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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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nmode X-PM7試聴レビュー!至高の1bitデジタルアンプ!

新野です。

先週、nmode X-PW1の貸出し試聴機を返却いたしました。PW1自体はとても良い機器でした。

 

あえて挙げれば解像度など少し足りていなかったかな、と思ってしまいますが、それにしても抜群のパワー感があり、加えてnmode製品の特徴としてたびたび挙げられるスピード感も大したものでした。

 

実際の所満足感はありましたし、PW1でも良いかなとも思ったのですが、やはりしこり(解像度)を残したまま買っても後悔するかもしれません。そこで同じくnmodeの上位製品、X-PM7について考えました。

このレベルなら解像度で不満は出ないでしょう。そのなかで、私が好きだったパワーとスピードが出る機器であることを願って、この度試聴機の貸し出しに申し込みました。

Y田苑様、度々申し訳ございません。

 

今回は、購入を見据えたnmode X-PW7を試聴レビューしていこうと思います。

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視聴環境

QNAP TS-131

HUB

↓          

TEAC NT-505(DAC兼プリアンプとして使用) 

↓          

Nmode X-PW7

B&W CM8

 

 

NT-505とPW7の間はaudioquest KingcobraによるXLRバランス接続になります。

その他は並のケーブルを使用しております。

 

んで、NT-505なんだけど…内臓のプリ部があまりにもお粗末であるため本当は使用したくないのですが、nmode製品の共通の特徴としてリモコンが付属しない為、NT-505で音量調整をしています。

今回は試聴なので、Vol.は85(固定出力と同じ)のままPM7をいじって音量調整をするようにします。

 

X-PM7には12時間程度のバーンインをしてからの試聴になります。

音質

ジャンル、楽曲に分けて感想を書こうと思います。

ちなみに先に行っておきますが、PM7には2つのモードが用意されています。

一つが一般的なスピーカー向けのLモード

もう一つが低能率スピーカー向けのHモード

今回はその両方を聞いていこうと思います。

 

ロック

ガンズ・アンド・ローゼズ

Lモード

PW1に比べて解像度は勝っている。当然かもしれないけど、私にとって第一の条件はクリア。

PW1で見られた、パワー感などは息を潜め、ギターサウンドが滑らかに聴こえる。解像度の高さから来るスピード感は、まあある、と言った具合かな。

 

特徴的なのが、聴感上のS/N比が非常に高いため、多少音量が大きすぎてもまったく耳障りの悪い音にならない事。これはかつてSTAXのイヤースピーカーでのみ感じたことがある感覚だ、といったらその凄さがわかってもらえるだろうか?

 

Welcome to the jungleなどがっつりHRな曲はそのスピード感が顕著に現れたが、Sweet child O` mineでは分厚いレスポールの艶やかなサウンドを描いていた。イントロでぐっときた。各音像が浮き彫りになっていて、PW1と比べ物にならないくらい”音楽的”な音だ。

 

ただ、このようにPM7でみられる滑らかという特徴は、正直言ってPM7にもとめていたものとは違った…電源部は強化されているはずなのでもっとパワーがあると思っていたけれど、PW1ほどのパワーは感じられないような?

ロックを聞く上ではあのパワーがとても好ましかったんだけどな。

 

Hモード

Lモードと比べてキレが良くなった。Lモードで感じた滑らかさは、取りようによっては音の滲みとすら感じられてしまったけどHモードではその部分が解消されている。

微々たる違いかもしれないけれど、明らかな違い。

あらためてsweet~のイントロを聴くと、ギターのアタック感がバシッと決まっているのがわかる。続くスネアやキックもアタック感が感じられる。

 

PW1で感じたパワーが帰ってきた…これや…

Welcome~では、前述したスピード感は変わらず、ギターサウンド”ひっかかる”ようになった。私がむしろ欠点として見ていた”滑らかさ”が解消されて、刺激的な傾向になったといったほうが分かりやすいかな。

 

キックは弾む。CM8の"質は良いけど量感が少ない"低音の特徴でもあるが、PM7にしてから特に心地よく感じる。

 

Hモードにしてからと言うもの、スネアとギターのサウンドが心地良い。生臭い、故き良きハードロックのレスポールサウンドがエモい…これは曲自体の特徴だけれど、ちゃんと描き出すことができるのは実力あってこそだと思う。

 

アコースティックギター

Choro Club

Lモード

透明感のある音。ARIAのサントラは良録音盤だが、それだけあってきちんとその様相を描き出せるのは大したものだと思う。

とにかく、解像度で言えば私がこれまで持っていたどのアンプよりも良いと思う。それだけあってギターの音が心地よく聴こえる。

これまでのシステムと比べて低域の厚みが増えたことによるのかもしれないが、803D3で感じた「そこで演奏しているかのよう」という使い古された表現の一片を我が家のCM8ですら体感することが出来た。音のランクがアンプに吊り上げられている。

 

Hモード

 あ~気持ちいい。解像度が高いからとにかくギターの音がリアリティある。

Lモードと比べると低音がちゃんと出ているおかげか、箱鳴りの感じもちゃんとあるし文句ないな。響きが気持ちいい。

 

ただ、Lモードでは低域が少ないせいか、逆に高音域の透明感が抜群でした。

 

エリック・クラプトン

 Lモード

相変わらずキレイな音。

Hモードで迫力が気に入った曲も、Lモードに繋ぎ直して聞いてみると低域が抑えられ、中高域以上が大きく聴こえる。

その分キレイ感のある音にはなるが、私からしたらHモードのほうが好みだ。

Hモード

やはり目につくのはキックのアタック感。ここがしっかり出ていると好印象

正直厚みが出ないのはスピーカーの性能のせいだし仕方がないとは思うけど、やはりキレイな音が出ている。先程のchoro clubのような音数の少ない曲できれいな音を出すよりも、いろんな音が混じってる曲でちゃんといい音が出るていうのは重要だよね。音の分離が取れている。

Lモードに比べたら低音の張り出しによって迫力がでる。もうここだな、一番の差は。

 

 打ち込み

米津玄師

Lモード

海外の曲とか、音数の少ない曲の後に聞くと音圧&音量高すぎてびっくりしてしまうので注意。

音がこれまでの曲と比べたら格段に多くなるが、きちんと全部の音が聴こえる。そのうえ透明感もある。しかし、決してモニターライクではない。

打ち込みのキックが力強いが、これHモードで聞いたらどうなるんだろう…

 

Hモード

案の定キックが強くなった。

Zonotoneの試聴会で、初めてBlue Spiritを聞いたときのような衝撃だった。

音に溺れそうだ。こんな音が、うちのシステムで出るとは…

オーディオ機器の音を表す時に、粒のような音という表現があるけど米津のような曲からは粒などではなく、塊みたいなものが感じられた。

もちろん、解きほぐされていないという意味ではなく、とにかく勢いがある。

打ち込み系の音楽って大体どの構成で聞いてもいい音に聞こえちゃうんだけど、粗を落としまくった高級アナログアンプよりもむしろPM7の持ち前の解像度の高さとパワー感との相性はいいジャンルだと思う。

 

まとめ

解像度と力強さを備えた理想通りの優等生!

PW1と比べるとパワー感が落ちるか?と思いましたがそんなことはないです。イキイキとした音を出してくれます。特にHモードではPW1を繋いだ時に感じた、「CM8がこんな音を出せるなんて!」と同等の勢いを感じます。それに加え、PW1とは比べ物にならない解像度の高さ!

 

Lモードでは物足りなく感じた部分も、Hモードではしっかり張り出した音がします。それに加え、低域の力強さも加わる。

 

ところでPM7にはホワイトノイズが付き物、みたいな話もありますが、Lモードでは聞こえません!サランネットの上からギリギリまで近づいて耳を澄ましても聞こえません!

Hモードでは聞こえます。が、たとえば普段本を読んだりベッドに入って寝ようとしてても全く気になりません。私はワンルームですが、生活には支障がないです。というか音がない状態でもめっちゃ小さいので音が出てたら気になりません。

 

とにかくPM7、こいつは魅力的です。音もさることながら、コストダウンのためにリモコンすら付属しないというその潔さ!ハイエンドの質とローエンドの粗さみたいなものがうまい具合に混じったミドルエンドの優秀機、と言った具合ですかね。

 

近々、Zonotoneのスピーカーケーブルを奢ってその変化も記事にしようと思います。

それでは