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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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フルメタル・パニック!!と下川みくにの相性を長々と語っちゃってみた - アニメでハマる音楽【3】

アニメでハマる音楽
 
アニメと音楽を結びつけるとどちらも楽しめてお得だよ、っていうススメです。
 
第三回、今回はフルメタル・パニック!!✕下川みくにのご紹介。

 

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フルメタル・パニック!!について

 今更語るのもなんだけど、語らずにはいられないね。フルメタも下川さんも思い出補正込みでめちゃくちゃ好きなんで、アニメでハマる音楽を紹介しようとしたら新野は絶対に避けては通れないんだ。

 

フルメタル・パニック賀東招二さん原作のライトノベルに端を発するアニメシリーズだ。

1期が2002年に制作された。この頃のGONZOは名作が多い。最終兵器彼女カレイドスター、もう少しあとになるとN・H・Kにようこそ!!とか。今では製作元として別に期待できるほどではないな、位になってしまったが。

 

1期からすでに、学園✕ミリタリーの日常&バトルアニメとしてはもう十分面白いのだが、よりフルメタの名前を広めたのは2期、フルメタル・パニック?ふもっふだろう。

ふもっふ京都アニメーション制作で、2003年に放送された。実はこの作品、京アニが初めて元請けで制作したアニメでもある。ふもっふ、AIR、そしてハルヒとメガヒットを飛ばしまくった結果、現在のようにアニメ制作会社の中では大手と呼べる規模になった。

ふもっふはシリーズの中でも、原作ライトノベルの短編を集めたシリーズとなっていて、初期とは言え時代を考えたら今でも通用する、さすが京アニといった作画であるしそのうえテンポも良く、得意のミリタリーネタ、パロディネタもあったりと素直にギャグアニメとして面白い作品だ。

シリーズ全体のファンとしては全部見てほしいのだが、ふもっふ単体で見ても全然面白い。1期が2クールなのに対して2期は1クールなので手軽に見られるのもポイントかな。

 

そんな京アニが続けて2005年に発表したのがフルメタル・パニックThe Second Raidだ。通称TSR

ふもっふを受けて、短編集ではなくGONZO制作1期の続編を制作したものだ。

TSRでの見どころは、京アニにしては貴重なロボットの作画だ。ふもっふでは殆どロボは登場しなかったが、本編の続編なので当然戦闘シーンが多くなる。

とはいえ京アニはもともと様々なアニメの制作協力をしていたため、実力は十分というかんじか。古い作品のエンドクレジットを見てると結構京都アニメーションって入ってるよ。エヴァとかにもあったような。

 

で、それから13年の月日を経て4度目のアニメ化が2018年春アニメで成された。フルメタル・パニックIV。制作は再々度変わってXEBEC。待ちに待った続編で私も非常に期待していたのだが、まあ、再三の放送延期に加え作画もちょいちょい崩れてて、コックピット内部の描写とかまあ不満点はいくつかあったが、幸いなことにメカが今作より3DCGを用いられるようになったため作画崩壊がなかったことと、やっぱり原作の面白さに助けられて無事放送を終えたところだ。

 

尺的にも、まあ一区切りで収まった感じがして5期に期待が持てる。何十年後になるかわからないけどな!

フルメタル・パニック!!と下川みくに

 で、そんなフルメタル・パニックを語る上で欠かせないのが下川みくにさん。

フルメタにおいては1期から3期までOPとEDを担当していた。計6曲もあるが、これは完全に思い出補正込みで最高なんだよね。

www.dailymotion.com

こちらは1期OPの「Tomorrow」。OP映像はほとんどが本編の使い回しだけれど、どうです?ちょっと作画良すぎない?あとOPだけ16:9で作られてるんだけど、時代を先取りしてて好きです(直球)

オタク特有の早口が発生してしまったのでスルー推奨です。

(当時の)GONZO凄すぎる。(当時の)GONZOのメカ作画は本当に美しい。延々とデジタルフォトフレームに流していたい。サビに入ったところのトゥアハー・デ・ダナンからM9が発進する所カメラ引いてるのもあるけど秒間何枚書き込んているんだってレベルですよね。あとアーバレストがロケットから飛び出す所、これ本当に2002年制作あのかってレベル。これ、アップ日時的にBD版の映像だと思うんだけど、フルHDにしても全然違和感ないどころかむしろより魅力が増すって感じでどれだけ力入れてたんだって言う話ですよね

 

ゴ、ゴホン…失礼…

では、気を取り直して…

 

www.nicovideo.jp

こちらは2期、ふもっふの OP「それが、愛でしょう

↓またオタク特有の早口が発生してしまったのでスルー推奨です。

「雨上がりの街~」のところのギターがエモーシャル。ギターと一緒に泣いちゃう。ここの、1枚絵が発散するの良いよね。ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!始めてみたときのこと思い出しちゃう。

2期はあくまでギャグアニメで、本編のストーリーとはちょっとだけ脱線してるんだけど、改めて見返した時に1番泣けるのもふもっふなんだよね。この、日常編っていうのが後半のシリアスな展開とか、どうあがいてもうまくいかなかったりする宗介とかなめを見ていたりするとめちゃくちゃココロに刺さる。ふもっふがなければここまでフルメタにはハマってないと思うわぁ…。

「こんなに近くに感じる それが、愛でしょう」という歌詞があるが、ふもっふの頃は宗介とかなめは未だ自分の気持ちと、お互いの気持ちに向き合っていなかったんだよなぁ!それでも近くにいることで育ってく友情と、愛情を歌った、結局フルメタは「ボーイ・ミーツ・ガール」モノなんだなと思わせてくれるような歌がめちゃくちゃマッチしている。最高すぎ。

作画で言ったらサビ以降めっちゃ力入ってるよね。京アニは現代でも、同じクールにいくつもアニメ作ったりしないから作画がキレイだもんな。他のアニメ制作会社も見習ってくれ…

 

( ゚д゚)ハッ!

いやはや、またも申し訳ない、取り乱してしまった…

 

www.youtube.com

 こちらは3期OPの「南風」。

1期2期の楽曲はどことなく湿っぽい曲だったが(いい意味で)、南風は明るい曲調が特徴的だ。みくにさんの声を聴くと、やっぱフルメタだなって感じがする。

↓またまたオタク特有の早口が発生してしまったのでスルー推奨です。

やっぱり特筆すべきは作画かな!2005年制作ということでアスペクト比も16:9、当然HD画質だ。やっぱり京アニだなーって思うのが人物の作画だよね。当然本編までに渡って人物の作画が半端なく良いんだけど、4期見た後だと比べちゃうね!(暴言)

コックピット内部の、画面の光が反射している所とか、細かい目とかの作画とか、全然崩れてないもの。マオとか、4期よりもだいぶ美人だしね!?

OP映像ってやっぱりアニメシリーズの顔になるから力入れるもんなんだろうけれど、やっぱり違うね!メカ作画で言ったらGONZOには負けるかなーっていうのがまた1期のオーパーツ感もひしひしと感じるところだ。まあGONZOマクロスダイナマイト7でめちゃくちゃ最高すぎるOP作ってるからロボットアニメは得意なのわかってるんだけどもね。

3期はストーリーが若干暗く、というかその前のふもっふに比べたら本筋をやるぶんシリアスになっちゃうから、OPが明るい曲っていうのもまた良いところなんだよねー。

ちょっとネタバレ注意なんだけど、OPの1番最後のシーンがまた…また…!ふもっふありきのあのシーンなんだよね!

それで言ったら4期でもっとストーリーがシリアスになって、更にふもっふの味わいが深くなったと言うか。

    ,-∧,,∧-- 、 
   / (-ω-` ) /  Zzz....
   r-くっ⌒cソ、 /  
  ノ '、 , 、 _, ' / / 
.(_,.       ././ 
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  ~`''ー--‐' 

 

おすすめ曲

 というわけでフルメタと非常に親和性が高い下川みくにさんの楽曲だけれど、他にもいろいろなアニメのタイアップをとっている。

が、新野が見たことあるアニメはあんまりなかったのでこんなアルバムをおすすめしよう

 

Reprise~下川みくにアニソンカバーアルバム~は、もうアニソン界では超有名な曲を歌い尽くしているアルバムだ。Zガンダムエヴァめぞん一刻、コナン、ウテナF91マクロス…うわうわもう私好みの曲ばかりだぞ。

私って、個人的にカバーって全然受け付けなくてボカロの歌ってみたとかリミックスとかもホント別物としてみちゃうんですけど、みくにさんのカバーだけは聴ける!というか、率先して聞いちゃうレベルで声が好き!上手だしね。

で、それに加えてなんとフルメタ関連楽曲も網羅しているという素晴らしいアルバム。

 

 お近くのサブスクリプションサービスか、CDショップへどうぞ。

 

フルメタと切っても切り離せないアニソンシンガー

というわけで下川みくにさんとフルメタについて語りました。4期では残念ながら、下川みくにさんが活動を休止してしまっていてOPは別の方が歌われていました。

それでも、アニメスタッフの尽力?というかファンサービスで、挿入歌として流れてくれましたね!!!あれまじで最高だったな!?作画の不満とか消し飛んだわ!!!

それに対するみくにさんのTweetです。文面からも、みくにさんとフルメタとの関係が感じられる…ファンからしたら嬉しいTweetですね。私はアニメのファンで、みくにさんを追っかけてたりとかはしてなかったんですがこのツイート見た瞬間なんだか、またみくにさんにOPを歌ってもらえる日が来るんじゃないかと思ってしまいました。

 

ところで

下川みくに/ココロオト。 - TOWER RECORDS ONLINE

2018年、充電完了!いよいよ本格始動!オリジナルとしては約10年ぶりとなるアルバムがリリース!下川みくにの透明感のある優しい歌声があなたの心の音のひとつになれたら。 (C)RS

!?!?!

え!!活動再開!!??新アルバム!?!?!?は????じゃあ4期のOP歌ってくれよ!!!!

 

5期に期待!

今期は少女☆歌劇レヴュースタァライトが少女革命ウテナを思い出す名作の予感!

ほら、あの革命だよ、あの…

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少女☆歌劇レヴュースタァライト観てる??というか、観てる人実際の所少ないと思うんだけど本当にもったいない。ぜひ観たほうがいい。

 

私が普段利用しているdアニメでは、ウィークリーランキングがこんな感じだ。

1位:はたらく細胞

2位:異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

3位:オーバーロード

36位:少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 

いや、マジでもったいないって!!これ、ただの美少女量産アニメじゃないからな!?!?レヴュースタァライトはこんなに魅力的なのに!

 

というわけで、新野が今期イチオシの少女☆歌劇レヴュースタァライトについてお話します。

魅力1:舞台経験者の声優陣

私はアニメを見るにあたって、「どのアニメが(いわゆる)覇権か」を重視することは一切ない。前評判くらいは多少確認はするけれども。

 

レヴュースタァライトがなぜここまで観られていないか、考えてみるとたしかに前評判が高かったわけではないのは確か。

 

その理由は、スタッフと声優陣が新進気鋭揃いだからというのがあるのではないだろうかと考えた。

とりあえずWikipediaから読み取れる情報を観てみよう

少女☆歌劇 レヴュースタァライト - Wikipedia

レヴュースタァライトは、TVアニメに先駆けて去年からすでに舞台を行っている。

なぜか。

このアニメは、少女☆歌劇というだけあって舞台を舞台にしたアニメだ(ややこしいな)

実際アニメを見てみてもわかるが、少女たちは歌いながら剣を交え、戦う。ミュージカルをテーマにしたこの作品ならではのメディアミックスと言えるだろう。

 

で、その舞台を行っているのが誰かと言うと、まさにアニメの声優陣自身なのだ!!

 

というか、言い方に語弊があった。そもそも今回キャスティングされた声優陣はほとんどがもともと舞台俳優をやっていて、声優としてはほぼはじめての仕事だ。Wikipediaの登場人物項から各人のこれまでの出演について調べてみると、殆どが舞台であるのがわかる。

 

唯一メインキャラクターで実績のある三森すずこさんも、元々は舞台俳優出身で、ミルキィホームズで主役を張ってからアニメ声優として有名になった経歴がある。

アニメを見る上で声優がだれか、ということを気にする人は、この殆どが新人で構成された布陣を見て、「ん??」と思うかもしれない。

 

ただ、この舞台出身の声優陣であることがこのアニメの最大の魅力だ。本物の舞台を知っている声優陣であることが、演出とストーリーにおいてリアリティが感じられる点だ。

 

特に、主人公である愛城華恋を演じる小山百代は、私が毎週聞いている「ハライチ岩井勇気のアニニャン」に出演した際、「私自身が舞台少女だったので…」など、リアルなトークをしている。聴くところによると、学校に通いながら演劇の稽古もして、成績はリアルに数学で「1」を取るほどで主人公と共感する場面が多いということだ。努力家だぁ…。

そんな、リアルな舞台少女たちが演じるキャラクターは、技術的な面はともかくどことなくソウルが溢れている。

魅力2:新進気鋭のスタッフ陣

次にスタッフについて鑑みてみよう。

制作を行っている会社、キネマシトラスは代表作が「交響詩篇エウレカセブン ポケットに虹がいっぱい」「くまみこ」「ご注文はうさぎですか?」「メイドインアビス」と、時々地雷っぽい感じはするが、実績は十分にあるといえるでしょう。

 

ただ、Wikipediaを見ても制作陣のなかにピンとくる人物は見られなかった。私の知識不足というのもあるが。つまりはそれだけ新進気鋭のスタッフであるということだ。

 

新野は本気で、これは利点だと考えている。

最近、アニメを見る際にスタッフを重視するとどうしても肩透かしを食らってしまうことが多い。いや、これは本当に期待しすぎているだけなのかもしれないが、例えばダーリンインザフランキスにはTRIGGERの最新作であること、アイマスの錦織監督であることが重なって、「キルラキルグレンラガンレベルの作画を!」「アイマス並みのストーリーを!」「GAINAXレベルの伝説の作品を!」みたいな今思えば本当に過剰な期待を込めてしまっていた。

他にもフルメタ最新作!エウレカセブン最新作!とか、そんなことで期待値上がりすぎてて実際見てみたら「えっ…?」みたいな感じになる恐れさえあることを考えると、スタッフによって期待値が高まることがないのはむしろ作品に真っ直ぐ向き合える。スタッフ側も、これまでの作品にプレッシャーを感じずに制作出来るだろうしね。

 

さて、スタッフの中で特筆すべきは監督の古川知宏氏だろう。

古川知宏 - 作画@wiki - アットウィキ

このページには古川さんのこれまでの仕事が網羅されている。すごい時代だな…

とりわけこれまでの経歴で気になるのが、唯一副監督を経験した「ユリ熊嵐」だろう。

 

…ここで私が言いたいことがわかった人は相当鋭い。

とりあえずこれについては後述しよう。

とにかく新進気鋭のスタッフによって制作されており、監督の古川氏も「はじめてのかんとく」という訳だ。

魅力3:作画と演出

作画については、今期で言えば「はねバド」がモーションキャプチャを使ったような画を瞬間に挟むという手法で頭抜けているが、レヴュースタァライトの作画もなかなかのレベルだ。

 

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1話冒頭のシーン。朝日が差込み、始まりを感じさせる1カットだ。

だが、それ以上に魅力的なのが演出。これが1番の見どころだろう。

このアニメでは、舞台の主役”ポジションゼロ”を勝ち取るために少女たちがお互い戦い合うというストーリーなのだが、戦闘シーンではお互いが歌いながら、踊りながら決闘をしている。

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こんな感じに。

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こんな感じに。

 

戦闘も本物のミュージカルのように行う。歌いながら攻撃を放って、間奏で台詞が入るみたいな…こんなことを詳しく文字に起こすことは野暮だけれど、このミュージカル調の戦闘というのがとても新鮮だ

 

例えばその他にも、レッスンシーンでは経験者でなければ作れないようなシーンも多い。どういうステップが間違っているとか…スタッフの中にはこのあたりを熟知している人がいるのだろう。こういうリアリティが感じられる作品はもれなくいい作品だ。

 

私が言うこの演出と作画のレベルは、公式HPにアクセスすると流れる映像を観てもらえれば一発でわかるだろう。

revuestarlight.com

 

それ以外にも演出については特筆すべき点がある。

それが、今記事の本題だ。

魅力4:どことなく感じる「少女革命ウテナ」感

少女革命ウテナをご存知だろうか?当ブログでも特集したことがあるが

【ネタバレ無し】今更だけど「少女革命ウテナ」超おすすめ・オブ・おすすめな件 - アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

この少女革命ウテナは、演出の斬新さが評価され、今でも根強い人気を誇っているアニメだ。

監督は幾原邦彦氏。その他の代表作では、近年なら「輪るピングドラム」と「ユリ熊嵐」が挙げられる。

 

そう、ユリ熊嵐。レヴュースタァライトの監督である古川氏がユリ熊嵐の副監督であるのは前述したとおりだが、これで合点がいった。

レヴュースタァライト1話も観終わった段階で猛烈に感じた「イクニイズム」の正体はこれか…!!!

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私が特にイクニイズムを感じたシーン

ウテナとレヴュースタァライトにはいくつか共通点がある。

少女が決闘をすること

まず、少女が決闘をすること。ウテナでもそうだが、少女たちが剣を交えて真剣勝負をすることが物語の上で重要なファクターである。

とくに、ただ戦うだけでなく「決闘」という形をとっていることも重要だろう。

誰が定めたのかわからないルールに則って戦うというのはウテナとの共通点だ。

決闘の勝敗

決闘の勝敗を決める方法もウテナ感がある。

ウテナでは胸に刺したバラが散ったら決闘の敗者となる。

レヴュースタァライトの場合は、肩にかけた上着が落ちると敗者となる。

うーん、似てる、というかもう明らかにウテナを意識しているよね。

戦闘前のバンク

それと、戦闘前のバンクシーン。

ウテナでは毎回戦闘前に、挿入歌「絶対運命黙示録」をBGMにながながとバンクシーンが流れていた。

レヴュースタァライトでも同様に、戦闘前にはバンクシーンが挿入される。

 

そんな感じで「少女革命ウテナ」を猛烈にリスペクトしている作品であることが伺える。

 

…ところで、少女革命ウテナのミュージカルをご存知だろうか?現在ではすでにAmazonなどでレンタルも始まっているのだが、私は「まんまウテナのミュージカルじゃん」と思ってしまった。レヴュースタァライト、あるいはミュージカルに理解を深めたい人はこちらを見てみるのも良いと思う。

 これを観た後でレヴュースタァライトを観たから私はすんなり受け入れられたのかもしれない。このミュージカル面白かったよ。

 

ユリ熊嵐で幾原幾原邦彦監督の右腕であった古川知宏監督による「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は、舞台少女のリアルを描き、ファンタジーを描いた作品だ。

魅力的な演出はもちろんのこと、ストーリーがこれからどのように進んでいくのか、とても興味深い。これはただの美少女アニメじゃないぞ。タイプで言ったら「魔法少女まどか☆マギカ」のような化け方をするアニメと読んだ。

 

まだ観ていない人は是非見てほしい。現在2話まで放送中だが、すでに面白いから。今期のオリジナルアニメ枠では、新野の個人的最注目作品だ。

同チップのグラボ性能はメーカーごとに違うのか実測比較した

ゲーミングPCにおいて、最も重要視されるパーツと言えばグラフィックボード。

グラフィックボードを購入する際にはやっぱり様々な要素を考えなければならないけれど、実際の所何を持って購入の指針にしているかと言えば、チップの種類じゃないかな。

 

Geforceのグラフィックボードであれば「GTX 10xx」シリーズ、Radeonのグラフィックボードであれば「RX 5xx」シリーズが現在主流となっているチップ。チップの名前によってそれぞれ性能が決まっており、調べればわかるが動作周波数なども揃えられている。

 

…ところで、本当にチップの種類だけ考えればいいのかといえばそれも違うんだよね。ただ安いだけのボードだけでなく、様々なメーカーからそれぞれ工夫を凝らしたボードが発売されている。

 

今記事では、実際に同じチップを搭載した2種類のグラフィックボードを、それぞれのスペックから実測したベンチマークを用いて比較してみることにしたよ。

 

 

カタログスペック比較

今回比較するボードはこの2種類

 

ZOTAC GTX1060 mini 3GB

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ZOTAC GeForce® GTX 1060 Mini 3GB | ZOTAC


  • ベースクロック 1506 MHz
  • ブーストクロック 1708 MHz
  • CUDAコア 1152
  • ビデオメモリ 3GB
  • メモリクロック 8000 MHz
  • 実売価格 26,978円 (2018/07/25現在)
  • 中古購入価格 20000円

まずはZOTAC製のグラフィックボード。

 

ZOTACといえば、各メーカーの中でも価格に重きをおいているメーカーだ。使用している人も多いのではないだろうか?

とはいえ安かろうと、普通に見れば高いグラボと違うところなど…ないかどうかは、比較してから考えよう。

 

MSI GTX1060 AERO ITX 3G OC

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Overview for GeForce GTX 1060 AERO ITX 3G OC | Graphics card - The world leader in display performance | エムエスアイコンピュータージャパン


  • ベースクロック 1544 MHz
  • ブーストクロック 1759 MHz
  • CUDAコア 1152
  • ビデオメモリ 3GB
  • メモリクロック 8008 MHz
  • 実売価格 30,980円 (2018/07/25現在)
  • 中古購入価格 23000円

 グラボ界隈では老舗、PCパーツ界隈ではトップレベルの支持率を誇るmsi製のグラフィックボード。ZOTAC製と比べたらベースクロックは38 MHz、ブーストクロックは51 MHzだけ性能が向上している。

これはOCモデルだからっていうのもあるんだけれど、この時点でメーカー差がある。

チップは生産する際に、どうしても個体差が生まれてしまう。

一般的にはその個体差は「どれだけの動作周波数で安定するか」という事につながってくる。同じGTX1060の名前を冠しているチップであっても、おそらくZOTAC製のボードのチップは個体値の低いものを使用しているのだろう。

それに対してmsi製のボードのチップは、多少のオーバークロックをした状態で出荷しても動作に関して安定性が損なわれない程度に個体値の高いものが選ばれているということだ。

 

なので、msi製のボードの方が動作周波数が高く設定されているのは、それがそのまま「メーカーによるボードの性能差」につながっている。msiはそれを、OCモデルという名前をつけているのだと思う。

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ちなみに、どちらもITXに乗るサイズである。てか、PCをITXで自作しているためこのサイズしか乗らないのよね。

詳しくはこの記事を見てほしい

Mini-itxケース「Metis Plus」でコンパクトなゲーミングPCを作った【前編】 - アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

 

さて、カタログスペックだけでもこれだけ読み取る事ができる。早速、実測してみようと思う。

 

ベンチマーク比較

というわけで実測比較してみる。

ベンチマークは3D Markの Fire strikeで行う。同じチップを使っているのでいくつもベンチマークソフトを使う意味もないだろう。

ZOTAC GTX1060 mini 3GB

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まずはZOTAC製グラフィックボードの測定結果。

一般的には、というか私が調べた限りだとGTX1060 3GBのグラフィックボードがベンチマークで取ることが出来る期待値は10800程度だと聞いていたので、それと比べるとちょっと物足りなさを感じる。

 

いや、実際にゲームしてたらそんな大差はないんだけれど、感覚以上にベンチマーク値っていうのがわかりやすい指標だからねえ…

MSI GTX1060 AERO ITX 3G OC

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MSI製グラフィックボードの測定結果。

やっぱりZOTAC製よりも高い結果になった。

 

msi製のボードよりも動作周波数が38MHz高いボードだが、ベンチマーク値は550程度大きくなった。

 

とはいっても、この550という値は動作周波数がたった38MHzの差であることを考えると相当大きい。

まとめ

動作周波数とベンチマーク値が正確に線形特性をとるとは考えられないけれど、

 

ZOTAC製 1MHzあたりベンチマーク値 6.78

MSI製    1MHZあたりベンチマーク値 6.97

 

というような結果になった。

特に、各ボードのベンチマーク値の差については、

1MHZあたりのベンチマーク値 14.45

ということで、MSI製のグラフィックボードの多少のカタログスペック差以上に、実際の性能は大きくなっているようだ

ということで、やはりメーカーの違いによって性能差はこのような違いがあることがわかった。

高いものには高いだけの理由があるということだね。

 

中古購入であれば殆ど価格差がなかったので、MSI製のボードのほうがお得だったかな。

どちらを購入するのかはやはりそれぞれの選択だけれど、価格、性能それぞれの長所を見比べて購入するのをおすすめしますよ。

 

 

ブログヘッダ画像を変えました!友達に描いてもらったよ!

ブログのヘッダー画像を変えたよ!

 

これまでのヘッダー画像は、以前ブログを一気に改造した際にテキトーに作ったものだった。それがこちらの画像

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前述の記事でも書いたとおり、アニメと音楽をメインに据えたブログのヘッダーってことで作っていたら無意識のうちにけいおん!じみてしまった。

 

まあ、適当に作ったにしては…といった程度の完成度ではある。フリーフォント甚だしいデザインであるのでどことなく安っちい。

 

実はこの頃から友人にヘッダー画像に使えるイラストを依頼していた。横長の画像に耐えるポージングで、ギターを持っててほしいなあみたいな。報酬はテニスの王子様全巻とファミレスのデザート。そんなもんでいいのか…?

 

今思えば、ギターなんて描くのけっこう大変じゃないのとも思うが、せっかくなのでキャラデザにはもろ新野の趣味を反映させております。金髪ショートで、パーカーがいいな。ギターはレスポールのサンバーストで、ショートパンツと生足魅惑のマーメイイドで頼む。今7月なので、だいたい5ヶ月かかっているのかな?まあ別に納期とか決めてなかったので好きなペースで描いてもらった。

完成品がこちら。

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ギターにインレイがあまり入っていないのは、資料写真として送ったのが私のレスポールスタジオだったから。まあ、ギターに詳しい人でなければそこに突っ込み入れることもないでしょう…

 

このイラストを元にヘッダー画像を作成したよ。とはいってもGIMPで適当にガチャガチャしただけなのだけれども。

 

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同じようなデザインにしても面白くないと思ったので、水色に白のボーダーラインを背景にしました。

ヘッダー画像を作成するにあたって、洗練されたデザイン、完成された配色とは一体何なのかということを半刻ほど考えた結果、頭に浮かんだのは縞パンでした。

 

この色合いは縞パンをイメージしております。

 

 

それと、ブログタイトル文字もちょっとだけリニューアルしました。パステルカラーの円を背後に設置し、可愛らしい雰囲気にしようと思ったらなんだかとらドラ!みたいな雰囲気になりました。けいおんだのとらドラだの懐かしいアニメの話題ばっかだなこいつ。

 

まあ、そんな報告でした。

新野もせっかくiPad ProとApple pencilを買ったので、いつかは自分の絵をヘッダーにしたいなあ、と思索しているところです。とりあえず今、人体の構造から勉強中です。お絵かき楽しいね。

 

 

「攻殻機動隊」dアニメ配信開始!今更だけどめちゃくちゃ面白いね!

本当今更です。今更なんですけど、攻殻機動隊めっちゃ面白いね!!

 

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なぜ今まで見てこなかったのかと本当に後悔してる。

 

2010年前半あたりに、2ちゃんねるニュー速VIP板において「アニメのおすすめ教えろ」みたいなスレが立つともれなくススメられていたのが攻殻機動隊でした。いわばVIP公認アニメみたいな呼ばれ方をしてたっけ。その時から名前は知っていたし、いくつもの押井守伝説を聞いてきていたので興味だけはずっとあった。

それでも2クールアニメが2期の計50話以上のアニメ作品を見るのって根性がいるよね。作品自体もとても難解そうだったので、当時中房の自分にはとてもじゃないけれど手を出せる代物ではなかったのです。

 

それと、もう一つVIP公認アニメとか言ってちやほやされていたTrue Tearsを観て、

「うーーーーーーーん?????これ面白いの??」

となってしまってからVIP板のアニメ評を信用しなくなってしまった。今思えば完全にTrue tearsの方はネタだった…orz

 

そんなわけでしばらく攻殻機動隊には縁がなかったのだけれど、ついこのあいだシリーズ第一期「S.A.C」がdアニメで配信開始されたのをきっかけに、いっちょ観てみるかと

 

結論はもう第一声で言った通り、めちゃくちゃ面白い、と同時に大学生になってから見てよかったとおもった。多分高校生とかで観ても難解すぎて理解できないと思う。

理系大学生としての脳味噌を鍛え上げた上で見ると、劇中で技術的な会話をしているところで頭の中を犯されているような気持ちよさで謎の快楽が得られます。電子ドラッグだな。分かる人にはわかるはず。

 

それと、やっぱり長いシリーズのアニメっていいね。ついこのあいだダリフラで「尺足りてなかったのでは」と思ってしまった身からすると、特に思う。というか、結局の所私がドハマリするアニメって長いシリーズのアニメが多いんだよね。エウレカセブン然り、ARIA然り。

 

 

…というか、このアニメが2002年制作(第一期)っていうのが一番やばい。今wikipediaで調べて初めて知ったけれど、そんなクオリティじゃない。今クールやっているアニメで一つでも攻殻機動隊に並ぶほど面白い作品があるかって言われたら口をつぐんでしまいそうだ。

確かに言われてみれば各話ごとに微妙にキャラの顔に差異があったりするのは'00年代以前のアニメによく観られるものだった。作監の違いってやつ?最近の作品ではあまり観られなくなっている(最近ではフルメタIVで作画崩壊が話題になっていたがあれくらい顔が違うことはよくあった。)

とはいっても作画に関してはどう考えても良すぎる。

もう一つ、dアニメで配信されているのはアスペクト比が16:9なのだが、これについては元々4:3の映像を上下カットによって16:9にしているのだという。

 

例えば去年公開されたエウレカセブン劇場版・ハイレボリューションが、新規制作映像以外はTV版の使い回しで、アスペクト比まで4:3のままであったことを考えると(ハイレボがひどいというのもあるが)それだけ攻殻機動隊が需要がある作品だったのだろう。

 

と、同時に、この上下カットによるアスペクト比変更という点については、同時期に放送され後にHDリマスター版も配信されている「機動戦士ガンダムSEED」が比較対象になると思う。

SEEDの上下カットは、単にアスペクト比を変更しただけでなくTV版に加えて加筆修正が多数加えられていたということでファンの間では相当評価が高かったものだ。と言っても、実際観てみるとどうにも不自然であった。キャラクターの頭が見切れていたり、下手にズーム状態になっていたり…

 

それと比べて攻殻機動隊の場合はそのような不自然さが一切排除されていると言うか、Wikipediaを見るまで4:3の上下カットした16:9映像だと気づかなかったほどだ。それゆえ、HD画質で制作されたアニメだから2007年くらい制作だろうと勘違いしてしまった一因でもある。

 

 

ストーリー自体は公安特殊部隊の攻殻機動隊が、様々な事件に武力と情報戦をもって携わるというものだ。「義体」というサイボーグのような技術が一般に普及している世界観で、ときには肉体戦、ときには電脳戦で事件を解決すると言った感じ。一期では主に「笑い男事件」、二期では「個別の11人事件」が取り上げられている。それぞれ26話をたっぷり使って1つの事件を解決させるので観終わった後の達成感もある。

というか、ストーリーは中だるみがなくすべての回が最終的に結末につながる。これは私が良いアニメだなーと思う条件の一つだ。余分な話もなく、尺が足りないこともなく、すべてが最後に帰結するように制作されたアニメは素晴らしい。

 

アニおと的な視点で言えば音楽を菅野よう子が担当している時点で最高なんだけれど、マクロスプラス然りこういう近未来的な、サイバーな雰囲気のアニメだとめちゃくちゃ合うな。

 

攻殻機動隊シリーズは、1期「S.A.C」、2期「S.A.C 2nd GIG」に加えて、OVA「ARISE」、劇場版「GHOST IN THE SHELL」、「SSS」、新劇場版、と殆どの作品を網羅している。

 

ロボットアニメが苦手でも、メカがメインではなく、あえて警察モノを今どき見るのも…って人も、警察的な堅い感じがメインとも思わず、十数年前に制作されたサイバーパンク作品の金字塔という感じで観て、手放しで拍手できる作品だとおもう。

萌えとかよりもストーリーが好きっていう人ならぜひともおすすめですよ。

インタビューから読み解く真部脩一の相対性理論脱退の理由と集団行動について

 相対性理論とは2006年に活動開始したロックバンドである。

『ポストYouTube時代のポップ・マエストロ』を自称する彼らは、その楽曲どこかシュールな歌詞に耳に残るメロディ、そして軽いギターサウンドが特徴的で、それに加えてVo.やくしまるえつこ倍音成分が多く含まれている(らしい)特殊な声質によって、他バンドとは一風変わった立ち位置を築いたバンドである。

この特殊な声質っていうのが、遠くまでよく届くきれいな声で、成分的には松任谷由実とかがそうだったらしいよ。ってどこかのインタビューで読んだ。

 

やくしまるも需要な要素だけれど、今回話題として挙げたいのは真部脩一だ。

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彼は相対性理論の立ち上げに際してBa.として参加し、数々の名曲を生み出してきたすごい人だ。前述した風変わりな歌詞とギターサウンドは彼の楽曲の持ち味で、前身となったバンド・進行方向別通行区分の頃の音楽性を土台に、その後参加したタルトタタン、集団行動によってもその手腕を発揮させて作曲活動を続けている。

 

真部脩一は、ともに進行方向別通行区分から相対性理論に参加していた西浦謙助と共に、2012年のライブの直前に不参加を表明し、更に脱退に至った。

ザ・SIMフリー: 相対性理論を聴いて下さっている皆様へ、大切なお知らせ(西浦の個人ブログ)

ファンの間ではその理由について様々な議論がなされてきたが、実際どうだったのかは直接的に語られることは無い。

 

その理由について少し考えてみる。

 

 

真部脩一の作詞、作曲センスは相対性理論の初期から遺憾なく発揮された。真部が初めて作曲したという1stアルバム「シフォン主義」のおはようオーパーツから始まり、1st.及び2ndアルバムでは、全曲の作詞作曲に真部脩一がクレジットされている。

 

これについてはメンバーのGt.永井曰くクレジットを適当につけていたとのことで(関連リンク)、実際3rdアルバムでは真部の作詞作曲が5曲、Gt.永野の作詞作曲が4曲となっている。2ndアルバムの全曲が真部作曲であるのか、何が真実なのかは定かではないが、何にしろ真部の音楽性がそのまま相対性理論においての音楽の方向性の土台となっている。

 

相対性理論脱退については以下の動画で、「集団行動の難しさに直面した」、「(水道橋博士の「ビートたけし独立みたいな?」に対して)本当にそれに近いことがあった」と発言している(03:00~)ことから、人間関係の問題による脱退、あるいはビートたけしの例で言えば「全曲真部作詞作曲であるのに、「メンバー全員で作曲している」なんて言われたら溜まったもんじゃねえよ」みたいな権利関係の問題みたいな感じなのかもしれない。まあ、これに関しては邪推だけれども。

 

 

 

このインタビュー動画を見てもらえればわかるが、現在、真部は2017年に新たに立ち上げた「集団行動」においてのメンバーとしてGt.を努めている。進行方向別通行区分の頃からの相棒で、同時に相対性理論を抜けたDr.西浦と、新たにオーディションで加わったVo.斎藤里菜とともに。

 

このVo.斎藤里菜は元々は講談社のアイドルコンテスト「ミス iD」のファイナリストであり、音楽は全くの素人だったとか。集団行動に参加するまではCDを2枚しか持っていなかったのだそう。

 

彼女については、本当に賛否両論がある。真部の新しいプロジェクトということで期待したファンはどうしても相対性理論と、やくしまるえつこと比べてしまう。事実Youtubeのコメント欄なんて見てもらえばわかるがひどいものだ。

 

集団行動 - バックシート・フェアウェル - YouTube89

 

一体何様気取りなんだというコメントが散見しているが、真部が彼女を起用したことには理由があると思う。

真部自身、女性ボーカリストを加入する際にはどうしてもやくしまるえつこと比較されることがわかっていたはずだ。やくしまるの歌は確かに真部の(というか相対性理論の)楽曲のマッチしていたし、最初に言ったとおりボーカリストとしては稀有な声質の持ち主だ。

 

それでも、全くのド素人である斎藤をボーカリストとして迎え入れたのには理由がある。

それについては以下のインタビューが参考になるだろう。

あの人の音楽が生まれる部屋 Vol.25 真部脩一 - コラム : CINRA.NET

 インタビューを読むと、真部が相対性理論脱退後、活動をともにしていたvampilliaでは、メンバーの殆どが音楽に詳しくない。コードすら理解していないのだという。

その活動の中では、進行方向別通行区分の時点で成り行きでギターとして参加し、相対性理論で初めて作曲してきた「初心者であったはず」の真部が「演奏できる側」として参加するということのギャップに感銘を受けたのだとさ。

 

そりゃあ、10年近く音楽に仕事として携わってきたらそっち側になるのは当然だろうし、多くのミュージシャンにとってはそんなことはむしろ喜ぶだろう。自分が初心者でなくなったのなら。

しかし、真部はそんなvampilliaから”圧倒的なキャッチーさ”を感じ取り、ポップマエストロを自称する相対性理論出身で、それ以降もポップ・ロック=商業としての音楽を追求してきた真部にとってはその再現をしたかったのだろう。

 それについては以下の動画が参考になるだろう。斎藤の加入によって、商業音楽の消費されることに対することの虚しさを表現するのに自分たちはアーティスティック過ぎたと感じたとのことだ。(22:39~)


スタートダッシュに再現性はない。例えると、ロックバンドで1stアルバムが神格化され、バンド自体が1stアルバムの幻想に苦しめられることは少なくないことだ。それもスタートダッシュの再現性のなさだと思う。

vampilliaの(良い意味で)初心者らしさを再現するために、実際に初心者をメンバーとして迎えた新しいバンドの立ち上げに至ったのだろう。

むしろ集団行動の場合は斎藤のボーカリストとしての成長が未知数であり、事実1stアルバムと比べると2ndアルバムでは成長を見せ、真部はTwitter上でこのような発言をしている

 

 

 

ファンの中では、(Vo.斎藤に対して)いきなりメジャーデビューではなくインディーズで様子見すればよかったのにという意見も見られたが、真部にしてみればインディーズで始めてメジャーデビューした時点がゴールではなく、メジャーの中で活動するうちに育っていく斎藤を武器にしたいからなんだと思う。こんな戦い方は、相対性理論で1時代を築いたという自負がなければ出来ない。

これについては以下のvampillia時代のインタビューから引用すれば、

realsound.jp

既存のゲーム内でどう自分の誇大妄想を実現させようか、というワクワクが原動力

 であるとのことだ。音楽業界というゲームの中で、斎藤の潜在能力によってどこまでいけるかという挑戦なのだろう。

 

そういう意味で、真部は相対性理論時代についてを否定する発言をしてきたことは殆どなかった。あくまで、どのような活動をして、何を得たか、何が革新的で相対性理論のフォロワーが大きくなったのか、何がきっかけで分裂したかと言うのをひとつひとつの要素として考えて次の活動につなげているような。

 

あるいは元々は相対性理論時代について思うこともあったのかも知れないが、集団行動の真部としてインタビューを受けたときに相対性理論について語る姿からは、そんなことを感じさせない。

 

集団行動は成長途中だ。

クラウドファンディングサイト、WIZYの言葉を借りれば、「あなたも集団行動に参加しませんか?」。

人々を巻き込み大きくなる集団行動は、まだ始まったばかり。いつか大きな渦を生み、かつての相対性理論のような革命を起こすのかも知れない。

 

全アニメ好きはラジオ「ハライチ岩井勇気のアニニャン」を聴くべき!

 

ラジオ、聴いてますか??

 

若者のテレビ離れが度々話題に上がる昨今だけれど、今も昔と変わらず盛り上がり続けているのがラジオ界隈だ。

深夜の芸人やミュージシャンによる番組は、「radiko」のタイムフリー機能でいつでも聴くことが出来るようになり、スマホ世代の我々にとってより一層身近な存在となっている。

僕らアニメファンにとっては声優ラジオも重要なコンテンツだしね。

応援している声優の可愛い声で雑談している姿や、共演している声優同士のゆるいトークなど聞き所は満載だ。

 

ちなみにタイムフリー機能は無料版でも利用可能なので是非活用してほしい。

 

で、そんな昨今に今年の四月から新たなラジオ番組がスタートした。

それが「ハライチ岩井勇気のアニニャン」だ

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番組内でも触れられた、何故かとても簡素なタイトル画像

 

この番組はお笑いコンビ・ハライチの岩井勇気がパーソナリティで、毎週ゲスト声優を呼びいろんなトークをする、というものだ。

 

お笑い詳しくない人だと、「ハライチの岩井って誰??澤部じゃない方??」となるかも知れないが、実はお笑い界隈では最も勢いがある人物の一人と言っても過言ではない。

TV番組「ゴッドタン」で腐り芸人として取り上げられて以降、同番組の猛プッシュで何度も出演し、人気企画「芸人マジ歌選手権」ではオリジナル曲を歌い、更に先日はあの横浜アリーナで開催された「ゴッドタン マジ歌ライブin横浜アリーナ~今夜一発いくかい?」において、集まった1万2000人の前でトリとして熱唱したことは記憶に新しい。

 

また、TBSラジオ系列ではコンビで「ハライチのターン!!」を毎週木曜日に放送していて、番組内では岩井のフリートークがとても評判が良い。

あんまりよろしくないけれど、「ハライチのターン!!」と前身となった「デブッタンテ」の岩井のトークをまとめた動画が上がっているのでぜひ聴いてみてほしい。

 

そんな岩井はニコニコ生放送で2014年から「ハライチ岩井勇気のアニ番」を放送していたりと、根っからのアニメファンだ。番組内では放送中のアニメの感想や順位をつけたりしていて、放送されるアニメはほとんど3話まで見ているというガチのアニオタしか出来ない見方をしているとか。

 

2018年4月からスタートした「アニニャン」は、ゲスト声優と2週に渡ってトークをする30分番組だ。

TBSラジオアニラジというのは非常に珍しいらしい。というか文化放送以外でアニラジって少ないしね。

コーナーとして、リスナーがゲストに喋って欲しいセリフを実際に喋ってもらう「妄想キャラゼリフ」や、ゲストにこれまでどこにも話したことのない話を質問する「初ニャン」(ニャン要る?と岩井談)など、ここでしか聴けない貴重な話が盛り沢山。

 

 

これまでのゲスト声優は初ゲスト松岡禎丞から始まり、福山潤花江夏樹森久保祥太郎下野紘寺島拓篤と、いずれも人気声優ばかり!!

岩井と構成作家のゆうやん以外のスタッフは全然アニメに詳しくないので、ゲスト声優の豪華さに盛り上がる岩井と対象的によくわかって無いのに強力なアポイント力を発揮するスタッフ陣との関係性も面白い。

 

で、こんな豪華声優陣に「ドジっ子新米忍者」や「あざとい男子魔法使い」としてリスナーの妄想セリフを読ませる事ができるのもすごい。

 

ゲスト男性声優ばっかじゃん、と思ったかも知れないが、7/10放送分ではアニメ「メガロボクス」の監督、森山洋監督がゲストとして出演したり、7/17放送分には夏アニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」から新人声優の小山百代&人気声優の三森すずこタッグがゲスト出演したりと、ゲストの幅は広がるばかりだ。

というか、まだ放送開始から3ヶ月しか経ってないわけだしね。

 

 

また、この番組が好調だからか、今年のTBSアニメフェスタでは岩井が司会を務めることに!!


すごい。

そんな「ハライチ岩井勇気のアニニャン」は、関東圏であればラジコ無料版のタイムフリー機能で、それ以外の地域ならラジコ有料版のエリアフリー機能とタイムフリー機能を組み合わせて聴くことが出来る。

 

現在、アニニャンは30分番組だけれど、岩井もゲストも全然話足りないといった雰囲気を毎週感じる。

とてもおもしろい番組なので、是非ラジコで聴いて応援してほしい。そうすれば1時間枠番組に昇格ってこともあるかも知れないからね。