Mini-itxケース「Metis Plus」でコンパクトなゲーミングPCを作った【前編】
PCがぶっ壊れた。
自作PCを趣味にしているとPCが壊れることなんて往々にしてあるもので、いまさらショックを受けたりはしないぞ。むしろ新しいPCを購入するチャンスというものだ。
かねてより、我が王国(六畳間)のレイアウト的にPCの置き場に悩んでいた。
というのも、
現在の我が家はこーんなレイアウトなのだ。
我が家にはPCモニタはなく、TVにPCの映像を映している。
普段はソファで作業しているため、PCの電源をつけるためにはわざわざTVのほうまで歩いていかないといけないのだ。めんどくさい。
PCを手が届く位置に動かそうにも無駄にフルタワーのめっちゃデカイケースなので置き場に困る。そこで、壊れたパソコンを修理するのではなくもっと小さいケースにしてソファの近くに置けるようにしよう!ということにした。
勿論、ゲームもゴリゴリできるように最新のスペックのPCにしたい…
そんな欲望を叶えてみた。
Mini-itxケース「Metis Plus」
さて、今回の自作の主役は「コンパクトなケース」。
ケースをできるだけ小さなものに収めた上で、ゲーミング用途にもガンガン使えるものにしたい。
と言うわけで購入したのが「Metis Plus」だ。
このケースは5000円を切るという低価格ながら、アルミ製という高級感あふれる代物だ。カラーバリエーションも多く、好きな色を選べるというのはとても好印象だ。というかどちらかと言うとこのケースにしたくてMini-itxで組もうと思ったところもある。
私は赤色を選択した。かあっこいいー!!
Mini-itxというのはマザーボードの規格のことで、一般的なATXやそれより小さいMicro-ATXよりも更に一回り小さいのが特徴だ。
マザーボードが小さいということは利点かと思われるかも知れないが、ケースサイズによって使用できるパーツに制限がかかること、順序立てて組まなければ上手に組めないこと、小さなスペースに多くのパーツが密集するのでファンの風通しが悪く、全体的に熱がこもってしまうことへの対策をしなければならないことなど、結構厄介な事柄が多い上級者向けの規格と言える。
だからこそ、燃える、というのもある。
パーツの選択
ケースが決まったら順番にパーツを選んでいこうと思う。前述したとおりパーツはケースに干渉しないように十分注意しなければならない。
cpu
まず、CPUはi5 8500にした。新世代のアーキテクチャで前世代i7 7700と同等の性能が半額程度の価格で購入できるというコスパに優れたにくいやつ。
これは4月に発売されたばかりで、価格も推移しているところだったがせっかくなので最新のものにした。
マザーボード
マザーボードはこれ。第8世代のCPUはソケットこそ同じものの、チップセットは「3○○」となっているものでなければ対応していない。
ゲーミング向けといえばZ3○○が推薦されているが、まあ、オーバークロックとかしないつもりなのでH310のマザーボードにした。
因みに、Mini-itxのマザーボードはATXのマザーボードよりもちょっとだけ高い。まあ小さな基盤にこれだけパーツ組み込むっていうのはコストも掛かるだろうし、出荷数も違うから高くなるのも仕方がない。
たまたまAmazonでアウトレットで安くなってたので購入。
メモリ
なんかAmazonで「永年保証」って書いてあったので購入。壊れやすいメモリが永年保証なわけ無いだろと思いつつ、まあ買ってみた。
マザーボードが新しいのでメモリもDDR4という新世代のものに。DDR3のメモリは結構安いが、マザーボードが対応していないので仕方がない。
グラフィックボード
グラボはGTX1060-3GBを選択。上位機種の1070にすると倍近く値段が上がり、かと言って下位機種の1050tiでは心もとない性能だったからちょうどいいだろう。
で、ここで一つ気をつけないといけないのがグラボの幅。今回使用するケースは公式に対応しているとアナウンスされているグラボのサイズは長さ17cmまで。このグラボは17.4cmなので公式に対応していると言われているものよりも若干大きい。が、問題なく入った。グラボを選ぶ際にはショートサイズを選ぶ必要がある。
引き継いだパーツ
前に使用していたPCはメモリの故障によって起動しなくなってしまった。そのため、結構引き継げるパーツもあった。
電源は650Wのもので新しいPCにも使えそうだった。
電源にも様々なサイズが有り、これは一般的な「ATX電源」と呼ばれるものだ。「Metis Plus」はATX電源にも対応しているが、使用するケースによってはもっと小さな電源を使用する必要があるかも知れない。
というかこの電源、結構組む際に邪魔だったから、購入するとしたらもっと小さな電源にしたほうが良いかも。もしくは
玄人志向 電源 KRPW-BKシリーズ 80PLUS Bronze 650W ATX電源 KRPW-BK650W/85+
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こんなふうに使わないケーブルを取り外せるものだとパーツを組む際に邪魔になりにくい。
それと、CPUクーラー。以前使っていたCPUはi5 3450だった。
このi5 3450はCPUソケットの規格がLGA1155、今回制作するPCのソケットの規格はLGA1151とソケットが違う。が、ここ最近の規格はCPUクーラーの穴が各世代に対応していて、違うソケットのクーラーも最新のソケットに使用できる。ちょっと前まではCPUのソケットが違ったらCPUクーラーのソケットも違ったのだが、いい時代だ。
というわけでCPUクーラーも流用できる。
クーラーに関しても、ケースとの干渉を考える必要がある。「Metis」の場合はこのようにトップフローのクーラーか、水冷を用いるとよいだろう。
リアフローのクーラーではサイドパネルと鑑賞してしまう恐れがある。私が図ったところだと、まあ高さ14cm程度に抑えるのが吉だ。
その他、HDDは壊れたPCから引っ張ってきた。このへんは世代とか無いからね。
SSDは
【2018年4月】今、ゲーミングPCを10万円以内で組むとしたら
で紹介したドスパラのOS付きのやつを購入。これでOSも調達できた。
というわけでパーツを以上のようにしてみた。
後編では実際にパーツを組んでベンチマークを測ってみる。パーツを組む際には注意事項も多いのでよく確認しながら組んでみたい。