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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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復活した最強の音楽再生ソフト「Winamp」の思い出を平成生まれが語る

Winamp

かつて未だCDでの音楽再生が主要だった時代に、いち早く軽量かつ高音質な.mp3ファイルを用いた音楽管理&再生を世界中に広めたソフトだ。

 

古くは1997年にシェアウェアとして発表され、その後はユーザーによるプラグインやスキンの作成、視覚的なインターフェースによる音楽ファイルの管理、更にストリーミング再生によるネットラジオの視聴が可能になるなど数々の功績を残した、デスクトップオーディオ界では伝説的なソフトだ。

 

しかし、2002年ごろのアップデートを期に動作の重さ、不安定さが問題となり徐々にシェア率は低下、そして2013年には公式に開発中止が発表されている。しかしその功績は多大で、後のiTunesやfoober2000といった音楽管理ソフトの礎を築いたと言っても過言ではない。

 

…っていうのがWinampというソフトの歴史になるんだけど、実は2018年10月16日本日、Winampの新バージョンによる復活がアナウンスされた。

バージョン配信は2019年中とのことだ。

装い新たに登場するWinampはPC内の音源は勿論のこと、クラウドポッドキャスト、ストリーミングラジオ局、自分で作ったプレイリストなどさまざまな音楽をWinampで聴くことが可能になるとのこと。

以下の記事ではこのように紹介されている。

これまでは、スマートフォンの音楽プレーヤーに加えてストリーミングサービスやポッドキャストなどのアプリがスマートフォンにいくつもインストールされて使い分けてきましたが、Saboundjian氏の発言からは、その煩わしさを解消するワンストップ型のアプリ/サービスになるものとみられます。

世界的人気を誇った音楽プレーヤー「Winamp」がクラウド再生やストリーミング対応して2019年に復活予定 - GIGAZINE

 

2019年に発表されるWinampの新バージョンは、windowsだけではなく、AndroidiOS向けのアプリケーションも用意されているとのこと。

自分の話になってしまうが、私は現在自宅では据え置きのネットワークストレージ(NAS)に音源を保存しiPadで操作・再生をしつつ、同時にストリーミングサービスSpotifyも用いることがある。

本来であればNAS内の音源を管理するアプリを用いてそのままSpotifyも管理できればよいのだが、残念ながらそのようなことは出来ない。

理想で言えば自宅内の音源とストリーミングの音源をごった煮にしてプレイリストにすることができればよいのだが…。

 

現在、日本では正式にサービスが始まっていないTidalというストリーミングサービスと、音楽管理アプリケーションRoonを用いることによって上記のような"ローカルとストリーミングの垣根を超えた音楽管理"をすることが可能である…らしいのだが、残念ながら国内アーティストの配信が無いことと、Roonを用いるための設備投資、それにRoonアプリケーションの年額を支払うことが今の私には難しいのでただ指を加えていることしか出来なかった。

 

もしWinampが上記記事で期待されているように”その煩わしさを解消するワンストップ型のアプリ/サービスになる”とすれば、Winampの復活を応援せざるを得ない。

まあ、まだ発表があったというだけで詳しくは全くわからないのだが、続報に来たいということで。

 

Winampの思い出を語ろう。こっちが本題だった。

 

Winampは1997年に発表されたソフトだと先程言ったが、何を隠そう、というか隠すつもりもないのだが私の生まれ年も1997年である。

つまり、最もユーザーに支持されていたWinampの黄金期はちょうど私が保育園で友人の井上くんと、パチンコ屋の広告から水着美女を切り取ってスクラップする「えっちえっちクラブ」を結成していた頃の話だ。なにそれ?

 

そんな私が中学生になると、いよいよPCの自作に手を出すことになる。自らの手で収集した格安ジャンクPCパーツを集めて完成させたPC。更になけなしの小遣いで玄人志向というメーカーの音声用パーツを買い、オヤジのミニコンポを勝手に自室に持ち込み、PC内に保存したニコニコ動画からDLした(真似しないでね!)ボーカロイドの楽曲を夜な夜な再生していた。

 

ボロボロのクソゴミ性能だったけれど当時の私は「できるだけお金をかけずに性能を良くする」ということに全身全霊をかけていた。というか、それが自作の醍醐味でもあったことだしね。

 

そんな貧乏精神をもちつつ、「もっと高音質で聴きたい」と思ったのが私のPCオーディオの、加えては私の人生を大きく揺るがすオーディオ界への入口になったのである。

Winampフリーソフトであった。PCで音楽を聞こうとしてもどうしてもWindowsのプリインストールソフトではクソカスのゴミゴミだったので耐えられなかった。

当時はすでに懐かしのipod nanoを持っていたのでiTunesでも良かったのだが、インターネットを調べているうちに「音楽再生ソフトの種類で音質が変わる」という情報にぶち当たった。

これに関してはもはやオカルトと言っても過言ではない世界の問題でもありつつ、しかし中学生の私にとっては「少しでも音質を良くしたい」という欲求にかられてオカルト沼に入り込んでいくのだった。

 

とはいってもWinampの音質が良いのには勿論オカルトではなく仕組み的な理由がある。

スマートフォンを利用していると複数のアプリから同時に音が出ないのを不便に思ったことがないだろうか。音楽を聞いたままYoutubeの動画を見ることが出来なかったり。

Windowsで音を再生しようとする際には、複数個のソフトウェアが再生しようと試みる音源を一旦OS側で全て受け取り、同時再生できるように処理を行うことによって複数の音源を再生している。逆に、そのような処理を行っていないOSでは複数のソフトから同時に音を出すことが出来ないのだ。

 

そんな、一見すると便利なWindowsの機能だが実はこの機能によってWindowsで再生できる音楽は音質が劣化してしまう。

それを回避できるものがWinampプラグインに存在するのだ。

まあ、現在ではほとんどの音楽再生ソフトで当然のように搭載されている機能だが、当時の私はこのような「高音質化プラグイン」、そして自分の自在に組み替えられるスキンの多様さに心惹かれWinampを使用していた。

 

ただし、次第にPCゲームにのめり込むほどにより軽量な音楽再生ソフトを求めはじめ、Winampから乗り換えてしまうのだが…

 

まあ、何はともあれWinampというソフトの存在が、生まれて初めて「音質」というのを考える切っ掛けとなったのは事実だ。現在ではオイクラ万円なのか口に出して言えない機器がゴロゴロ並んでいる貧乏学生の6畳間を住処としているので、そんな私にとってはWinamp復活というのはとても懐かしく、そして期待できるニュースだったのでした。