ER-4をMMCX変換プラグ使ってshure掛けしてみた。
Etymotic ResearchのER-4をMMCX変換プラグを付けて使用してみました。
ER-4を購入
というかまずEtymotic Research製のイヤホン、ER-4を購入しました。
メルカリで中古を購入したのですが、製品の状態としては”片耳だけ聞こえない”ということで、6000円で売られているものでした。イヤホンで片耳だけ聞こえないって言えば断線してるっていうのが世の常です。
ということはメルカリで購入したのと同時にリケーブルも購入すれば良いのです。ER-4は中古市場でもだいたい1万数千くらいが相場の製品なのでリケーブルを買ってもお釣りが来るはずです。
私はかつてEtymotic Research製のイヤホンでは低価格帯の「HF5」とER-4の後継機「ER-4XR」を使用していました。もっと上位のイヤホンも所持していたこともありますが、それでも私の中で最高峰にあるイヤホン、「ER-4XR」を買い戻す事も考えました。しかし、同じものを買っても芸がないし、でもSRの音よりはXRの方がしっくり来るから買う気も起きない。
というわけで、ならばいっそEtymotic Researchの中でも伝説的な機種である「ER-4」を購入することにしました。
こちらが購入したER-4になります。
付属品も基本的には揃っています。ただ、ケーブルには内部断線が起こっており片耳だけ音量が小さく聞こえます。ちなみに中古でEtymotic Researchのイヤホンを購入したときはフィルタの交換を忘れないようにしましょう。
これらのEtymotic Research製品に共通する弱点は「タッチノイズ」です。耳の奥までイヤーチップを挿入する性質から、ケーブルが服に触れるためにとても雑音が入ってしまうことです。イヤホン界隈でタッチノイズ対策といえばShure掛け(耳に引っ掛ける)です。これをすることで雑音を軽減することが出来ます。
なので、MMCX変換アダプターとMMCX↔ステレオミニプラグのリケーブルを購入し、shure掛けができるようにします。
リケーブル用のグッズを調達。
まずケーブルは「OYAIDE HPC-MXS BLACK/1.2 」です。オーディオケーブル市場では安心定番のオヤイデ製です。
続いてMMCX変換プラグです。ER-4はリケーブルに対応していますが、リケーブルとして最もメジャーなMMCXではなく独自規格のプラグになっています。そこで、このような変換アダプターをかませることでこれをMMCXに対応させることが出来るのです。うえはそれぞれ、ER-4SにするプラグとER-4Pにするプラグです。ポータブル用途ならER-4Pが良いでしょう。
こちらは中国の通販サイト「eBay」で売られている製品で、香港より発送されるため到着までには1週間ほど時間がかかります。怪しいサイトではなく世界的にメジャーなサイトですが、住所を英語で入れる必要がありますので注意してください。
到着したMMCX変換プラグとMMCX↔ステレオミニプラグケーブルです。
MMCX変換プラグはイヤホンのユニットに対して90度の角度がついています。
また、ケーブルはあえて70度ほどの角度が付いたものを購入しました。
この角度が三次元的に作用することでshure掛けを可能にするのです。
使用感・音質
ケーブルと
では実際に使用してみましょう。
このようになりました。eイヤホンのブログみたいに可愛い女の子が付けてくれればよかったんですけどね!!きたねえ写真ですみません。
ER-4特有の「奥まで届いてりゅぅぅぅ~~~!!」みたいな装着感はそのまま、Shure掛けすることが出来ました。
外遮音性、内遮音性ともに十分です。
で、肝心のタッチノイズなのですが、確かに軽減されています。
ただ全く無くなるわけでないです。私は気になるほどではないですが、購入したケーブルが硬かったのも理由であるとは思いますので、もし気になる方は他に探してみるのも手ですね。ただ、shure掛けするためにはやはりプラグに角度がついたものをおすすめします。
ちなみに音質ですが、基本的にはER-4の傾向と変わりません。相変わらず解像度重視で、多少低音の締りが増えたかな?とも思いますが誤差の範囲だと思います。
そもそも「OYAIDE HPC-MXS」はリケーブルの中でも安価であるので、グレードアップというよりはそこそこのクオリティではある、位の認識が正しいと思います。
感想
”ER-4使いは死ぬまでタッチノイズに悩む呪いにかけられる”、というのは私の言葉ですが、唯一の弱点を克服できたと言うのは非常に重要です。
このような発想でshure掛け出来るのはER-4まで。ER-4SRからは標準でMMCX端子になってしまっているのでプラグを用いらない分shure掛けも不可能になっています。
今だからこそ、ER-4を買う価値もあると思います。また、現在お持ちの方もぜひチャレンジしてください。