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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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「攻殻機動隊」dアニメ配信開始!今更だけどめちゃくちゃ面白いね!

本当今更です。今更なんですけど、攻殻機動隊めっちゃ面白いね!!

 

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なぜ今まで見てこなかったのかと本当に後悔してる。

 

2010年前半あたりに、2ちゃんねるニュー速VIP板において「アニメのおすすめ教えろ」みたいなスレが立つともれなくススメられていたのが攻殻機動隊でした。いわばVIP公認アニメみたいな呼ばれ方をしてたっけ。その時から名前は知っていたし、いくつもの押井守伝説を聞いてきていたので興味だけはずっとあった。

それでも2クールアニメが2期の計50話以上のアニメ作品を見るのって根性がいるよね。作品自体もとても難解そうだったので、当時中房の自分にはとてもじゃないけれど手を出せる代物ではなかったのです。

 

それと、もう一つVIP公認アニメとか言ってちやほやされていたTrue Tearsを観て、

「うーーーーーーーん?????これ面白いの??」

となってしまってからVIP板のアニメ評を信用しなくなってしまった。今思えば完全にTrue tearsの方はネタだった…orz

 

そんなわけでしばらく攻殻機動隊には縁がなかったのだけれど、ついこのあいだシリーズ第一期「S.A.C」がdアニメで配信開始されたのをきっかけに、いっちょ観てみるかと

 

結論はもう第一声で言った通り、めちゃくちゃ面白い、と同時に大学生になってから見てよかったとおもった。多分高校生とかで観ても難解すぎて理解できないと思う。

理系大学生としての脳味噌を鍛え上げた上で見ると、劇中で技術的な会話をしているところで頭の中を犯されているような気持ちよさで謎の快楽が得られます。電子ドラッグだな。分かる人にはわかるはず。

 

それと、やっぱり長いシリーズのアニメっていいね。ついこのあいだダリフラで「尺足りてなかったのでは」と思ってしまった身からすると、特に思う。というか、結局の所私がドハマリするアニメって長いシリーズのアニメが多いんだよね。エウレカセブン然り、ARIA然り。

 

 

…というか、このアニメが2002年制作(第一期)っていうのが一番やばい。今wikipediaで調べて初めて知ったけれど、そんなクオリティじゃない。今クールやっているアニメで一つでも攻殻機動隊に並ぶほど面白い作品があるかって言われたら口をつぐんでしまいそうだ。

確かに言われてみれば各話ごとに微妙にキャラの顔に差異があったりするのは'00年代以前のアニメによく観られるものだった。作監の違いってやつ?最近の作品ではあまり観られなくなっている(最近ではフルメタIVで作画崩壊が話題になっていたがあれくらい顔が違うことはよくあった。)

とはいっても作画に関してはどう考えても良すぎる。

もう一つ、dアニメで配信されているのはアスペクト比が16:9なのだが、これについては元々4:3の映像を上下カットによって16:9にしているのだという。

 

例えば去年公開されたエウレカセブン劇場版・ハイレボリューションが、新規制作映像以外はTV版の使い回しで、アスペクト比まで4:3のままであったことを考えると(ハイレボがひどいというのもあるが)それだけ攻殻機動隊が需要がある作品だったのだろう。

 

と、同時に、この上下カットによるアスペクト比変更という点については、同時期に放送され後にHDリマスター版も配信されている「機動戦士ガンダムSEED」が比較対象になると思う。

SEEDの上下カットは、単にアスペクト比を変更しただけでなくTV版に加えて加筆修正が多数加えられていたということでファンの間では相当評価が高かったものだ。と言っても、実際観てみるとどうにも不自然であった。キャラクターの頭が見切れていたり、下手にズーム状態になっていたり…

 

それと比べて攻殻機動隊の場合はそのような不自然さが一切排除されていると言うか、Wikipediaを見るまで4:3の上下カットした16:9映像だと気づかなかったほどだ。それゆえ、HD画質で制作されたアニメだから2007年くらい制作だろうと勘違いしてしまった一因でもある。

 

 

ストーリー自体は公安特殊部隊の攻殻機動隊が、様々な事件に武力と情報戦をもって携わるというものだ。「義体」というサイボーグのような技術が一般に普及している世界観で、ときには肉体戦、ときには電脳戦で事件を解決すると言った感じ。一期では主に「笑い男事件」、二期では「個別の11人事件」が取り上げられている。それぞれ26話をたっぷり使って1つの事件を解決させるので観終わった後の達成感もある。

というか、ストーリーは中だるみがなくすべての回が最終的に結末につながる。これは私が良いアニメだなーと思う条件の一つだ。余分な話もなく、尺が足りないこともなく、すべてが最後に帰結するように制作されたアニメは素晴らしい。

 

アニおと的な視点で言えば音楽を菅野よう子が担当している時点で最高なんだけれど、マクロスプラス然りこういう近未来的な、サイバーな雰囲気のアニメだとめちゃくちゃ合うな。

 

攻殻機動隊シリーズは、1期「S.A.C」、2期「S.A.C 2nd GIG」に加えて、OVA「ARISE」、劇場版「GHOST IN THE SHELL」、「SSS」、新劇場版、と殆どの作品を網羅している。

 

ロボットアニメが苦手でも、メカがメインではなく、あえて警察モノを今どき見るのも…って人も、警察的な堅い感じがメインとも思わず、十数年前に制作されたサイバーパンク作品の金字塔という感じで観て、手放しで拍手できる作品だとおもう。

萌えとかよりもストーリーが好きっていう人ならぜひともおすすめですよ。