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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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アニメ化しそうな漫画紹介【その1】 響~小説家になる方法~ 

ジャケ買い、という言葉がある。

 

かつて今ほど情報にあふれているわけではなかった時代、何も事前情報無く店頭に赴いた際に購入の指針になったのは、CDや書籍のジャケットであったと言う。

 

「アニメ化しそうな漫画紹介」と題して、このシリーズでは私が店頭で見かけた際に思わず気になった、そしていずれアニメ化するだろうという漫画の感想を書こうと思う。漫画村も潰れたことだし、漫画がもっと売れてほしいぞ。

 

第一回は「響~小説家になる方法~

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あらすじ

とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。
編集部員の花井は、応募条件を満たさず、
ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。
封を開けると、これまで出会ったことのない
革新的な内容の小説であった。
作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・

新しい漫画を追っている方なら見覚えのある作品かもしれない。なぜなら、

マンガ大賞2017において、みごと大賞に輝いた作品、なの。すっげー。

 

 

この表紙に写っているのが主人公の響ちゃん。見た感じ普通の文学少女ですが睨むようにこちらを見ている瞳が特徴的だ。

 

一言で言えば文学少女を主人公にした勧善懲悪モノ

もちろんすべてがそうというわけではないのだけれど、響ちゃんが小説家としての道を進む中で起こった様々な問題を打ち砕く、もとい解決させていくストーリーになっている。

 

打ち砕く。誰が?

 

もちろん響ちゃんが。

 

響ちゃんはこう見えてめちゃくちゃ肝が座っていて、脅し暴力なんでもあり、我が道を行く唯我独尊な性格で、巻き起こる様々な問題を己の拳と口撃によって解決していくのだ。

 

とはいえ顔も体つきもかわいい女子高生なので、大の大人相手にけんかを売っている響ちゃんは見てるこっちもヒヤヒヤしつつ、それでいてスカッとするという不思議な感覚になってしまう。

 

 

最新刊でも変わらず内容は、響にとって嫌なことが起こる→響が解決するみたいなストーリーだけれど、これまで様々なヤバ人(じん)が登場してきた中で毎回手を変え品を変えイライラさせてくるので、響としてもストレス解消のしがいがあるだろう。

 

8巻では、「最近体を動かしてないな…」などという嵐の前の静けさみたいなセリフがあったり、なんだかんだアウトローな行動することも、自分がやりたいだけみたいな節が…

 

「響」の魅力は小説家として大成していくまでのストーリーを、「女子高生にして」成していくというスーパーヒーロー的なところにもあると思う。みんな好きでしょそういうの。藤井聡太くんとか。

 

それで言ったら似た傾向に「バクマン。もある。あちらは漫画家を題材にしていて、中学生にしてジャンプに読み切りを載せて以来主人公やライバルたちの成長を描いた作品だ。

 

しかし「バクマン。」と比べると「響」では、より学生であることがフューチャーされている。

響はストーリー上なし崩し的に文芸部に入部することになり(それによる自身と周囲の軋轢も生まれたりするものの)高校生活を軸にしているような描写が多い。

 

それゆえ部活には先輩もいるし、後輩もできるし、文芸部ならではの部誌の刊行なんかも行なったりとイベントには事欠かない。

 

そんな中で響に人間的な成長があったかどうか…は、わからないけれど、いろいろな人物と出会うことで生まれた作品もあった。

 

そんな「響」は、2018年4/28に最新刊の9巻が刊行された

この最新刊もとても良くて、私遂に泣いちゃった。

この漫画は響が強すぎるのでスカッとすることも多いけれど、逆に言えば響以外の、めちゃくちゃ努力して小説書いている人には救いがないなとも思っていた。

 

小説家になる方法、と題しているくせに響はほとんど類稀な才能によって次々快進撃を続けていった。その途中には努力の末響に破れた人も。

そんな彼らもとても魅力的なキャラなので、救いがないな、とおもってしまう。

9巻では、響ではなくそんな彼らが主人公だった。響に負けても努力した人、競うことをやめて思うがままに書いた人、様々な「小説家になる方法」を実現させていったのはとても見ていて美しかった。

 

9巻まで来るとストーリー的には随分と規模の大きな話になってしまっていたが、響がやることはまあいつもと変わらないだろうという安心感もある。

 

あと単純に、こういう文学少女が私のタイプだって言うのもあってめちゃくちゃ好きな漫画だ。

 

「響」は既刊9巻~まだまだ続いていく。

そしてもれなくアニメ化もするだろう。そんな漫画です。

 

↑2巻の表紙超好き。