プライムで見れる『茄子』アンダルシアの夏&スーツケースの渡り鳥 手に汗握る劇場アニメ!
声優・大泉洋の熱演も見どころ。
今更だけど茄子シリーズを見たよ。
すごい作品だった。アニメ見て手に汗握る体験をしたのは久しぶりだ。それくらい引き込まれてしまった。
「アンダルシアの夏」は2003年、続く「スーツケースの渡り鳥」は2007年の劇場アニメ。「アンダルシア」に至ってはもう15年も前の作品になるけど劇場アニメだけあって作画もいいし、「スーツケース」はアスペクト比も16:9で全くふるさは感じなかった。
劇場アニメといっても1作品につき60分もないくらいだから気負わずに見られるのもいいところ。
簡単なあらすじとしては、プロの自転車ロードレーサーである主人公のぺぺ(CV.大泉洋)が、色々なしがらみと、そしてライバル達との勝負の様子を描いたもので、先程言ったようにたったの60分の中でロードレースの戦いと、人間関係のどちらもを描いているのが見どころ。
自転車アニメとしては弱虫ペダルなんかも近年では人気ですが、こちらでは”プロ”として走っている点がストーリーの中で大きな意味を持っています。現在の自分の立ち位置に満足していないぺぺの身の振りは、大人でプロだからこそドラマになるんでしょうな。
そもそも私が茄子を見ようと思ったきっかけは大泉洋が声を当ててるからなんだよね。
もっと言えば「スーツケース」には、大泉洋のヒットの要因である北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」から藤村、嬉野ディレクターも声に参加しているというのもあ割と大きな割合を締めている。私は「どうでしょう」がすきなので。
ただ大泉さんは「千と千尋」の番頭蛙やレイトン教授だったり、まあ声優としてはある程度の手腕を示している人なんだよね。でも藤村さんや嬉野さんはそれこそ「どうでしょう」や他番組でナレーターはやってたりするけど声優としてはどうなん?っていう疑問が正直あった。あったけど、実際見てみたらなんら違和感なかった。
その理由にはやっぱり作画があると思う。っていうか見てもらえばわかるけど、このアニメ絵柄がめっちゃジブリっぽい。
その理由としては監督の高坂希太郎氏によるところが多い。というのもこの高坂監督、もののけ姫や千と千尋で作監をやっていたこともあるモロジブリ生え抜きの方なのです。ジブリと言えば宮崎監督があまりプロ声優を使いたがらないことからいい意味で慣れていない声をキャラに当てることが多いけれど、「茄子」シリーズでも大泉さんが主人公を務めていることからも同じような雰囲気が感じられる。
そんなジブリの雰囲気がある作品だからこそ、アニメ声優としての経験がなさ気な藤村、嬉野Dの声がリアリティがあるように感じられる。勿論二人共ナレーターやってるだけあって上手だし、ちょうどいい味が出ている。
っていう外堀の話ばかりしたけど、実際本編の方も完成度が高い。
私はロードレースとかなーんも興味ない。なーんも興味ないけれど、「茄子」のレースにはめちゃくちゃ入り込んでしまった。
登場する選手たちの声や表情から、死に物狂いで1位を目指している姿はとても迫力があるし、例えばレースのラストスパートをかけるシーンなんかは生唾を飲んで手に汗握って耳汁を垂らしながら見ていた。そしてゴールするシーンでは、言葉にならないくらいの高揚と気持ちよさがあって素晴らしかった。
こんな気分をアニメで感じたのは久しぶりだった。
そんな『茄子』シリーズの2作はAmazon Primeで配信中。私はdアニメで見たけど、そにかく配信で気軽に見れるのも今となっては魅力の一つだと思う。
春休みでだらけた生活を送っているあなた。魅力的なキャラたちの鮮烈な勝負を見て、生活に刺激を与えましょう!
超オススメです。