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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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今更見る「血界戦線」の面白さを、ネタバレせず良かったところを淡々と書く

血界戦線をやっと見ました。やっとですよありえなくないですか、こんな名作を。

今更見て、今更最高かよってなっているので、この熱が冷めやらぬうちにとっとと感想記事を残しておこうと思います。

ただし、ストーリーのネタバレは一切しないので、これを読んだ後、未だ未視聴であれば、そのままdアニメでも入会して観てしまいましょう。

 

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公式サイトより引用



良かったところ1:作画

作画、良かったですね。私はどうしようもなく作画厨といっても差し支えないタイプのアニメ好きなのですが、作画に関しては全く文句ないどころか最高でしたね。

 

まず、製作がボンズっていう時点で最高です。ボンズていうのはこれまでも「カウボーイビバップ」や「交響詩篇エウレカセブン」や「スペース☆ダンディ」といった、一部の作画ファン垂涎の神作画を作り上げてきた熟練のアニメーターを抱える、いまアニメを作らせたら最も作画に力を入れることができるアニメ制作会社の一つです。

 

もちろん、作画というのはキャラの動きとか、そういうものも大事なのですが、今作では背景にもとても力が入れられていました。

舞台となるヘルサレムズ・ロッドは、NYと異世界が混ざった町という設定ですが、実在する都市であるだけあって、簡単作画が許されないといったところがあります。世界観を表現するために背景作画がとても重要になってくるタイプのこの手の作品で、まったく最高の雰囲気を作り上げていました。

 

また、今作は戦闘シーンも多く、躍動感のあるダイナミックなキャラ作画も目につきました。

私個人としては、1期12話でクラウスと絶望王の戦闘シーンが最高でしたね。

というのも、先ほど挙げた「カウボーイビバップ」や「交響詩篇エウレカセブン」や「スペース☆ダンディ」では、めちゃめちゃ最高なミサイル作画がみられたのですが、なんと「血界戦線」においても人間対人間の戦闘シーンにもかかわらず見事なミサイル作画がみられたからです。私は最高な作画すぎて見ながら声が出てしまいました。

 

もう一つ、今作では本筋のストーリーの合間にこまめにコメディが挟まれていました。特に主人公レオと、ザップさんの掛け合いのシーンなどは、さすがの阪口大助さんといえばいいのか、テンポの良いツッコミが炸裂していましたね。

そういうシーンで、嫌みなくギャグとツッコミを混ぜ込むことができるのは素晴らしいです。ネガティブな表現で作品名は出したくないので伏せますが、せっかく本筋のストーリーが面白くてもギャグとツッコミのたびに一息つかないといけないような作品は、見ていて不自然さを感じます。

 

今作でいうと、そういうシーンにはキャラのタッチもデフォルメというか、ギャグ向けの作画に切り替わっていました。「フリクリ」みたいな感じですかね。こういったように場面によってテンポよくギャグを挟むことができるアニメは実はあまり多くありません。その秘訣は、劇伴の力も支えになっていると思います。

良かったところ2:音楽

というわけで劇伴、しいては挿入歌についても特筆すべきものが多くありました。

とりわけ、挿入歌は良いですね。wikipediaにあるものをざっと見ても、ほぼ毎回挿入歌が用いられています。それらはいずれもロックテイストなものが多く、日常とコメディと戦闘がシームレスにつながっている印象を受けます。これは劇伴だけでなく、音響監督の演出力もあると思いますが。

ちなみに劇伴は1期2期とも、各サブスクリプションサービスで配信されているので、手軽に聞くことができます。私は「Call You Later」が好きです。

 

OPはBUMP OF CHICKENの「Hello,world」。これは一発でやられました。個人的には年齢の割に周りと比べてBUMPは聞いてこなかった方なのですが、それにしたって素晴らしかったですね。

OP映像がよかったのももちろんありますが、大サビで鐘の音と一緒にレオががれきの中に立ち尽くすシーンは神々しさに目がやられます。

 

それとEDはご存じ「シュガーソングとビターステップ」。これがいい味を出しています。先ほどもコメディとシリアスのバランスの話をしましたが、OPに比べて底抜けに明るい曲調のEDは、どれだけストーリーが重くなっても、いい意味でリセットしてくれるような、素晴らしいED曲です。人気曲ですが、これはED曲だからこそ一層引き立つものがありますね。

良かったところ3:キャラクター

キャラクターも良かったですね。いい意味でごった返していました。

私はもともと群像劇のような演出が好きなのですが、今作のように登場人物が多いと、もちろん名前も知らないようなキャラや、「こいつ結局どういう仕事してたの?」みたいなキャラも出てきます。

ただ、私はそれが最高だと思ってて、要は最終的には主人公がヒロイックに活躍するような作品であったとしても、その背景には無数のモブがいて、縁の下の下の下くらいを支えている微力な力持ちの存在が感じれるからです。

 

今作では12話しかないのに、日常回に単発のゲストキャラが登場していたりと、モブに対する扱いが非常に良かったです。11、12話でなんだかよくわからない仕事をしていた人とか。

それで、彼らにあてられる声優さんも豪華でした。主人公の相棒のサル、ソニック内田雄馬さんだし、キャラ名もよくわからないおっさん(調べたらスミスというらしい)は石塚運昇さんだし。

 

それでいったらホワイトはすごかったですね。釘宮理恵さんですよ。奇しくも阪口さんとのタッグで血界1期を引っ張っていましたが、くぎゅの演技力がマ~~ジで高かった。

 

釘宮さんはそこいらの声優さんと比べても声質が特殊なのはもちろんのことですが、それに加えてきちんと演技力で使い分けるのが本当にすごいですよね。

「あ、この声くぎゅだな」って気づきはしても、その都度演技が違うのでたとえばアイマス好きな僕が聞いても「伊織の声だ~!」ともならず、銀魂好きなあなたが聞いても「神楽の声だ~!」ともならないんじゃないかな。

 

もう一つ、付け加えるなら、先ほども挙げたシリアスとコメディのバランスの件でいうと、堕落王(CV.石田彰)と偏屈王(CV.こおろぎさとみ)の存在は大きかったですね。彼らは、大きく見ればライブラと敵対した形にはなっているものの、1話の時点でなんだこいつら、というような独特の存在感でした。

敵対する立ち位置の彼らがコメディたっぷりであるがゆえに、不思議とそちら側を応援してしまいそうになります。とてもヒロイックで魅力的なキャラクターです。

これは、石田さんとこおろぎさんの存在感がなせる業ですね。

要は、雰囲気がよかった

長々と語ってきて何がよかったかというと、要は雰囲気がよかったんです。この作品は背景作画も劇伴もギャグとシリアスのバランスもヒロイックな敵キャラも、すべての要素が合わさって作り出している雑多でアナーキーな雰囲気がありました。

 

この作品を大学の研究室で見ていたら友人のドイツの留学生に「それ血界戦線?まだシーズン1のエピソード2?So beginingだね,面白いよ」と話しかけられました。海外からの人気もすさまじいですが、そういう作品を作ろうと思って作るのは難しいです。

 

個人的に海外で人気の作品はこういった雰囲気の良さが求められるなと感じていて、それこそ話題にあげた「カウボーイビバップ」なんかまさしくそうですよね。

 

ただし、血界戦線はそれでいてジャンプ漫画なんですよね。これが何といってもすごい。劇中のキャラはそれぞれ必殺技なんかを持っていますが、そういった作品を王道バトルもの的な描き方をするんではなく、よりアナーキーさを煮詰めたこういう雰囲気アニメに昇華させることができるのは、やはり歴戦のボンズが製作しているからに違いないでしょう。きっと必殺技が派手でかっこいい少年向けアニメだったら、私はここまで推せていません。

 

NYと異世界の雰囲気漂う血界戦線、間違いなく最高の作品でした、という今更ながらのレビューです。