」。OP映像はほとんどが本編の使い回しだけれど、どうです?ちょっと作画良すぎない?あとOPだけ16:9で作られてるんだけど、時代を先取りしてて好きです(直球)

オタク特有の早口が発生してしまったのでスルー推奨です。

(当時の)GONZO凄すぎる。(当時の)GONZOのメカ作画は本当に美しい。延々とデジタルフォトフレームに流していたい。サビに入ったところのトゥアハー・デ・ダナンからM9が発進する所カメラ引いてるのもあるけど秒間何枚書き込んているんだってレベルですよね。あとアーバレストがロケットから飛び出す所、これ本当に2002年制作あのかってレベル。これ、アップ日時的にBD版の映像だと思うんだけど、フルHDにしても全然違和感ないどころかむしろより魅力が増すって感じでどれだけ力入れてたんだって言う話ですよね

 

ゴ、ゴホン…失礼…

では、気を取り直して…

 

www.nicovideo.jp

こちらは2期、ふもっふの OP「それが、愛でしょう

↓またオタク特有の早口が発生してしまったのでスルー推奨です。

「雨上がりの街~」のところのギターがエモーシャル。ギターと一緒に泣いちゃう。ここの、1枚絵が発散するの良いよね。ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!始めてみたときのこと思い出しちゃう。

2期はあくまでギャグアニメで、本編のストーリーとはちょっとだけ脱線してるんだけど、改めて見返した時に1番泣けるのもふもっふなんだよね。この、日常編っていうのが後半のシリアスな展開とか、どうあがいてもうまくいかなかったりする宗介とかなめを見ていたりするとめちゃくちゃココロに刺さる。ふもっふがなければここまでフルメタにはハマってないと思うわぁ…。

「こんなに近くに感じる それが、愛でしょう」という歌詞があるが、ふもっふの頃は宗介とかなめは未だ自分の気持ちと、お互いの気持ちに向き合っていなかったんだよなぁ!それでも近くにいることで育ってく友情と、愛情を歌った、結局フルメタは「ボーイ・ミーツ・ガール」モノなんだなと思わせてくれるような歌がめちゃくちゃマッチしている。最高すぎ。

作画で言ったらサビ以降めっちゃ力入ってるよね。京アニは現代でも、同じクールにいくつもアニメ作ったりしないから作画がキレイだもんな。他のアニメ制作会社も見習ってくれ…

 

( ゚д゚)ハッ!

いやはや、またも申し訳ない、取り乱してしまった…

 

www.youtube.com

 こちらは3期OPの「南風」。

1期2期の楽曲はどことなく湿っぽい曲だったが(いい意味で)、南風は明るい曲調が特徴的だ。みくにさんの声を聴くと、やっぱフルメタだなって感じがする。

↓またまたオタク特有の早口が発生してしまったのでスルー推奨です。

やっぱり特筆すべきは作画かな!2005年制作ということでアスペクト比も16:9、当然HD画質だ。やっぱり京アニだなーって思うのが人物の作画だよね。当然本編までに渡って人物の作画が半端なく良いんだけど、4期見た後だと比べちゃうね!(暴言)

コックピット内部の、画面の光が反射している所とか、細かい目とかの作画とか、全然崩れてないもの。マオとか、4期よりもだいぶ美人だしね!?

OP映像ってやっぱりアニメシリーズの顔になるから力入れるもんなんだろうけれど、やっぱり違うね!メカ作画で言ったらGONZOには負けるかなーっていうのがまた1期のオーパーツ感もひしひしと感じるところだ。まあGONZOマクロスダイナマイト7でめちゃくちゃ最高すぎるOP作ってるからロボットアニメは得意なのわかってるんだけどもね。

3期はストーリーが若干暗く、というかその前のふもっふに比べたら本筋をやるぶんシリアスになっちゃうから、OPが明るい曲っていうのもまた良いところなんだよねー。

ちょっとネタバレ注意なんだけど、OPの1番最後のシーンがまた…また…!ふもっふありきのあのシーンなんだよね!

それで言ったら4期でもっとストーリーがシリアスになって、更にふもっふの味わいが深くなったと言うか。

    ,-∧,,∧-- 、 
   / (-ω-` ) /  Zzz....
   r-くっ⌒cソ、 /  
  ノ '、 , 、 _, ' / / 
.(_,.       ././ 
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  ~`''ー--‐' 

 

おすすめ曲

 というわけでフルメタと非常に親和性が高い下川みくにさんの楽曲だけれど、他にもいろいろなアニメのタイアップをとっている。

が、新野が見たことあるアニメはあんまりなかったのでこんなアルバムをおすすめしよう

 

Reprise~下川みくにアニソンカバーアルバム~は、もうアニソン界では超有名な曲を歌い尽くしているアルバムだ。Zガンダムエヴァめぞん一刻、コナン、ウテナF91マクロス…うわうわもう私好みの曲ばかりだぞ。

私って、個人的にカバーって全然受け付けなくてボカロの歌ってみたとかリミックスとかもホント別物としてみちゃうんですけど、みくにさんのカバーだけは聴ける!というか、率先して聞いちゃうレベルで声が好き!上手だしね。

で、それに加えてなんとフルメタ関連楽曲も網羅しているという素晴らしいアルバム。

 

 お近くのサブスクリプションサービスか、CDショップへどうぞ。

 

フルメタと切っても切り離せないアニソンシンガー

というわけで下川みくにさんとフルメタについて語りました。4期では残念ながら、下川みくにさんが活動を休止してしまっていてOPは別の方が歌われていました。

それでも、アニメスタッフの尽力?というかファンサービスで、挿入歌として流れてくれましたね!!!あれまじで最高だったな!?作画の不満とか消し飛んだわ!!!

それに対するみくにさんのTweetです。文面からも、みくにさんとフルメタとの関係が感じられる…ファンからしたら嬉しいTweetですね。私はアニメのファンで、みくにさんを追っかけてたりとかはしてなかったんですがこのツイート見た瞬間なんだか、またみくにさんにOPを歌ってもらえる日が来るんじゃないかと思ってしまいました。

 

ところで

下川みくに/ココロオト。 - TOWER RECORDS ONLINE

2018年、充電完了!いよいよ本格始動!オリジナルとしては約10年ぶりとなるアルバムがリリース!下川みくにの透明感のある優しい歌声があなたの心の音のひとつになれたら。 (C)RS

!?!?!

え!!活動再開!!??新アルバム!?!?!?は????じゃあ4期のOP歌ってくれよ!!!!

 

5期に期待!

今期は少女☆歌劇レヴュースタァライトが少女革命ウテナを思い出す名作の予感!

ほら、あの革命だよ、あの…

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少女☆歌劇レヴュースタァライト観てる??というか、観てる人実際の所少ないと思うんだけど本当にもったいない。ぜひ観たほうがいい。

 

私が普段利用しているdアニメでは、ウィークリーランキングがこんな感じだ。

1位:はたらく細胞

2位:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

3位:オーバーロード

36位:少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 

いや、マジでもったいないって!!これ、ただの美少女量産アニメじゃないからな!?!?レヴュースタァライトはこんなに魅力的なのに!

 

というわけで、新野が今期イチオシの少女☆歌劇レヴュースタァライトについてお話します。

魅力1:舞台経験者の声優陣

私はアニメを見るにあたって、「どのアニメが(いわゆる)覇権か」を重視することは一切ない。前評判くらいは多少確認はするけれども。

 

レヴュースタァライトがなぜここまで観られていないか、考えてみるとたしかに前評判が高かったわけではないのは確か。

 

その理由は、スタッフと声優陣が新進気鋭揃いだからというのがあるのではないだろうかと考えた。

とりあえずWikipediaから読み取れる情報を観てみよう

少女☆歌劇 レヴュースタァライト - Wikipedia

レヴュースタァライトは、TVアニメに先駆けて去年からすでに舞台を行っている。

なぜか。

このアニメは、少女☆歌劇というだけあって舞台を舞台にしたアニメだ(ややこしいな)

実際アニメを見てみてもわかるが、少女たちは歌いながら剣を交え、戦う。ミュージカルをテーマにしたこの作品ならではのメディアミックスと言えるだろう。

 

で、その舞台を行っているのが誰かと言うと、まさにアニメの声優陣自身なのだ!!

 

というか、言い方に語弊があった。そもそも今回キャスティングされた声優陣はほとんどがもともと舞台俳優をやっていて、声優としてはほぼはじめての仕事だ。Wikipediaの登場人物項から各人のこれまでの出演について調べてみると、殆どが舞台であるのがわかる。

 

唯一メインキャラクターで実績のある三森すずこさんも、元々は舞台俳優出身で、ミルキィホームズで主役を張ってからアニメ声優として有名になった経歴がある。

アニメを見る上で声優がだれか、ということを気にする人は、この殆どが新人で構成された布陣を見て、「ん??」と思うかもしれない。

 

ただ、この舞台出身の声優陣であることがこのアニメの最大の魅力だ。本物の舞台を知っている声優陣であることが、演出とストーリーにおいてリアリティが感じられる点だ。

 

特に、主人公である愛城華恋を演じる小山百代は、私が毎週聞いている「ハライチ岩井勇気のアニニャン」に出演した際、「私自身が舞台少女だったので…」など、リアルなトークをしている。聴くところによると、学校に通いながら演劇の稽古もして、成績はリアルに数学で「1」を取るほどで主人公と共感する場面が多いということだ。努力家だぁ…。

そんな、リアルな舞台少女たちが演じるキャラクターは、技術的な面はともかくどことなくソウルが溢れている。

魅力2:新進気鋭のスタッフ陣

次にスタッフについて鑑みてみよう。

制作を行っている会社、キネマシトラスは代表作が「交響詩篇エウレカセブン ポケットに虹がいっぱい」「くまみこ」「ご注文はうさぎですか?」「メイドインアビス」と、時々地雷っぽい感じはするが、実績は十分にあるといえるでしょう。

 

ただ、Wikipediaを見ても制作陣のなかにピンとくる人物は見られなかった。私の知識不足というのもあるが。つまりはそれだけ新進気鋭のスタッフであるということだ。

 

新野は本気で、これは利点だと考えている。

最近、アニメを見る際にスタッフを重視するとどうしても肩透かしを食らってしまうことが多い。いや、これは本当に期待しすぎているだけなのかもしれないが、例えばダーリンインザフランキスにはTRIGGERの最新作であること、アイマスの錦織監督であることが重なって、「キルラキルグレンラガンレベルの作画を!」「アイマス並みのストーリーを!」「GAINAXレベルの伝説の作品を!」みたいな今思えば本当に過剰な期待を込めてしまっていた。

他にもフルメタ最新作!エウレカセブン最新作!とか、そんなことで期待値上がりすぎてて実際見てみたら「えっ…?」みたいな感じになる恐れさえあることを考えると、スタッフによって期待値が高まることがないのはむしろ作品に真っ直ぐ向き合える。スタッフ側も、これまでの作品にプレッシャーを感じずに制作出来るだろうしね。

 

さて、スタッフの中で特筆すべきは監督の古川知宏氏だろう。

古川知宏 - 作画@wiki - アットウィキ

このページには古川さんのこれまでの仕事が網羅されている。すごい時代だな…

とりわけこれまでの経歴で気になるのが、唯一副監督を経験した「ユリ熊嵐」だろう。

 

…ここで私が言いたいことがわかった人は相当鋭い。

とりあえずこれについては後述しよう。

とにかく新進気鋭のスタッフによって制作されており、監督の古川氏も「はじめてのかんとく」という訳だ。

魅力3:作画と演出

作画については、今期で言えば「はねバド」がモーションキャプチャを使ったような画を瞬間に挟むという手法で頭抜けているが、レヴュースタァライトの作画もなかなかのレベルだ。

 

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1話冒頭のシーン。朝日が差込み、始まりを感じさせる1カットだ。

だが、それ以上に魅力的なのが演出。これが1番の見どころだろう。

このアニメでは、舞台の主役”ポジションゼロ”を勝ち取るために少女たちがお互い戦い合うというストーリーなのだが、戦闘シーンではお互いが歌いながら、踊りながら決闘をしている。

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こんな感じに。

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こんな感じに。

 

戦闘も本物のミュージカルのように行う。歌いながら攻撃を放って、間奏で台詞が入るみたいな…こんなことを詳しく文字に起こすことは野暮だけれど、このミュージカル調の戦闘というのがとても新鮮だ

 

例えばその他にも、レッスンシーンでは経験者でなければ作れないようなシーンも多い。どういうステップが間違っているとか…スタッフの中にはこのあたりを熟知している人がいるのだろう。こういうリアリティが感じられる作品はもれなくいい作品だ。

 

私が言うこの演出と作画のレベルは、公式HPにアクセスすると流れる映像を観てもらえれば一発でわかるだろう。

revuestarlight.com

 

それ以外にも演出については特筆すべき点がある。

それが、今記事の本題だ。

魅力4:どことなく感じる「少女革命ウテナ」感

少女革命ウテナをご存知だろうか?当ブログでも特集したことがあるが

【ネタバレ無し】今更だけど「少女革命ウテナ」超おすすめ・オブ・おすすめな件 - アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

この少女革命ウテナは、演出の斬新さが評価され、今でも根強い人気を誇っているアニメだ。

監督は幾原邦彦氏。その他の代表作では、近年なら「輪るピングドラム」と「ユリ熊嵐」が挙げられる。

 

そう、ユリ熊嵐。レヴュースタァライトの監督である古川氏がユリ熊嵐の副監督であるのは前述したとおりだが、これで合点がいった。

レヴュースタァライト1話も観終わった段階で猛烈に感じた「イクニイズム」の正体はこれか…!!!

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私が特にイクニイズムを感じたシーン

ウテナとレヴュースタァライトにはいくつか共通点がある。

少女が決闘をすること

まず、少女が決闘をすること。ウテナでもそうだが、少女たちが剣を交えて真剣勝負をすることが物語の上で重要なファクターである。

とくに、ただ戦うだけでなく「決闘」という形をとっていることも重要だろう。

誰が定めたのかわからないルールに則って戦うというのはウテナとの共通点だ。

決闘の勝敗

決闘の勝敗を決める方法もウテナ感がある。

ウテナでは胸に刺したバラが散ったら決闘の敗者となる。

レヴュースタァライトの場合は、肩にかけた上着が落ちると敗者となる。

うーん、似てる、というかもう明らかにウテナを意識しているよね。

戦闘前のバンク

それと、戦闘前のバンクシーン。

ウテナでは毎回戦闘前に、挿入歌「絶対運命黙示録」をBGMにながながとバンクシーンが流れていた。

レヴュースタァライトでも同様に、戦闘前にはバンクシーンが挿入される。

 

そんな感じで「少女革命ウテナ」を猛烈にリスペクトしている作品であることが伺える。

 

…ところで、少女革命ウテナのミュージカルをご存知だろうか?現在ではすでにAmazonなどでレンタルも始まっているのだが、私は「まんまウテナのミュージカルじゃん」と思ってしまった。レヴュースタァライト、あるいはミュージカルに理解を深めたい人はこちらを見てみるのも良いと思う。

 これを観た後でレヴュースタァライトを観たから私はすんなり受け入れられたのかもしれない。このミュージカル面白かったよ。

 

ユリ熊嵐で幾原幾原邦彦監督の右腕であった古川知宏監督による「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は、舞台少女のリアルを描き、ファンタジーを描いた作品だ。

魅力的な演出はもちろんのこと、ストーリーがこれからどのように進んでいくのか、とても興味深い。これはただの美少女アニメじゃないぞ。タイプで言ったら「魔法少女まどか☆マギカ」のような化け方をするアニメと読んだ。

 

まだ観ていない人は是非見てほしい。現在2話まで放送中だが、すでに面白いから。今期のオリジナルアニメ枠では、新野の個人的最注目作品だ。

同チップのグラボ性能はメーカーごとに違うのか実測比較した

ゲーミングPCにおいて、最も重要視されるパーツと言えばグラフィックボード。

グラフィックボードを購入する際にはやっぱり様々な要素を考えなければならないけれど、実際の所何を持って購入の指針にしているかと言えば、チップの種類じゃないかな。

 

Geforceのグラフィックボードであれば「GTX 10xx」シリーズ、Radeonのグラフィックボードであれば「RX 5xx」シリーズが現在主流となっているチップ。チップの名前によってそれぞれ性能が決まっており、調べればわかるが動作周波数なども揃えられている。

 

…ところで、本当にチップの種類だけ考えればいいのかといえばそれも違うんだよね。ただ安いだけのボードだけでなく、様々なメーカーからそれぞれ工夫を凝らしたボードが発売されている。

 

今記事では、実際に同じチップを搭載した2種類のグラフィックボードを、それぞれのスペックから実測したベンチマークを用いて比較してみることにしたよ。

 

 

カタログスペック比較

今回比較するボードはこの2種類

 

ZOTAC GTX1060 mini 3GB

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ZOTAC GeForce® GTX 1060 Mini 3GB | ZOTAC


  • ベースクロック 1506 MHz
  • ブーストクロック 1708 MHz
  • CUDAコア 1152
  • ビデオメモリ 3GB
  • メモリクロック 8000 MHz
  • 実売価格 26,978円 (2018/07/25現在)
  • 中古購入価格 20000円

まずはZOTAC製のグラフィックボード。

 

ZOTACといえば、各メーカーの中でも価格に重きをおいているメーカーだ。使用している人も多いのではないだろうか?

とはいえ安かろうと、普通に見れば高いグラボと違うところなど…ないかどうかは、比較してから考えよう。

 

MSI GTX1060 AERO ITX 3G OC

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Overview for GeForce GTX 1060 AERO ITX 3G OC | Graphics card - The world leader in display performance | エムエスアイコンピュータージャパン


  • ベースクロック 1544 MHz
  • ブーストクロック 1759 MHz
  • CUDAコア 1152
  • ビデオメモリ 3GB
  • メモリクロック 8008 MHz
  • 実売価格 30,980円 (2018/07/25現在)
  • 中古購入価格 23000円

 グラボ界隈では老舗、PCパーツ界隈ではトップレベルの支持率を誇るmsi製のグラフィックボード。ZOTAC製と比べたらベースクロックは38 MHz、ブーストクロックは51 MHzだけ性能が向上している。

これはOCモデルだからっていうのもあるんだけれど、この時点でメーカー差がある。

チップは生産する際に、どうしても個体差が生まれてしまう。

一般的にはその個体差は「どれだけの動作周波数で安定するか」という事につながってくる。同じGTX1060の名前を冠しているチップであっても、おそらくZOTAC製のボードのチップは個体値の低いものを使用しているのだろう。

それに対してmsi製のボードのチップは、多少のオーバークロックをした状態で出荷しても動作に関して安定性が損なわれない程度に個体値の高いものが選ばれているということだ。

 

なので、msi製のボードの方が動作周波数が高く設定されているのは、それがそのまま「メーカーによるボードの性能差」につながっている。msiはそれを、OCモデルという名前をつけているのだと思う。

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ちなみに、どちらもITXに乗るサイズである。てか、PCをITXで自作しているためこのサイズしか乗らないのよね。

詳しくはこの記事を見てほしい

Mini-itxケース「Metis Plus」でコンパクトなゲーミングPCを作った【前編】 - アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

 

さて、カタログスペックだけでもこれだけ読み取る事ができる。早速、実測してみようと思う。

 

ベンチマーク比較

というわけで実測比較してみる。

ベンチマークは3D Markの Fire strikeで行う。同じチップを使っているのでいくつもベンチマークソフトを使う意味もないだろう。

ZOTAC GTX1060 mini 3GB

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まずはZOTAC製グラフィックボードの測定結果。

一般的には、というか私が調べた限りだとGTX1060 3GBのグラフィックボードがベンチマークで取ることが出来る期待値は10800程度だと聞いていたので、それと比べるとちょっと物足りなさを感じる。

 

いや、実際にゲームしてたらそんな大差はないんだけれど、感覚以上にベンチマーク値っていうのがわかりやすい指標だからねえ…

MSI GTX1060 AERO ITX 3G OC

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MSI製グラフィックボードの測定結果。

やっぱりZOTAC製よりも高い結果になった。

 

msi製のボードよりも動作周波数が38MHz高いボードだが、ベンチマーク値は550程度大きくなった。

 

とはいっても、この550という値は動作周波数がたった38MHzの差であることを考えると相当大きい。

まとめ

動作周波数とベンチマーク値が正確に線形特性をとるとは考えられないけれど、

 

ZOTAC製 1MHzあたりベンチマーク値 6.78

MSI製    1MHZあたりベンチマーク値 6.97

 

というような結果になった。

特に、各ボードのベンチマーク値の差については、

1MHZあたりのベンチマーク値 14.45

ということで、MSI製のグラフィックボードの多少のカタログスペック差以上に、実際の性能は大きくなっているようだ

ということで、やはりメーカーの違いによって性能差はこのような違いがあることがわかった。

高いものには高いだけの理由があるということだね。

 

中古購入であれば殆ど価格差がなかったので、MSI製のボードのほうがお得だったかな。

どちらを購入するのかはやはりそれぞれの選択だけれど、価格、性能それぞれの長所を見比べて購入するのをおすすめしますよ。