鮮やか土色

アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

土色鮮やか

画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明

Spotifyのロスレス・ハイレゾ配信いつから?それでもSpotifyを使うオーディオオタクの悲しみ

どうも、ネットワークオーディオオタクの新野です。

 

現在、Amazon Music,Apple Musicなど各社音楽サブスクリプションサービスが次々と、従来のMP3による低容量配信から、CDと同等以上の音質であるロスレス配信に乗り出しています。

そして、その波に取り残されたサブスク界の王が存在します。

 

その名も「Spotify

 

f:id:shinnonno:20210712182722p:plain

 

今日は、サブスクリプションサービス界でもトップクラスの人気を誇るSpotifyが、なぜロスレスハイレゾ配信の波に乗り遅れてしまっているのかについて、オーディオオタクの個人的な視点から徹底解説したいと思います。

 

ロスレスのサブスク配信のこれまで

ロスレス配信の歴史

現在、各社のサブスクリプションサービスの利用状況は以下のようになっています。

f:id:shinnonno:20210712164907j:plain

サブスクリプションサービスの利用者数

引用元:https://www.musicman.co.jp/business/355247

 この中でもトップレベルの会員数を誇るPrime Musicは、Amazon Primeに加入した人がそのまま利用できるということから、あくまで「ついで」に利用している人も多いと考えます。

現に、音楽に特化したAmazon Music UnlimitedはPrimeMusicの半数ほどの利用者にとどまっています。

一方で、制限付きの無料版が存在するものの、今回の主題であるSpotifyは、Apple Musicと並んで十分にサブスクリプションサービス界でトップクラスの会員数といえるでしょう。

 

また、Amazonは2019年より月額1,780円でロスレスハイレゾ楽曲が聞き放題になるAmazon Music HDをサービス開始しています。開始当時は楽曲数も少なかったようですが、この頃には十分に楽しめるほどハイレゾ楽曲も充実してきたようです。

 

これが2020年末までのお話です。

 

ハイレゾ配信群雄割拠

そんな状況下で、サブスクリプションサービスは「ライトユーザー向けのAmazon Prime MusicとSpotify無料版」「音楽ファンのためのApplemusic,Spotify,Amazon Music unlimited」、そしてハイレゾ配信に対応した「オーディオマニア向けのAmazon Music HD」が住み分けられていました。

 

そんな中で、2021年2月、Spotifyがついに衝撃の発表をします。

www.phileweb.com

なんとこれまでの棲み分けを破るようにSpotifyが「Spotify Hifi」としてロスレス配信を2021年度中に開始するとの発表がありました。

 

これはかねてより噂されており、SpotifyのCEOもユーザーが音質に関する期待の高さを認識していました。しかし、現在のSpotifyはあくまでライト・一般ユーザー向けであるため、オーディオファン向けの高額かつ高音質なサービスは難しいと考えていました。

 

このニュースによって一部のネットワークオーディオファン(あまりにも一部すぎる)が大歓喜、私のTwitterの検索履歴が「Spotify ロスレス」のパブサで埋め尽くされるほどでした。

 

そんなこんなでオーディオファンがきたる「Spotify Hifi」に期待を寄せていた2021年6月、突如とんでもない発表がされます。

 

support.apple.com

なんとSpotifyとともに一般ユーザー層路線サービスをしていた「Apple Music」が突如としてロスレス配信に乗り出したのです。

 

しかも、何より衝撃的だったのが「価格が据え置き」であること。

これまで通り、有料ユーザーであれば980円、学生プランであればなんと580円で聞き放題となります。

 

これにはオーディオファンだけでなく、一般ユーザーもロスレス配信に手軽に触れることができるとして世界中で注目されました。

 

また、これに伴ってAmazon Music HDが価格改定のニュースを出します。

japanese.engadget.com

これによってAmazon Music においても月額980円でCD音質が聞き放題、さらにハイレゾ楽曲まで聞けるとして、これまで凪いでいたロスレス配信界に突如として群雄割拠が訪れました。

 

しかし、元来のユーザー数からも見て取れる通り「Apple Music」が優勢、これが現在2021年7月までのお話です。

 

各社サービスの利点まとめ

周囲のサービスがロスレス配信で激戦を繰り広げる中、一方では暇そうにしているサブスクがSpotifyです。

従来の発表通りであれば2021年末までにロスレス配信を開始するということでしたが、それに先立ってApple Musicが大発表をしてしまったことから、完全に乗り遅れた形となってしまいました。

 

従来の強みであった「新たな音楽との出会い」や「ユーザーごとのパーソナル化」などの方向から様々なアプローチを仕掛けてはいるものの、完全にオーディオファンからはそっぽ向かれています。

 

そんな主要3サービスに絞った各社の利点と欠点は以下のようになっています。

サービス名 価格 〇利点 ×欠点
Apple Music 980円(学生480円) 学生は低価格・iPhoneユーザーに最適化・ロスレス一部ハイレゾ AppleBluetoothへの関心低さ
Amazon Music HD 980円(プライム会員480円) プライム会員は低価格、ロスレス・一部ハイレゾ・高級オーディオ機器と連携 若干楽曲数に難あり
Spotify 980円(学生会員480円) プレイリストの質が高い・Spotify Connectがある MP3音質

 

AppleMusicは言わずもがなの低価格で、特に日本はiPhoneユーザーが多いことから非常に使用感もよいです。

しかし、オーディオオタク的にどうしても解せないのが「AppleBluetoothへの関心の低さ」です。

 

Bluetoothイヤホンとスマートフォンは、現在、様々な接続方式が開拓されています。

最近では両耳それぞれに接続するTrueWireless Stereo Plusや高音質なLDACなど。

 

しかし、iPhoneが対応しているのは「AAC」という、Bluetooth黎明期から存在する低音質コーデックのみ。

ビットレートは最大320kbpsなので、MP3と全く同じ程度です。

したがって最新のイヤホンと組み合わせて使っても送信の質が悪いので能力を発揮できません。どれだけ元の音源が良くても、送信の際にMP3レベルまで品質が落とされてしまうのです。

 

一方で、Amazon Musicの場合はMarantzやYamahaを代表とした「HEOSテクノロジー」対応機器によって、ネットワークからスマホを介さず直接再生できる機器が多くあります。

 

これによって、従来からAmazonを利用していたオーディオファンは「Apple Musicのおかげで安くなってラッキー^^;高音質で聞き続けるわ^^;」となりました。

 

しかし、若干曲数が少なかったり、UIが利用しづらかったりといった欠点は存在します。

 

Spotifyは完全にロスレス配信合戦に乗り遅れてしまってはいるものの、高音質かつ便利サービスとしてSpotify Connectという唯一無二の機能があります。

これは、再生機器とコントロール機器をそれぞれ選べるというもの。

例えば、スマホSpotifyで流す曲をパソコンで選曲できる、といった使い方です。

この機能がいざ使ってみると大層便利なのですが、それ以上に音質上の利点も存在します。

スマホなどで選曲したものをSpotify Connectに対応したネットワークオーディオ機器で再生する場合、スマホ経由ではなく直接機器が通信して音楽を再生することができるというものです。

 

これによってスマホと機器が通信する際のロスがなくなるため、高音質な音楽体験が可能です。この唯一の機能が、私が現在でもSpotifyをメインで利用する理由です。

 

しかし、MP3音質である。ぐぬぬ

 

じゃあ、いつからSpotifyロスレス配信が始まるの?

私が予想するに、今年中か、来年の初頭ごろになると考えます。

従来は2月に発表していた通り2021年末までのサービス開始を目標にしていたでしょう。

しかし、Apple Musicがあまりにも低価格でロスレスサービスを開始してしまったばかりに、Amazonのような別プラン高級路線を想定していたであろうSpotifyはその対応が必要になってしまいます。

 

Amazonの場合はその他にも主要サービスがあり、すでにサービスを開始していたため思い切った料金変更が出来ましたが、Spotifyのようなこれからロスレス配信する専門サービスではそうはいきません。

 

そのため、従来よりもより遅いサービス開始になってしまうことが予想されます。

 

突然群雄割拠になってしまったサブスクリプションサービス界隈、その中でも、私はSpotifyロスレス配信を開始するその日を待ち続けています。