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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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冬アニメ「宇宙よりも遠い場所」が良すぎたのさ!最終回までの感想【ネタバレ注意】

端的に言って良すぎた!端的かこれ!?まあもうどうでもいいんだそんなことは!!

 

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2018年冬アニメ。正直言うと私は宇宙よりも遠い場所、通称”よりもい”を11話まではリアルタイムで追っていなかった。

 

実際、あんまりリアタイで追ったりとかしてないんだ私は。放送中のアニメでも、最終回までdアニメで配信されきってから一気に見たりすることも多い。

 

よりもいは弟に勧められたのがきっかけで見ることになった。実家に帰るたびに見てよ見てよと言われ、下宿に戻ってからもLINEでみてよーと言われ、最初はまあそんなに言うなら、位で見始めた。

 

もうやっべえのそっから。ドハマリしてやがんの。1日で11話まで見てやがんの。よかったー私が友達居ない暇人でー。

 

1話の段階でもうすでに良いなって思った。何が良いかって、主人公のキマリちゃんが結構自分を持ってる子ってところかな。それだけじゃなく、登場する人みんながとても人間らしいのが良い。後半の南極の描写もそうだけど、人間性についてもリアリティがあるんだよね。

 

例えばこのJK4人組、型にはめれば「けいおん!」みたいな感じに見れると思う。ちょっと馬鹿な主人公、クールな子、元気な子、お嬢様系なんてね。

でも”よりもい”に出てくる子はみんな人間らしさを持っている。南極という現実離れしたものをテーマに、舞台に選んでいることもあって性格のリアリティはとても印象的だった。

クールなしらせちゃんは、周りに冷たい目で見られながらも南極を目指し、大陸で最初の1歩を踏み出したときには「ざまあみろざまあみろ!!」と叫んでいた。

 

ある意味夢がないというか、泥臭い感じが私にとってはとても良かった。ただの美少女アニメじゃないっていう感じ。作中では「私達、性格悪いですね」なんてセリフもあったけどそれが良いんじゃないですか~。

 

よりもいでは4人それぞれに抱えた問題を解決しないまま南極に向かった。伏線とも言えるかな。もちろんその問題というのはそれぞれにあるものの基本的にはそれを見せないで生活していた。それが南極にたどり着いて一つづつ解決させていくのが印象的だった。。

 

キマリなら、「めぐっちゃんとの確執」かな。

5話「Dear my friend」ではキマリが南極に向かって行動を起こすことに対する、めぐっちゃんの心の動きが描かれていた。私にとってはこの話がよりもいにハマった一番の原因だったような気がする。キマリがうじうじしないでちゃんとめぐっちゃんと「絶交無効」してくれたことに、キマリ良いやつすぎる~とか、この世界に純粋な悪なんて無いめぐっちゃんも愛情ゆえの行動だ仕方がねぇ~とか。全部まとめると超エモエモのエモだったんです。とはいえ、まだすこしだけしこりはあったけど。

ちなみに5話も見終えた時点で弟からLINEで

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そこからずっと神回だから、きをつけて

というめちゃくちゃなパワーワードを喰らいました。

 

で実際、神回でやんのやっべー。

 

キマリのほかにも、しらせなら「母親への届かないメール」、日向なら「高校通っていない理由」、ゆづなら「これまで友達が居なかった」ことなど。

 

順に追うと、ゆづがこれまで友だちがいなかったために何が友達なのかわからないままでいた話とか、日向が過去にあったいじめまがいの出来事とか。

そのどれもがきちんとドラマが有ってそれを一つづつ解決させていく。

やっぱアニメって原作なしがいいなーって。限られた13話の中でどんな話をするかきちんと決まっているからこその伏線だったと思うし。

 

で、もうめっちゃ良かったのが12話、しらせ回。

これまでしらせがそれとなく見せていた母親へのメール。もう届かないと解っていても送ってしまっていたあのメール。

母が消息を絶った内陸基地で見つけた母のノートパソコンを起動させると、自分がこれまで送っていたメールが…

(´;ω;`)ブワッ

どんどん増えていく受信メールに比例して、しらせと、キマリたちと、私の目からは涙が溢れなかった。

 

さて、そして最終回。

始まってからこっち、ああ、終わっちゃうんだなあと思うとめっちゃ寂しい気分になった。4人がヘリで船に戻ったとき、私はどちらかと言うと越冬隊の彼らのような気分になった。嵐のように楽しかった日々が終わる。彼女たちの物語が終わってしまう…

印象的だったのがしらせの言葉。

宇宙よりも遠い場所。母はこの場所をそう言いました。ここは全てがむき出しの場所です時間も生き物も心も、守ってくれるもの、隠れるものが無いです。私達はその中で、泣きながら裸で真っ直ぐで自分自身に向き合いました。」

南極で、それぞれ抱え込んでいた葛藤を取り除くことが出来たのは、自分自身と向き合ったこと、そして仲間の助けによるものだった。

思わず、拍手してしまった。テレビの前で。バカジャネーノ俺。でも感動したんだから仕方がない。

 

というわけで宇宙よりも遠い場所を見終えたわけなんだけど、私は最後の10秒が一番好きだ。

やっと帰ってきたキマリが「なんで~~!!」と言ってしまった気持ちも、思わず笑顔になっていた気持ちもわかる。

きっとキマリに対する心のもやもやも晴れて、キマリ無しで自分なりにできることを見つけたんだろうね。

あの写真の笑顔が、私が一番好きなシーンになってしまった。

 

めぐっちゃんは推せる。弟の言葉に間違いはなかった。