Zonotone 6NSP-Granster 7700α購入レビュー!高コスパケーブルmogami 4S8と比較!
買ってしまいました。Zonotone 7700α!!!!
もとを辿ればZonotoneの試聴会へ赴き(Zonotoneスピーカーケーブル一挙比較レビュー!Gransterシリーズ&Blue Spirit )、Zonotoneのスピーカーケーブルのうち何を購入するべきか迷った結果(Zonotoneのスピーカーケーブル、何を買うか本気で考えてみる)、ついに購入してしまったのです。
Zonotone 7700α、Gransterシリーズの頂点に君臨するスピーカーケーブルで、1芯あたり3.1スケアが4芯詰まった極太ケーブル。中身は6Ncu、HiFC、PCUHD、OFCを突き詰められた配合で組み合わせたこだわりの設計。
試聴会でも感じたことですが、Gransterシリーズは特有の綺羅びやかさによる解像度の高さがあり、上位のラインナップになるほど加えてより厚みがある音になっていく特徴があります。
更にバイワイヤリングによって高域と低域の分離が良くなり、パワフルな駆動を可能にします。
試聴会で聴いた5500のバイワイヤ、そして7700のシングルワイヤリングのことを思うと、買わずにはいられませんでした。
端末処理について
まず過酷だったのが端末処理です。Zonotoneケーブルはとにかく固く、また被膜ともばっちりくっついているため端末処理がとても大変です。
まず、ワイヤーストリッパーを使用してみましたが、結果としては芯線を1cm無駄にする結果に終わりました。Amazonで1500円のワイヤーストリッパーのなまくら刃では歯が立たなかったです。
Zonotoneの試聴会で営業の方に聞きましたが、Zonotoneの完成品を制作する際には専用の工具を使用していて、普通のカッターなど「芯線に傷がついてしまう」為もってのほかとのことです。
とはいえそんなもの用意できないので普通のカッターで挑ませていただきます。
私の場合は鉛筆削りのように、カッターで少しずつ皮膜を剥いで芯線を開いていきました。フツーに数時間単位で時間がかかりました。
その後、端末にバナナプラグとYラグをセット。アンプ側はバナナプラグとYラグを用いて2本の芯線を同時に接続できるようにします。ていうか、普通のサイズのYラグやバナナプラグでは芯線が太くて2本同時に撚って入れようとしても入り切りませんでした。
こちらが完成品。
青色の被膜は結構多めに切っておく必要があります。そうでないと接続時にケーブルに無理な負荷がかかってしまいます。
視聴環境
まずは視聴環境の紹介です。
これまで使用していたのはmogami 4S8。低価格スピーカーケーブルの中ではバイワイヤリング接続が可能な4芯であることも相まってなかなかの高評価ケーブルです。とはいえメーター300円程度でしょうか?ソレに比べ7700αはメーター7000円です。差を見せつけてもらわないと困ります。
QNAP TS-131
↓
HUB
↓
TEAC NT-505
↓
Nmode X-PM7(Hモード)
↓(ここにZonotone 6NSP-Grasnter 7700α)
B&W CM8
【比較対象】
QNAP TS-131
↓
HUB
↓
TEAC NT-505
↓
Nmode X-PM7(Hモード)
↓(ここにmogami 4S8)
B&W CM8
では視聴に参りましょう。
視聴感想(?)
まずは前述の試聴会でも使用したクラプトンのChange the worldで聴いてみます。
あれ????そんなに違わない??
これはヤバイ。私の心臓がバクバク言っている。この投資で「そんなに違わない」ことなんてあってたまるか。まして試聴した結果購入したケーブルだぞ!?
とはいえ、オカルトオーディオ界ではスピーカーケーブルにもエージングが必要なのは勤勉な読者様ならご存知かと思いますので聞きこむうちに変化が訪れるでしょう。
初聴で、音がタイトになったのはわかる。スネアがタムタムと弾んでいる。ただ、意外と高域と低域の沈みはそうでもないか??
低域と高域の分離はちゃんと取れています。4S8もバイワイヤリングでは有りましたが、7700αでは高域でも目立たない音まで描き出している。耳タコのフレデリックの「オドループ」で知らない音が発見出来たのはびっくりした。
ただ、想像していたよりも劇的な変化ではなかった。厚みが出るとか解像度が上がるとか、そういう分かりやすい変化を試聴会で体験したのだけれど…
と、ここまで書いたところで少し接続を変更してみました。
現在の接続では、アンプの端子にYラグを用いて接続している芯線を低域側、バナナプラグを用いて接続している芯線を高域側にして居ますが、これを逆にしてみました。
すると…
低域が生き返った!!
つまり、悪さをしていたのはYラグ!!!格安Yラグだったけどこんなに音質に影響を与えるとは…
という、接続端子は良いものを使おう!という注意喚起でした。
というわけで、改めて視聴感想!
7700αの低域の沈みはしっかり。ボワ付きも無く音に厚みをもたらしてくれます。
しかも高解像度!このへんは確かに試聴会で感じたものです。
change the worldもキックがドッと沈み、低域に支えられたギターの甘い音色が響きます。これはさっきまで感じなかったので、確かに7700αの性能ということでしょう。
バイワイヤリングの恩恵か、低域と高域がそれぞれ力強くなっています。とはいえボーカル含む中域が薄く感じるわけではありません。シングルワイヤリングと比べたらどちらかと言うと中域と中低域の間くらいが減って低域から超低域までが増える感じかな?
「オドループ」も先程までと比べて勢いがある。打ち込みだとより低域の厚みを感じられますね。さっき”知らない音が発見できた”と言いましたが、それは高域側がバナナプラグだったからでしょう。先程までの接続では高域側で7700α本来の実力が出ていたということになります。
ギターやベースなどでは、弦が弾く音が強く感じます。ココ重要。これによって音が生きる。スラップベースなんかはもうたまらん…
PM7もCM8も高い解像度を誇る組み合わせですが、全くそれを殺しません。むしろいきいきと鳴らしてくれる。
これはすごい。
ここで改めて4S8に戻してみる。
明らかにキックのアタック感が減った。ギターやベースからは先程までのような生々しさも感じられない。低音も沈みきっていない。音の輪郭が丸く潰れたように感じる。機器自体を変えたのではないので音の傾向はにているが、やはり精密さなどでは7700αのほうが大きく勝っている。
まとめ
弾ける低域と精密な高域!ただし取扱い注意!!
スピーカーケーブルでここまでの変化になるとは…って感じです。正直見くびっていた。
音の傾向は変わらないものの、輪郭がくっきりとしバイワイヤによるものなのか低域の沈み込みもたっぷり。
注意するべきはその芯線の硬さかな。端末処理が本当に大変なのでそのへんだけ気をつけていれば大丈夫だと思う。
Zonotone…こだわりと誇りを持った、掛けたコストのぶんだけ上質な音が手に入る信頼できるメーカーだと思う。
7700αはとてもいいケーブルだ。ケーブルなんて二の次、という人もいるがわたしはアンプより先にケーブルの正解にたどり着けたのは幸運だったと思う。
ところで、スピーカーケーブルより前にインタコネクトケーブル(XLRケーブル)を買い換えましたが、断然スピーカーケーブルのほうが違いが出ました。
インタコネクトケーブルは正直粗探し的な部分もあった。
でもスピーカーケーブルは力強さがグッとでて全然違う印象を受けた。
あなたがもし買い換えるならまずスピーカーケーブルからの方がいいよ
さて、あとはアンプ探しか。。。