【ネタバレ無し】今更だけど「少女革命ウテナ」超おすすめ・オブ・おすすめな件

友情とはかくも美しい…

Amazonプライムで少女革命ウテナを見終わりました。今年で20周年とのことで、まさかの私と同い年ですか？

凛々しく素敵な男装の少女・天上ウテナは、生徒会副会長の西園寺と決闘することになってしまった。誘われるままに「決闘の森」に足を踏み入れたウテナを待っていたのは、見たこともない不思議な世界。そして、西園寺に寄り添う「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシー。「世界を革命する力」をめぐる物語が始まる！(C)ビーパパス・さいとうちほ／小学館・少革委員会・テレビ東京

 -Amazon プライムビデオより引用

もうね、超いいの。先に断っとくとこの記事は【ネタバレ無し】と銘打っている以上全くネタバレをしません。上のあらすじだけ読んで下さい。だって超いいから見てほしいの。みんなに。なので、超良いストーリー以外で超良い点を沢山紹介します。

まずそもそもなんでおすすめかって言ったらAmazonプライムで視聴できるから！

プライムって言えばあの、年間3900円、月額325円、学生なら年間1900円、160円で音楽、動画、お急ぎ便無料など様々な特典があるあの神サービスのことですよ！！

もうね、このへんは前提条件なんで多くは語らないけどとにかく入っておいて損はない。日本国民全員が入るべきサービス。

はい、今入って！

で、プライムでは去年(2017年)の年末から配信が開始されております。私自身ずっと気になっていた作品だったのでその情報を知ったときは嬉しかったです。

で、私がなんで気になっていたか。それは監督の名前に惹かれたからです。

幾原邦彦さん、通称イクニさん。

「少女革命ウテナ」以外に代表作と言えば「輪るピングドラム」「美少女戦士セーラームーンR」など

私は「ピンドラ」が大好きです。

なぜ好きか、という話になるともうなぜアニメが好きかっていう根本的な話になるのですが…

アニメって、他のメディアじゃ不可能な表現が魅力的なんですよね。

いくらCGが発達してても実写ドラマでは不可能な表現やストーリー、表現とかストーリーは漫画で読んでもわかりますが、そこには劇伴だったりとか間のとり方だったりそういう部分で表現しきれない部分もあります。

イクニさん監督作品の特徴はそれらを全力でアニメーションに昇華させている点です。これらの作品群は、とにかくアニメでしか出来ない「演出」をてんこ盛りにした、エンターテインメントに特化したアニメです。

「ピンドラ」で例えるなら、主要登場人物以外が簡素な表現で描かれていることや、「生存戦略～！」シーン、社会問題をテーマにして実写でやったら生々しすぎるストーリー、他にも突然ミュージカル風になったりとか、とにかく演出面で非常に凝られているので、その部分で言えば他のアニメとは一線を画すると言っても過言ではないです。

「ウテナ」の演出面も素晴らしいです。「王子様」「お姫様」「決闘」…わかりやすく少女漫画チックなこれらのテーマを盛り上げる演出の数々。

 特に私が印象的だったのが、間のとり方です。

 「ウテナ」では中盤以降、それぞれのキャラの心の動きが重要な要素になってきます。心のなかでの葛藤を経てそれぞれの人物同士の会話ではまるで剣で突き合うかのような、心と心のせめぎあいみたいなものが多くなっていきます。

例えば仲良く話している友人同士やライバル、思いを寄せる人…人の心の中を覗くような間のとり方はみていて引き込まれます。

あとは、幾原監督ならではの「！？！？！？」ってなるようなわけのわからない演出。

なんでそこで脱ぐの！？！？とか、そんな事したら危ないだろ！？！？！？と普通なら思ってしまうような（ツッコんでしまうような）シーンでも、美しい少女漫画タッチとおしゃれな雰囲気で違和感なく見せてしまう…素晴らしい手腕です。

 これらの演出のおかげか、20年前のアニメだからこそだとも思いますが逆に新鮮です。今のアニメはなにかテンプレートにハマってしまったような感じに思えてしまうほど、”ウテナ”は冒険してましたし楽しいアニメでした。

 プライムのレビューを見ると少女漫画が原作なだけあって女性からの投稿もかなり多いです。男女問わず楽しめると思います。

少女革命ウテナ。私が好きな「ガイナックス系」アニメに通ずる、制作サイドがやりたいことやってる感満載のアニメです。

アニメが飽和している今だからこそ、おすすめできる名作です。

絶対運命、黙示録。