低価格帯オーディオ向けNAS、io・date「Soundgenic」に期待すること
記事を書いているところでちょうど発表があった。
2TB HDD搭載のエントリー向けネットワークオーディオサーバー「Soundgenic(HDL-RA2HF)」、1TB SSD搭載のオーディオ専門店向けモデル「RAHS-S1」を2月中旬より発売する。価格はオープンだが、HDL-RA2HFは35,000円前後、RAHS-S1は83,000円前後での実売が想定される。
未だ見ぬ低価格帯オーディオ用NAS、io-date「Soundgenic」
発表前まではネットで調べても上記の「オーディオセッション2017 in OSAKA」しか出てこなかった。
fidata製品のオーディオ向けNASといえばHFAS1だ。その価格30万円なり。各オーディオマニアから一定以上の評価を受け、国産オーディオ向けNASの中ではBAFFALOのDELAと共に確固たる地位を築いている。また、USB-DACと接続すればそのまま再生できることからミュージックサーバーとも呼ばれる。
このHFAS1が他のNASとどのような違いがあるのか。もちろん、筐体の剛性や電源などに気を使って音質向上を考えていることはわかるが。。。
私のような金欠オーディオマニアにはその価格に見合った機能を得ることが出来ないように思えた。もちろん、音にはこだわっているし、ネットワークオーディオを使っている以上ストレージも音質に拘ったNASが望ましいことは理解している。
私の今使用しているNASは「QNAP TS-131」だ。QNAP製品の中でもローエンド。ローエンドであるが、QTSを備えているため基本的な拡張性は上位機種と変わらない。個人用だしバックアップも頻繁には取らない。それで問題はない。
私が重視しているのはこのように「機能面」なので、いくら筐体の素材に拘ってくれたところでそれは2の次だ。
私がfidata製品に気になっているのは「openhome」の対応。この一点だけ。であれば、io-dataの考えている新作の低価格帯NAS「Soundgenic」にはめっちゃくちゃ関心を抱いているというのはごく自然。
io-dataはこれまでも「rockdisc」と言ったオーディオ向けNASをだしてきたし(別段普通のNASと違いがわからないが)、fidataでハイエンドにおいてのノウハウもある。どの程度のスペックまで音源の再生が可能かわからないが、もしかするとMQAへの対応も現実的ではある。
HFAS1の機能を鑑みても、その他の機能は全てsoundgenicにも搭載できうるものだ。
加えて、「fidata Music App」も誕生した。
fidata Music Appは、fidata Network Audio Server HFAS1 および Soundgenic RAHF をiPhone , iPadから快適に操作する OpenHome / DLNAに準拠したコントローラーアプリです。
説明文を見る限り、「Soundgenic」もどうやら公式に対応しているらしい。現存のコントロールアプリの中でもトップレベルの使用感であるこのような武器も持っている。
期待せずにはいられない。NT-505に加えて低価格帯でのopenhome機器の選択肢が増えることはとてもうれしい。様々なメデイアが近代化していく中、オーディオの発展にはネットワークオーディオの普及も必要不可欠だと思う。
【2/3追記】
io-dataの直販ショップではすでに初回出荷分が売り切れているらしい…
早めに予約しといたほうが良いっぽいですよ