オーディオメーカー8社のスピーカーケーブルを調べた!線材、シールドなど…
あなたはスピーカーケーブルにこだわっていますか?
新野です。私はこれまで深く意識したことはなかったのですが、やはりスピーカーケーブルってオーディオのケーブルの中でも特に大事なものになりますよね。現在使用しているのはCANAREの4S8という4芯のケーブルなのですが、メーター300円程度の価格であるにも関わらず、交換した際の効果が大きく驚きました。
と、いうわけでアンプの変更に伴ってスピーカーケーブルを交換しようと思ったのですが、メーカーもモデルも多すぎてこんがらがってしまいました。加えて、各販売店毎に扱っているメーカーがバラバラ過ぎてイマイチ情報が集まりづらかったのです。
というわけで今回の記事では、オーディオメーカー各社によるスピーカーケーブルの各グレードを一挙に調べて、スピーカーケーブル購入の際に参考になるようにわかりやすく情報をまとめていこうと思います。
早速参りましょう
audio-technica
オーディオテクニカには基本的に3シリーズのスピーカーケーブルがラインナップされていて、基本的には安価な製品が多いです。大手ならではのコストパフォーマンスに期待ですね。
アートリンクシリーズ
基本的にはOFC(無酸素銅)導体を用いたスピーカーケーブルで、グレードが上がると導線が2重になって芯線が太くなり、また反転撚り構造になるそうです。
アートリンクシリーズで一番高価なAT-SS2700は4芯構造になっていて、太い芯線によるバイワイヤリング接続も可能になっています。
ゴールドリンクシリーズ
アートリンクシリーズに比べると低価格なゴールドリンクシリーズです。こちらはAVアンプ向けのようですね。動線の素材はアートリンクシリーズと同じくOFCを使用しています。
安価であるためか、Amazonにも多くのレビューが載っていて、audio-technicaのケーブルの中では一番の売れ筋でもあるようです。
QED
QEDはイギリスのケーブルメーカーで、スピーカーケーブルの他にもオーディオ用途、ビジュアル用途どちらも幅広いラインナップをしているメーカーです。
有名なオーディオショップの逸品館さんでも取り扱われているようですね。詳しいレビューはこちら。
Profileシリーズ
QEDのケーブルの中でも最も安価な部類に入るのがProfileシリーズです。
より芯線が太い79 Strandでは、メーター1,000円に満たない価格ながらエネルギー感のある音を鳴らしてくれるようです。
Performanceシリーズ
Profileシリーズと同じ程度の価格帯であるにも関わらず、更に音楽的な表現が上手になったモデル、と言った感じでしょうか?
この中でも、Ruby Anniversary Evolutionは芯線も太く、加えて低音のパワーもあるとのことで私が一番気になるモデルです。スピーカーケーブルで大幅な改善を考えるのなら、このレベルのケーブルぐらいからが効果が出やすいかもしれません。
Signatureシリーズ
QEDのケーブルの中でもトップエンドに位置するケーブルです。高級なケーブルならではの質感の高い音が魅力的だとか。不思議ですよね、高いケーブルだと本当に音の質感が変わりますから。
AET
AETは日本のメーカーで、やはりスピーカーケーブル以外にもオーディオ向けのケーブルや、加えてインシュレーターなどのアクセサリーも製造しています。
こちらも逸品館さんのレビューが大変参考になります。詳しいレビューはこちら
EVO-1302シリーズ
AETの1302シリーズにはSとFという2つのバージョンが有り、S(Standaed)にくらべてF(Fine)ではより細い線材が使用されているとのことです。線材が細いことに寄ってより繊細な、広がりの良い音になるとのこと。比べてSではよりパワー感のある音になるらしいです。
SUPRA
SUPRAはSAECが代理店をしているケーブルメーカーのブランドで、スウェーデンの会社であるとのことです。スウェーデンのメーカーとかって言うとよく「北欧的なサウンド」とか例えられることもあるくらい音楽的には信頼されている国ですね。
CLASSICシリーズ
SUPRAのケーブルの中でも一番ローエンドなCLASSICシリーズでは、5NのOFCに錫メッキを使用したものになっています。とくにCLASSIC6.0では、756本という数の導線を使っているとのことで、繊細かつ厚みのある音がするそうです。
LINCシリーズ
導線の素材はCLASSICシリーズと変わらずOFCにに錫メッキです。また、導体径は上位モデルでも4.0mm2と、CLASSIC6.0よりも小さいです。ではなぜCLASSICシリーズより高価かといいますと、LINCシリーズではケーブル自体にシールドが厳重に巻き付けられており、これによって外部からのノイズに対して強くなり、歪の少ない音が実現されているとのことです。
Rond4シリーズ
Rond4シリーズは全てが4芯からなるケーブルであるため、バイワイヤリング接続が可能になっています。
4芯ケーブルの鉄板スターカッド構造になっており、4.0なら芯線も太くパワフルなサウンドになりそうです
SWORDシリーズ
現行モデルはSWORD M6です。SWORDシリーズは代々特許技術のバイフィラー巻き構造による特殊な構造を売りにしてきました。M6でもそれは変わりなく、構造上ダイナミックな音楽伝送が可能になっているとのことです。
audioquest
audioquestはアメリカのオーディオ向けケーブルのメーカーです。非常に高いコストパフォーマンスを有していることで人気の高いメーカーですね。
私もXLRケーブルをこの間購入したのですが、価格に見合う製品だったと思います。見た目もオシャレなのが良いですよね。
4シリーズ、8シリーズ
4本、及び8本のケーブルを螺旋形に配置したケーブルです。こちらのケーブルはバイワイヤリングではなく、フルレンジスピーカー向けに作られているとのことです。
Rocketシリーズ
こちらは同じく8本の導線のらせん構造のケーブルですが、バイワイヤリング向けに高域用と低域用で分けられています。
上位モデルになるほど導体の質が上がっていくため、シリーズ上は同じでも音は全然変わってきそうですね。
Zonotone
元オルトフォン時代から培った技術でケーブルの開発をしているZonotoneでは、やはりこの青いスピーカーケーブルが特徴的ですよね
スピーカーケーブルの種類も幅広いです。
近日中に一斉試聴比較レビューを上げたいと思います。
Gransterシリーズ
旧製品のMeisterシリースに使用していたPCOCCがなくなってしまったため、新たにできたシリーズです
4種類の線材を使用しているとのことで、また5500α以上の製品は4芯構造になっており、バイワイヤリング接続が可能になっています。
Grandio、Neo Grandioシリーズ
Zonotoneのなかでは上位のシリーズで、よりピュアで室の高い音が特徴となっています。Neo GrandioはGrandioシリーズと、トップエンドのShupremeシリーズのテイストを加味したサウンドを目指したそうです。
ナノテック・システムズ
東京に籍をおくケーブルメーカーです。金を用いた特殊なコロイド液でコーティングされている導線など、独自の手法でケーブルを製造しています。
SP#79シリーズ
前述したコロイド液を用いたケーブルもラインナップされているシリーズで、メーター1,000円から6,000円程度まで幅広くラインナップされています。
また、上位モデルになるほど導体も高級なものになっていきます。
GS#79シリーズ
ゴールドストランダというシリーズで、SPシリーズの前モデルになります。
このシリーズから、コロイド液を用いた独自の技術が使われるようになりました。
Van den hul(ヴァンデンハル)
ヴァンデンハルは英国のメーカーで、オーケストラなどに適した”ヨーロッパ的”なサウンドがもち味です。
日本ではEsotericが代理店販売しています。
VDHシリーズ
Van den hulの最もポピュラーなシリーズです。数字が小さくなるほど上位モデルになっていきますが、最も安価なものだとメーターあたり1000円未満になります。
上位モデルになるほどシールド、太さに加えシルバーコーティングの有無も違ってきます。
3Tシリーズ
3TとはTrue Transmission Technologyの略で、完成品のみが販売されている超高級シリーズになります。
まとめ
国内で取引されている主なメーカーのスピーカーケーブルをラインナップしてみました。カタログスペックから見られる情報は線材の種類や太さなど、基本的なものばかりですが、スピーカーケーブルは(買い換えない限りは)実際に聞くことが難しいので、せめて何かのお役に立てたら幸いです。
ありがとうございました。