TEAC NT-505のMQA対応で高まるハイレゾストリーミングの可能性
『NR-7CD』および『NT-505』が、MQAコンテンツの再生に対応。 | ニュース詳細 | TEAC
ネットワークCDプリメインアンプ『NR-7CD』およびUSB DAC/ネットワークプレーヤー『NT-505』のネットワークファームウェアをアップデートすることにより、MQAコンテンツの再生に対応します。
いいニュースだ!5月31日のファームウェアアップデートでTEACのネットワークプレイヤーでは最新の製品である、NT-505とNR-7CDがMQAの再生に対応したぞ。
MQAって一体何?って人もいるかも知れないけれど、これは簡単に言えばファイルの圧縮方式のこと。これまでの音楽ファイルの圧縮方式は、mp3やaacと言った不可逆圧縮(ロッシー)方式か、FLACやAACといった可逆圧縮方式(ロスレス)で分けられることが知られているよね。不可逆圧縮だとCDとかダウンロードして入手したファイルをmp3っていうサイズに収めることで容量を小さくすることができる半面、音質の低下が見られることが欠点だった。
対して可逆圧縮方式だと、ファイルの容量は本のサイズよりは小さくできるものの、不可逆圧縮方式ほどには削減できないことが欠点とされていた。ただ、可逆圧縮と言っているだけあって、圧縮されたファイルから元のデータに戻すことができるのが特徴で、これによって再生する際には元のデータと同じ音質になり、ハイレゾ再生の場合に用いられるのはこちらの規格だ。
ここでMQAの登場。MQAはそれぞれの利点をカバーした新しい規格(と言っても2,3年前に登場した)で、ロッシーな音楽ファイル並みの容量でありながら、ロスレス並みの音質を兼ね備えたいいとこ取りの特徴を持つ。特に、ハイレゾ音源を扱う際に特段に需要が高まる規格だ。
技術的な話は下記リンクの詳細に載っているけど、
「ハイレゾ音質でもサイズは劇的に小さく」“MQA”とは何か? KRIPTON HQMが10月配信開始 - AV Watch
要はこれまでのハイレゾファイルは、「人間の聴覚では認識できないはずの24kHz~の高い周波数の信号も再生したら、なんかよくわからんけど音質良くなったで」というものだった。この24kHz~の信号を効率よく24kHz以下の信号に折りたたむことで容量を削減したというわけ。
24kHz~の信号なんてものは人間の耳ではそもそも聞こえない上に僅かなノイズっぽい感じでしか無いので,24khz以下の信号に紛れてても全然気づかないってことなのかな。
これをMQA対応のプレーヤーで再生しようとすると折り畳まれた信号がもとに戻り、24kHz~の信号が再生される。
で、ついでにいうとMQAに対応していない製品でも再生することはできて、その場合は高周波数帯が復元されずにそのまま~24kHzのPCM信号として再生されるんだ。
このMQAの技術がどういうことに使われるかって話なんだけれど、例えば↑にあるようなNT-505やNR-7CDのようなネットワークプレイヤーを使用すると手元のNASなどのストレージからファイルを読み込んで再生することになる。
こんな製品を買うようなオーディオマニアであれば、mp3なんかの不可逆圧縮ファイルを再生しているなんてことはあまりないはず。ハードディスクも最近は随分と価格が下がってきたので、容量で困ることなんかもそうないはずだから、ipodや携帯に入れる場合を除いたファイル再生では可逆圧縮が主流になってきている。
ファイル再生の事を考える上ではMQAの重要性っていうのは容量程度しかないんだけれど、これがストリーミング再生に関してだと話が変わってくる。
現在、巷ではいくつものサブスクリプションサービスで溢れ、それらの殆どはストリーミングで再生を行っている。再生ボタンを押すとその音楽ファイルをネットから持ってきて、その場で再生するっていうことだ。
ストリーミング再生には端末の容量を食わない代わりに、再生するたびにダウンロードするので通信量が増えてしまうことがネックなんだ。とはいっても現状のサブスクリプションサービスではほとんどがmp3などのロッシーファイルを扱っているために通信容量を食うということもなかった。もちろんスマートフォンによる再生だけの話ではなく、PCで再生したりSpotify Connectを使用する場合でも、通信帯域を多くとったり再生ボタンを押してからの待機時間がめっちゃ長い、なんてこともないしね。
これが音質を考えた時、ハイレゾ音源の場合はどうだろうね。
ハイレゾ音源を扱う場合はロスレスファイルでなくてならない。しかし、ハイレゾは普通のロスレスと比べると数倍にも容量が跳ね上がり、これが快適な音楽再生をしようとしたときに気になってしまうポイントだった。
MQAはそのような場合に使用されるべき規格だと思うんだ。ハイレゾファイルを再生しようとしても小さな容量で済むので、ストリーミングにおいては元来の規格よりも大幅に優位性が示される。
現在,ロスレスに対応したストリーミングサービスはいくつもあり、特に先日,国内にいち早く参入したDEEZER HIFIの存在が大きい。ハイレゾに対応したストリーミングサービスはPrimeSeatなんかも既に存在している。しかしこれらのサービスはMQAを扱っているわけではなく、通常通りのDSD音源とPCM音源だ。そんな場面でのTEAC製品のMQA対応がどういうことなのか。
MQAによるストリーミング配信といて名が知られているのが「Tidal」だ。未だ国内参入が待たれているものの、オーディオマニアからは知られているサービスで、国内製品も対応しているものがいくつもある。もちろんNT-505もTidalに対応しており、タブレットからの操作でTidalの音源が再生できる(今はまだ正式対応前だが)。
TidalはMastersというクラスにアップグレードするとMQAによるハイレゾ音源の再生ができるようになるのだ。土台がしっかりしているからこそ可能なハイレゾ配信。
NT-505がMQAに対応したことで、Mastersのハイレゾ音源の再生へのアプローチ担っていると思う。Tidal Mastersの音源が今後NT-505で再生できるかどうかはわからないが、拡大していくストリーミング市場の中でMQAの存在と、MQA対応機器の広がりはハイレゾストリーミングの到着を待ち望んでいるようにも見えなくもない。
何はともあれありがとうTEAC。
ホームセンターで買える!オーディオ用インシュレーター探し
新野です。
オーディオ界隈では、アンプやスピーカーの音質に占める割合が多く、ここをしっかり考えることが理想のオーディオ環境作りへの第一歩だったりする。
そのアンプやスピーカーについて大事なのが「足元」。つまり置く位置。音というのは振動で伝えられるため、そもそも川で例えると上流が変な振動していると良くない影響を与えてしまうそうで。
たとえばオーディオ用の機材ラックなんていう製品も多かったりするくらい、大事な部分なんだけど。
そんな「足元」を考える際に一番最初に思いつくのがインシュレーターの存在。
audio-technica ハイブリツドインシユレーター AT6098
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 3人 クリック: 15回
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たとえばこんな感じのグッズをスピーカーの下に忍ばせると、床とスピーカーの接地面が小さくなるため振動の悪影響を抑える効果があったり、なかったり。
まあこのインシュレーターの効果っていうのもスピーカーには重要になってくるけど、実際アンプやプレーヤーまで考えてやる必要があるのかいねとおもってしまう。
だからあーんまり、買おうって気にならないんだよね。そこそこの値段するし。
と思ってたんだけど事情が変わった。
現在新野はもっぱらアンプ買い替え予定。
で、置く場所も変えようかなーって思ってるんだけど、従来だったらスピーカー横のラックに置いていたものを、スピーカー同士の中心に置くことを考えている。
言葉で言っても伝わんないかもしれないけどようは、
ココ!にアンプを置きたい。スピーカー同士の中心に置くことで、スピーカーケーブルの長さも短めで済むしね。
ただ、一つ問題がある。
私が置こうとしているのって、よく見ればわかるけどプラスチック製の収納なのよね。
オーディオ好きがオーディオ機器をプラスチックの上に乗せるってもうご法度とか以前に馬鹿なの?っていう話だと思いますが、とにかくスピーカーケーブルを節約したいというこのような理由で置きたいのです。
というわけで、今回の記事ではホームセンターに赴いてアンプやスピーカーのインシュレーターとして使えそうなグッズを探しに行ってきたよ。
防振ゴム
まず最初に目をつけたのが「防振ゴム」
振動を抑えるという目的なら名前からして効果がありそう。
そもそもインシュレーターっていうのはそんなに簡単なものではなくて、ただ振動を抑えただけだと響きが薄くなったりと良くない影響を与えることもある。
なのでコレが必ずしも良いとは、手放しで言えない。
ついでに言えば防振ゴムって言っても色々規格があるようで、この画像の10mmのものの他もっと薄いものだったりとか
こんな感じで20mmなんてものもあります。当然厚いものほど高価になっていて、これなら大体400円/枚。
このサイズのものを買うとしたら足一本ごとに買わないといけないので4本足のアンプなら400✕4枚の1600円。
まあ、そんなら普通のオーディオインシュレーター買えちまうぜっていうことで、まあ買うとしたらもっと薄いものかな。
御影石
オーディオインシュレーターとしてはまあ結構定番なのが御影石や大理石と言ったものをスピーカーやアンプの下に敷くオーデイオボードとしての使い方。
御影石なんかはAmazonだと
こんな価格で出てたりするのでちょーっとお高すぎる。
ソレと比べたらホームセンターで買えるものだと普通に500円/枚。スピーカーに使うならそれぞれ1枚ずつでも大丈夫そうだ。
勿論表面加工もしっかりしてあるし、見た感じ何も問題はなさそうだった。
ただ、御影石自体がオーディオ用のボードとして使用しよう(ギャグ)と思うと、どうも「変な響きが加わる」などと賛否両論な素材だったりするんですよね。
インシュレーターに求める制振というのは、オーデイオボードでいえばその質量が重要になってきます。御影石って案外軽いですからそういうところで音に変な影響を与えるのかもしれません。
とはいえ1枚500円ですから試すだけというのも十分です。
もし大理石がホームセンターで見つかれば、それもまた大きな候補になりますね
ちなみに、表面がブラックになっている御影石も有りました。かっこいい。見た目これならまるでホームセンターで買ったものとは思いませんね。
セラミックタイル
タイル。です。
まずなぜタイルかっていう話なんだけど、そもそもプラスチックの土台を解消するためにはある程度の硬さがあるものがほしい
でも上述の御影石なんてのはちょっと分厚すぎる。
というわけでちょうど良い厚みで硬いものがほしかった。それにバッツリ合ったのが、タイル。
特筆すべき物はないが、しいて言えば価格かな。1枚30円は安い。探せばもっと安いものもある。
私が買ったもの
で、結局渡しは何を買ったのかっていう。
こちらになります。
防振ゴム厚み3mm!!(150円/枚)
セラミックタイル(9円/枚)
今回は一応2機分の8枚をそれぞれ買ってみました。
なぜ2種類買ったのかって言うと、セラミックタイルを平置きだと結局振動がプラスチックの影響受けてしまいそうだったから、制振ゴムを組み合わせようと思ったのと、
まあ、ちょうどいいんですよね。サイズが。どちらも100mm✕100mmなので重ねておいたときもちょうどいいかなと。
使ってみた
モデルは貸出し試聴させてもらっているX-PM7。
効果の程は…
うん、まあ精神的には良くなった。
効果の程は感じ方によるけれど、まあ少なくとも気持ち的には土台のことをあまり考えなくても良くなった。
まあそんなもんか。
電源ケーブル オヤイデ TUNAMI GPX-R購入レビュー!
買ってしまいました。
オヤイデの電源ケーブル、ほぼトップエンドと言っても良いのでは無いでしょうか。TUNAMI GPX-R。
もともとは、新調したプリメインアンプ、Nmode X-PM7の付属電源ケーブルがあまりにもしょぼっちいため何らかの良い電源ケーブルをあてがってやらねばなるまいということで購入することになったわけです。
オヤイデというメーカー自身、オーディオのケーブル関連で言えば信頼できる所なので実物を見てみても悪い印象は受けませんでした。
ただ、オーディオでは見た目や所有感なんて二の次で、音さえ良ければ全て良し。または音が悪けりゃ全部ダメといった感じなので、実際に聴いてみないことには評価のしようがありません。
というわけで視聴してみましょう。
視聴環境
QNAP TS-131
↓
HUB
↓
TEAC NT-505
↓
Nmode X-PM7(Hモード)(ここにTUNAMI GPX-R)
↓
B&W CM8
いつもの私のシステムです。
そういえばZonotoneの営業の方に、電源ケーブルはプレイヤーとアンプどちらの方を重視したほうが良いのか聴いた所、とにかく上流の方が影響を与えやすいとの返答をいただきました。
この場合で言えばネットワークプレイヤーのNT-505が上流にあたりますかね。NASの電源まで気にすることはちょっと出来ないかな…今は。でもプレイヤーにTUNAMIを繋げた場合をまた試してみたいですね。実験です。
とりあえずアンプにGPX-Rを繋げて早速聴いてみましょう。
視聴結果
まずやっかいなのが、PM7のバーンインにかかる時間。
他のケーブルと違って、電源ケーブルは一旦電源を切らないといけない。一度電源を落とすとPM7はもう1回本調子になるまで軽く12時間位かかる。
電源ケーブルの比較試聴のし辛いこと…
あとTUNAMIも硬すぎて取り回し最悪なのでとっかえひっかえしづらい。これもドマイナスポイント。
と、愚痴はここまでにして音の評価をします。
たっぷり12時間バーンインして…
あれ?そんなに違わない?
いやむしろ…PM7のパンチ力が減っているような…?
なぜだろう。
ネット上の事前の評価を見る限りだと、「TUNAMIの名のごとく音が押し寄せてくるよう」だと思ってたんだけど…
音が押し寄せてくるっていうのは私がPM7のHモードで感じたことだった。音圧高い曲も全て描き出すのであまりの音数にびっくりした事がある。
でもGPX-Rに変えてから…なんかぱっとしないような。
音は柔らかくなってしまったような感じがする。確かにこれはハイエンドっぽい傾向ではあるけど、PM7にもとめていた力強さが減ってしまい私にはむしろ逆効果に思えた。
エッジが立っていないのを良い音と思う人ならこのケーブルの傾向は好まれるのかもしれないが。私はロックとかばかり聴くのであまり良い印象を受けなかった。
試しに元の付属ケーブルに戻して使ってみる。
スネアのタムタムって感じの音が帰ってきた。歪んだギターサウンドもしっかり聴こえる。
付属で良いなこれ。
結論
私とは相性が悪かった!
多分巷でこんなに評価高いケーブルだから、多分私との相性が悪かっただけなんだと思うけど、いい印象はそんなに受けなかった。
オーディオを語る上でケーブルも重要な要素であることは解っているし、これまでの経験からケーブルで音が変わる経験は何度もしてきた。
けれど、どれも良い影響ばかりではなかったのかもしれない。アンプやスピーカーみたいな機器であればランクが上がる毎にパーツがより厳選されていくのはもちろんだけどそれよりも、開発費を多くとって細かい傾向まで研究する事ができるだろう。
電源ケーブルの場合はただ線材やコネクタにどれだけコストを掛けるか、それだけだ。組み合わせる機器と相性が合うかどうかはユーザーそれぞれに委ねられている。
私には合わなかった。でもあなたには合うかもしれない。そんな感じ。
Nmode X-PM7を購入したよ。
ついに買ってしまった。
これまで使っていたプリメインアンプ、Primare i21を衝動売りしてしまってから1ヶ月が経った。i21は優秀なアンプであったがロックや打ち込み系やアニソンばかり聴いている私には少し、お上品すぎた。
性能で言えば大したものだった。中古相場5万円とは思えない。
でも売ってしまったものは仕方がないので探し尽くした。
私の使用用途から考えると選択肢は基本的にデジタルアンプに絞られた。ついでに、薄型であればなお良しといった具合かな。その理由は別記事でも触れたが、薄いアンプって意外と無いものね。
結局ネットを見る限り私の琴線(あと金銭)にマッチする製品はNmodeのアンプくらいだった。
実際貸し出してもらって聴いてみても低音の弾みはとても心地よく、満足の行くものだった。
まあ、というわけで我が家に新たなメカが増えた。早速鳴らしているがやはりいい音だ。ズンズンというよりはポンポンと鳴る低音は聴いていてとても楽しい。
詳しい試聴レビューは別記事に書いたが、実際購入しても変わらず良い印象だ。
試聴機のときも感じたが、X-PM7はバーンインに相当な時間が必要だ。
私はPM7の前に同じくNmodeのPW1を試聴させていただいたのだが、これがとても力強さを感じる音だった。それがきっかけでNmodeのアンプが気になり始めたのだけれど、PM7に関しては電源入れて12時間のバーンイン済の状態で試聴してみても、沈み込みと解像度の高さは感じるものの力強さが足りないように思えた。
これが一週間聴いているうちにみるみる音が変化して、どんどん力強さが強くなっていった。
そんなわけでPM7は最終的にPW1並の力強さと、それ以上の解像度、沈み込み、音の質を見せてくれた。
PW1も価格帯を考えると相当良い機器だったように思える。あと、パワーアンプ2基ってかっこよくない?
でも音はPM7のほうが多くの面でよかったのだから仕方がない。
i21と比較しても、やはり実在感があって良い。色んな曲をかけるたびにああ、良い~!!って思っちゃう。そんなシステムが我が家にあるという喜び。ますます外出しなくなってしまう。。
私は所有している音源のほか、Spotify Connectを使って音楽を聞くことも多い。勿論多くの場合はHDDから取り出した音源のほうが良い音だが、それ以上にSpotifyの.mp3/320kbpsでも割とちゃんと鳴らしてくれるのは結構嬉しい。デジタルアンプらしく解像度が高そうな音になる。もちろんよく聴いたら粗さが出ているが、音楽性もちゃんとあるし流し聞きには十分だ。
そういえばNmodeのアンプは外観については賛否両論らしい。
前機種のPW10は高級感があったとか、上位機種のPM100は音は最高だけど見た目が…だったり。
私の場合は薄けりゃそれで良いのでなんら良いも悪いも無いのだが、見た目は確かにやすっちいかも。
というかPrimare i21が今流行りの北欧産なので、デザインで言えばとても良かったこともある。IKEAの家具と合いそうだ。それと比べたらまぁ、PM7はニトリって感じかな。
さて、PM7はいい音だ。だが一つ欠点というか、物足りないのは付属の電源ケーブルだ、Y田苑様のHPでも書かれているが、とてもちゃっちいケーブルであり、Nmodeの中の人曰く「このレベルの製品を買われる人なら電源ケーブルもお好みのものを使って貰えればいい」ということで付属品にコストをかけなかったのだそう。
そうきくと、まあ確かに、という気にもなるし電源ケーブル買わねばとも思ってしまう。
というわけで近々PM7用の電源ケーブルを買うことにした。Zonotoneの試聴会で電源ケーブルの効果の程は実感したので、まあPM7の歓迎パーティということでプレゼントの一つくらいはおごってやることにしよう。
Nmodeのアンプ どれを買うか本気出して考えてみた
全部魅力的なのよね
なんだこの画像。
さて、これまでX-PW1のデュアル、X-PM7と試聴してきた。
結果としてNmodeのアンプに対して私が感じたのは、アタックが強くスピード感がある、ロックや打ち込みととても相性がいいといったものだ。
これはきっと1bitアンプという特性上だとは思うが、普段ロックばかり聴いている私からすればこれらのジャンルに特化されているというのはとても好印象だ。
てかもうNmodeのアンプ以外考えられない。
改めてこれらの機種を比べてみる。
X-PW1はそのまま使ってもまあまあ、デュアルにするとパワーあふれる音に化ける。
このゴリゴリ感は正直つまらん優等生感しか感じなかったうちのスピーカー、B&W CM8がいきいきと鳴り出すのを感じた。
ここのところB&Wの、特にCMシリーズのようなフラット傾向のスピーカーではロックを聴くのには適していないんじゃないかと思っていた。解像度の高さと高温域の綺麗さは兼ね備えていたものの、力強さとは無縁だったから。
しかしPW1でものっそいアタック効かせて米津玄師とか鳴らすのを聴く限り、Nmodeのアンプの底力を見せつけられた感がある。
PW1の欠点としては解像度。デジアン的な解像度の高さはあるものの、私が以前使っていたアナログアンプ(primare i21)と比べると、よく聴いたところでどうも物足りなさを感じてしまう。
しかしそのコンパクトさも含め、実力としては大したものだった。
機能面ではモノで使う場合バランスとアンバランスが1端子ずつしか備えられていなかったが、わたしは入力のスイッチを全てDACで処理していることと、アナログ入力がレコードプレーヤー1基のみであることから、正直その点はマイナスポイントになり得なかった。
というかむしろ無駄な機能が削がれている分こちらのほうが好印象だった。
ちなみに、福岡のY田苑様ではPW1の改造を行っていて、X-PW1SEというものが存在するらしい。これは既存のPW1と比べて解像度の向上が見られるらしく、選択肢の一つに入る。
比べてX-PM7。
やはり上位機種なだけあって、PW1で物足りなかった解像度は全く気にならない。どころか聴いてすぐわかるほどの高解像度を見せてくれた。
音の傾向で言えば、PW1は解像度が少しだけ足りていないことや、そもそもソールボーイスピーカーを鳴らすという事自体が不相応なのかわからないがもっと荒々しいサウンドだったように感じた。PM7は力強さ、アタック感は感じさせつつも荒々しいと言うよりは完全にスピーカーを制御した上で鳴らしている感があった。その点で、PW1の様な荒々しさはむしろ私にとってはプラスにも感じられる。
PM7の包み込むようなパワーと、PW1の振り切れるようなパワーと、どちらも一長一短に思えた。
PW1では先程言ったように入力端子が少なかったが、PM7は入力端子が5つ、そのうちバランスが2つも付いている。私にとっては不要だがべつにあったところで不便ではない。
私にとって機能面でPM7に優位を感じているのはPW1と違ってボリュームがコントロールしやすいことだ。PW1はデュアルモノで使う場合2基のバランスを取って音量を決定しなければならないが、PM7なら1基でステレオ運用でも十分出力が期待できるためそんな事しなくても良い。
逆に、左右のバランス調節は取れない。PW1なら左右の音をそれぞれ調整してバランスが取れるがPM7だとそうは行かない。別にへんな形の部屋で聴くわけじゃないから良いのかもしれないが、アンプによっては左右バランスを取る機能がついているものもある。これはPM7にはない機能だ。
PM7でも十分満足が得られたが、より上位のX-PM100はどうだろう。
ネット上の評価を見る限り、PM100の特徴は「アナログアンプっぽい」「PM7より低域の厚みが増える」こと。
私がPW1やPM7に感じていたパワー感は、言われてみればデジタルアンプっぽさからくるものかもしれない。
低域の厚みが増えるのは良いポイントだが、PM7でも十分低音は出ている上に、スピード感のあるキックが魅力の一つだ。厚みが増えたらこのスピード感が損なわれてしまうかもしれない。
勿論こんなものは上位機種を買えない貧民の苦し紛れの言葉だが、そんなわけで私はPM100は買えないし買わない。
中古のみになってしまうがX-PM10というのもある。PW7以前のラインナップで、現在ではパーツの生産がストップしたために製造していないらしいが評価は高い。
特に、PM100を購入した人でもPM10は別物ということでどちらも所持したまま、なんて場合もあるほどだ。
スピード感は現在のラインナップより更に高く高音の伸びは素晴らしい…らしい。
しかし低域の量感で言ったらPM7やPM100と比べると劣るらしい。この点でも、ロックを主に聞く私には少し合わないような気がする。
というわけで私の購入案は3つに絞られた。
- X-PW1*2基 140000円
- X-PW1SE*2基 160000円
- X-PM7 210000円
なるほど…数字にしてみるとなんて高い買い物なんだろう(笑
PW1とPW1SEに価格差ほどの違いがあるのか。もっと言えばPW1SEとPM7の間に5万円の差額がある。コレほどの違いがあるのか。
正直PW1SEの試聴もしたいが、これ以上借りるのも申し訳ない…
こんなわけで、しばらく悩んでみようと思います。新野でした。
Zonotone 6NSP-Granster 7700α購入レビュー!高コスパケーブルmogami 4S8と比較!
買ってしまいました。Zonotone 7700α!!!!
もとを辿ればZonotoneの試聴会へ赴き(Zonotoneスピーカーケーブル一挙比較レビュー!Gransterシリーズ&Blue Spirit )、Zonotoneのスピーカーケーブルのうち何を購入するべきか迷った結果(Zonotoneのスピーカーケーブル、何を買うか本気で考えてみる)、ついに購入してしまったのです。
Zonotone 7700α、Gransterシリーズの頂点に君臨するスピーカーケーブルで、1芯あたり3.1スケアが4芯詰まった極太ケーブル。中身は6Ncu、HiFC、PCUHD、OFCを突き詰められた配合で組み合わせたこだわりの設計。
試聴会でも感じたことですが、Gransterシリーズは特有の綺羅びやかさによる解像度の高さがあり、上位のラインナップになるほど加えてより厚みがある音になっていく特徴があります。
更にバイワイヤリングによって高域と低域の分離が良くなり、パワフルな駆動を可能にします。
試聴会で聴いた5500のバイワイヤ、そして7700のシングルワイヤリングのことを思うと、買わずにはいられませんでした。
端末処理について
まず過酷だったのが端末処理です。Zonotoneケーブルはとにかく固く、また被膜ともばっちりくっついているため端末処理がとても大変です。
まず、ワイヤーストリッパーを使用してみましたが、結果としては芯線を1cm無駄にする結果に終わりました。Amazonで1500円のワイヤーストリッパーのなまくら刃では歯が立たなかったです。
Zonotoneの試聴会で営業の方に聞きましたが、Zonotoneの完成品を制作する際には専用の工具を使用していて、普通のカッターなど「芯線に傷がついてしまう」為もってのほかとのことです。
とはいえそんなもの用意できないので普通のカッターで挑ませていただきます。
私の場合は鉛筆削りのように、カッターで少しずつ皮膜を剥いで芯線を開いていきました。フツーに数時間単位で時間がかかりました。
その後、端末にバナナプラグとYラグをセット。アンプ側はバナナプラグとYラグを用いて2本の芯線を同時に接続できるようにします。ていうか、普通のサイズのYラグやバナナプラグでは芯線が太くて2本同時に撚って入れようとしても入り切りませんでした。
こちらが完成品。
青色の被膜は結構多めに切っておく必要があります。そうでないと接続時にケーブルに無理な負荷がかかってしまいます。
視聴環境
まずは視聴環境の紹介です。
これまで使用していたのはmogami 4S8。低価格スピーカーケーブルの中ではバイワイヤリング接続が可能な4芯であることも相まってなかなかの高評価ケーブルです。とはいえメーター300円程度でしょうか?ソレに比べ7700αはメーター7000円です。差を見せつけてもらわないと困ります。
QNAP TS-131
↓
HUB
↓
TEAC NT-505
↓
Nmode X-PM7(Hモード)
↓(ここにZonotone 6NSP-Grasnter 7700α)
B&W CM8
【比較対象】
QNAP TS-131
↓
HUB
↓
TEAC NT-505
↓
Nmode X-PM7(Hモード)
↓(ここにmogami 4S8)
B&W CM8
では視聴に参りましょう。
視聴感想(?)
まずは前述の試聴会でも使用したクラプトンのChange the worldで聴いてみます。
あれ????そんなに違わない??
これはヤバイ。私の心臓がバクバク言っている。この投資で「そんなに違わない」ことなんてあってたまるか。まして試聴した結果購入したケーブルだぞ!?
とはいえ、オカルトオーディオ界ではスピーカーケーブルにもエージングが必要なのは勤勉な読者様ならご存知かと思いますので聞きこむうちに変化が訪れるでしょう。
初聴で、音がタイトになったのはわかる。スネアがタムタムと弾んでいる。ただ、意外と高域と低域の沈みはそうでもないか??
低域と高域の分離はちゃんと取れています。4S8もバイワイヤリングでは有りましたが、7700αでは高域でも目立たない音まで描き出している。耳タコのフレデリックの「オドループ」で知らない音が発見出来たのはびっくりした。
ただ、想像していたよりも劇的な変化ではなかった。厚みが出るとか解像度が上がるとか、そういう分かりやすい変化を試聴会で体験したのだけれど…
と、ここまで書いたところで少し接続を変更してみました。
現在の接続では、アンプの端子にYラグを用いて接続している芯線を低域側、バナナプラグを用いて接続している芯線を高域側にして居ますが、これを逆にしてみました。
すると…
低域が生き返った!!
つまり、悪さをしていたのはYラグ!!!格安Yラグだったけどこんなに音質に影響を与えるとは…
という、接続端子は良いものを使おう!という注意喚起でした。
というわけで、改めて視聴感想!
7700αの低域の沈みはしっかり。ボワ付きも無く音に厚みをもたらしてくれます。
しかも高解像度!このへんは確かに試聴会で感じたものです。
change the worldもキックがドッと沈み、低域に支えられたギターの甘い音色が響きます。これはさっきまで感じなかったので、確かに7700αの性能ということでしょう。
バイワイヤリングの恩恵か、低域と高域がそれぞれ力強くなっています。とはいえボーカル含む中域が薄く感じるわけではありません。シングルワイヤリングと比べたらどちらかと言うと中域と中低域の間くらいが減って低域から超低域までが増える感じかな?
「オドループ」も先程までと比べて勢いがある。打ち込みだとより低域の厚みを感じられますね。さっき”知らない音が発見できた”と言いましたが、それは高域側がバナナプラグだったからでしょう。先程までの接続では高域側で7700α本来の実力が出ていたということになります。
ギターやベースなどでは、弦が弾く音が強く感じます。ココ重要。これによって音が生きる。スラップベースなんかはもうたまらん…
PM7もCM8も高い解像度を誇る組み合わせですが、全くそれを殺しません。むしろいきいきと鳴らしてくれる。
これはすごい。
ここで改めて4S8に戻してみる。
明らかにキックのアタック感が減った。ギターやベースからは先程までのような生々しさも感じられない。低音も沈みきっていない。音の輪郭が丸く潰れたように感じる。機器自体を変えたのではないので音の傾向はにているが、やはり精密さなどでは7700αのほうが大きく勝っている。
まとめ
弾ける低域と精密な高域!ただし取扱い注意!!
スピーカーケーブルでここまでの変化になるとは…って感じです。正直見くびっていた。
音の傾向は変わらないものの、輪郭がくっきりとしバイワイヤによるものなのか低域の沈み込みもたっぷり。
注意するべきはその芯線の硬さかな。端末処理が本当に大変なのでそのへんだけ気をつけていれば大丈夫だと思う。
Zonotone…こだわりと誇りを持った、掛けたコストのぶんだけ上質な音が手に入る信頼できるメーカーだと思う。
7700αはとてもいいケーブルだ。ケーブルなんて二の次、という人もいるがわたしはアンプより先にケーブルの正解にたどり着けたのは幸運だったと思う。
ところで、スピーカーケーブルより前にインタコネクトケーブル(XLRケーブル)を買い換えましたが、断然スピーカーケーブルのほうが違いが出ました。
インタコネクトケーブルは正直粗探し的な部分もあった。
でもスピーカーケーブルは力強さがグッとでて全然違う印象を受けた。
あなたがもし買い換えるならまずスピーカーケーブルからの方がいいよ
さて、あとはアンプ探しか。。。