Amazon Echoやgoogle Homeを使ってNAS内の音楽をUSB-DACで再生する
ネットワーク中のNASにアクセスして音楽を再生させる方法です。
みなさん、アレクサ呼んでますか?私も呼んでます。つい数日前に我が家にもAmazon Echoが届いて早速使用しているわけですが、音楽を聞くのが大好きの私にとってはAmazon musicにしろdヒッツにしろ別にどうでもいいのです。ただ私の所持している音源が聞きたいのです。
とはいえネットサーフィンしてもいまいちそれっぽい情報が載ってないことがわかったので、それならば自分で試行錯誤してみようとなったわけです。結論から言うとAmazon Echoを使ってNAS内の音楽を再生することは出来ます!
ただし、USD-DACに出力する方法です。スマートスピーカーから流す方法は条件付きで可能です。
ちなみに今回はIFTTTというシステムを使います。これはトリガーコマンドと実行コマンドをそれぞれ記憶させておけば、トリガーに合わせて好きなアクションを行うことができるというものです。とは言えわかりづらいでしょうから知らない方は知らないままで大丈夫です。
それではその手順を説明していきます。
- 用意するもの
- 手順1:IFTTTアカウントの取得とAmazon echoとの連携
- 手順その2:IFTTTアカウントとQNAP NASの連携
- 手順その3:QNAPで音楽再生の準備
- 手順その4:IFTTTのアプレットを登録
- 完成!
用意するもの
・Amazon Echo(及びIFTTTに対応しているスマートスピーカー)
現時点でIFTTTに対応しているスマートスピーカーは、Amazon Echo、Google Home、対応していないスマートスピーカーはLINE CLOVAなどです。
ちなみに今回はAmazon Echoで連携した場合について紹介します。
・QNAP製NAS
QNAP製のNASでならなんでも良いと思いますが、性能が良いモデルのほうがストレスなく使用することが出来ます。
基本的にはUSB端子がついているモデル(ほぼ全て)とUSB-DACを連携させて使いますがNASのモデルの機能によってはその他の方法でも再生できます。
特に、Bluetoothが付いているモデルならスマートスピーカーから曲を流すことが出来ます
他に、AUX出力端子があればAUX入力付きの機器、HDMI出力があればHDMI付きの機器を使用することが出来ます。
また、事前にDLNA Media ServerとMusic Stationアプリを導入しておいてください。
・USB-DAC(及びその他音声入力機器)
今回はUSB-DACで行いますが、上記の通りNASのモデルによってその他の機器も使用できます。
・IFTTTアカウント
今回の方法ではIFTTTを使って音楽をコントロールするのでIFTTTアカウントは事前に取得しておいてください。
持っていない方は解説致します。
・再生する音源
基本的にはなんでも可能です。ネットワークオーディオをしている方なら今使用している音源を使用することが出来ます。できればmp3やFLACなど音源管理しやすい形式が好ましいです。
また、管理用のスマホも使用します。PCならなお良いです。
手順1:IFTTTアカウントの取得とAmazon echoとの連携
まずはIFTTTアカウントをこちらから取得します。
Enter your Emailをクリックしてサインアップします。
メールアドレスはご自身の使用してるものを使ってください。
サインアップしたら次はメイン画面に入れます。
上のSearchに「Amazon」などと入れて上のようなAmazon Alexaのページに飛んでください。「connect」をクリックするとAmazonのログイン画面に飛ぶのでAlexaを登録しているアカウントでログインしてください。これでAlexaとIFTTTサービスの連携が完了しました。
手順その2:IFTTTアカウントとQNAP NASの連携
次にNASとIFTTTアカウントを連携させます。
QNAPの管理画面に入ってください。
App centerで「IFTTT」と検索してIFTTT Agentアプリを導入してください。
起動したらおそらくチュートリアルが表示されるので、手順に従ってIFTTT接続設定を進めてください。CloudLinkとか言ったと思います。Qnapのアカウントと同じユーザー名とパスワードを入力します。
これでIFTTTとQNAP NASの連携が完了しました。
手順その3:QNAPで音楽再生の準備
USB-DACとの接続
まずはNASとUSB-DACを接続します。とはいっても接続するだけです。
QNAP NASの背面にあるUSB端子を使ってUSB-DACを接続します。USB-DACは入力をUSBにします。ちなみにオーディオ用の特別なモデルのNASじゃなくても大丈夫です。たぶん。
まずはQNAPのMusic Stationアプリを開きます。
次に右上のアイコンから接続中の機器のリストを開きます。
ここで、NASオーディオ出力タブに接続した機器の名前が入っていれば成功です。私の場合は「OPPO Sonica」ですね。音源を使って音出しの確認もできたらつぎのSTEPに移ります
プレイリストの作成
ここが重要です。IFTTTを使って再生できるのはプレイリスト単位ですので、自分の聞きたいプレイリストを作成します。おすすめはアルバム単位でのプレイリストです。なぜならまだシャッフル機能が実装されていないからです。
管理画面からプレイリストに入れたいアルバムを選択します。今回は宇多田ヒカルの「HEART STATION」にします。
ちなみにうまく整理がされてないとすごい見辛い画面になっているはずです。が、基本的にはアルバムの曲名、曲順とアーティスト名がわかってればいいです。
まず右クリックからプレーリストに追加をクリックします。
このような画面になりますので追加したいプレイリストの名前を入れて追加します。
最後にプレイリストを選択して保存します。
これでプレイリストの登録ができました。次にIFTTTの設定をします。
手順その4:IFTTTのアプレットを登録
これより先はpcでも可能ですが、私はスマホのIFTTTアプリを使って行います。先程のアカウントでログインしてください。
IFTTTのアプリはこちらからダウンロードできます。↓
ダウンロード、ログインしたら右下のMy APLETTをタップ、続いて右上の+マークをクリックしてください。
このような画面になると思います。this(これをしたとき)That(あれを起こす)を登録します。これがアプレットです。まずはThisから。
検索画面からAmazon Alexaを検索、「Say a specific phrase」をタップしてください。これは、「アレクサに話しかけた特定のフレーズをトリガーにする」意味になります。
アレクサに話しかけるフレーズを決めます。何故かダメな単語があるので注意が出たら変えてください。私の場合は「HEART STATION」も「ハートステーション」もだめだったので「うただ」で入れました。
次はthatを選びます。「Play any music station pleylist on Qnap Device」を選択。
再生したいプレイリストの名前と再生先の機器を選びます。私の場合はUSBです。
以上で宇多田ヒカルのプレイリストを再生するアプレットが出来ました。次に曲の操作のアプレットを作りましょう。
同じ手順で、alexaに次の曲と言うと曲送りをするアプレットを作ります。
qnapからcontrol music~
music station controlから次の曲ならPlay next songを選びます。前の曲ならprevisious songです。
完成!
これで完成です。ただし、アプレットを登録したばかりだとまだAlexaと連携が取れていないので数分後ないし数時間後に試してください。一度登録したアプレットはフレーズの変更なども出来ます。
使用する際は、
「アレクサ、”宇多田”をトリガー」「アレクサ、”次の曲”をトリガー」
と言ったように、(フレーズ)をトリガー、と話しかけてください。
また、スマホアプリQmusicで現在再生中の曲を管理できます。プレイリストの作成も出来ます。こちらも入れておくと管理が楽です。
いかがだったでしょうか?正直まだ不便な点も多いです。しかし、Alexaを使って自宅のネットワークオーディオ環境を操作できるってなかなか良いのではないでしょうか?
これからの機能拡大に期待ですね。頑張れQNAP