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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン第9話 私なりの感想&考察【ネタバレ注意】

ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!

 

ちょっと普段は書いてなかったんだけど9話だけは心のダムが決壊したから書くわ!

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っていうかヴァイオレット・エヴァーガーデンは毎話超感動してるんだけど何なのこのアニメ!

私、普段はアニメ見て泣くことなんて無いんですよ!涙腺硬すぎて自分でも呆れるくらいで!アニメで泣いた経験なんて片手で数えられるほどしか無いです

 

このアニメマジで毎回、ヴァイオレットの成長だったりとか過去の出来事に対する苦難だったり、とにかく私のエモーションをムーブメントしてくる…

 

 

で、9話ですよ!

先に断っておくとガッツリ内容に対して話すんでネタバレ注意です!

 

前回、前々回でギルベルト少佐が戦死していたことを知ったヴァイオレット。ヴァイオレットはホッジンズの会社を飛び出してギルベルトの兄であるディートフリートを訪ねる。

 

ディートフリートのヴァイオレットに対する態度も、これまでとはなにか違った。

というのも、私がこのアニメで好きなのがどんだけこじれても最後には救いがある安心感があるって所なんですよね。でもその中で、ディートフリートだけはヴァイオレットに対して過去も現在も心無い言葉を掛ける「悪者」だったんです。

 

それが、ヴァイオレットがギルベルトの戦死を「知らなかったのか…」と口走るシーンで、ヴァイオレットの必至な表情、そして弟の死に対する感情が混じり、「人を殺した手で人を繋ぐというのか」というセリフを言ったことを後悔するような表情を見せます。

ともすればディートフリートは、あくまで”道具”であったヴァイオレットが生き残って、それを扱う立場であった弟が死んでしまったことについてヴァイオレットに対して良からぬ感情を持っていたのかもしれない。道具なら主人を守れよ、的な。

 

港で会ったときも、なんなら屋敷でギルベルトに押し付けた時から変わらずディートフリートにとっては”道具”で有り続けていたヴァイオレットが、実はギルベルトの死を知らないまま自動手記人形として働いている。しかも弟の死をこんなに悲しむ程に人として成長していた。

 

ヴァイオレットに対して未だに”戦う道具”扱いした言動をしたことを、少し反省、あるいは後悔しているように私には見えました。

 

ディートフリートも、単純な「悪者」では無いっていうことですね。とはいえ、ヴァイオレットのことは未だ快く思っていないかもしれませんが。

 

ヴァイオレットはその後、かつて自分が少佐と過ごしていた屋敷を訪ねる。そしてギルベルトの墓を…

 

ギルベルトが戦死した地を訪れると、ホッジンズが迎えに来る。ベネディクトの運転で会社へ帰ろうとすると、ガリアの反乱があったためということで道が封鎖されていた。作中でこれだけ美しい世界をこれまで見せてきたが、未だに戦争の傷は絶えていないということを表すシーンですね。ホッジンズの後のセリフ、「見えない火傷痕」に通ずるものがあります。

 

屋敷に帰ると引きこもり状態になってしまうヴァイオレット。過去の自分の行いを後悔し、部屋で暴れるものの、犬のぬいぐるみは愚か、もはや自分さえ傷つけることができなくなっていた。

すごく強烈なシーンですよね。1話から見ていて、ちょっとずつヴァイオレットが感情的に変わっていくのがわかりましたが、自動手記人形として成長していく中で人としての心を得たのか…

それでもヴァイオレットは未だ、少佐からの命令を欲していた。命令をもらうことが生きる意味だったかつてのヴァイオレットと同じように、少佐にどうしたら良いのかという問いかけをする。

 

そこに、配達員のローランドからエリカとカトレアからの手紙が届く。そして、ローランドの配達を手伝う。

 

手紙というのがこの物語の最も重要なアイテムです。人と人とを繋ぐ手紙を書いていたヴァイオレットが、今回の場合は届けるという、実際に”繋がる”シーンに出会うわけです。あるいはアイリスとエリカからの手紙によって”繋げられた”というはじめての体験。自分で報告書(という名の手紙)を書いたことはあっても、誰かに書かれたことはなかったヴァイオレットにとってはじめての手紙…

 

1話で郵便局の手紙を機械的に整理していたシーンが有りましたが、今思えばそれだって"繋ぐ"ために必要な作業だったんですね。

 

そしてルクリアの兄からの依頼を受ける。

ルクリア兄マジGJじゃんよ。ナイスタイミングじゃんよ。こういうお約束的な感じ、って普段はひねくれてる私なら思っちゃうけど、でもヴァイオレット・エヴァーガーデンっていう物語はちゃんと救ってくれるからお約束最高。

 

ヴァイオレットがこうやって悩んでいる間にも、ルクリアとルクリア兄は同じ時を刻んでいて、シャルロッテ姫はダミアン王子と仲良く過ごしていて、オスカーは新作を発表したことで新聞に載る。そしてリオンは父に憧れ旅をする。

思い出ボム…!!

 

そして、ヴァイオレットが花屋の店先に並んだスミレ(ヴァイオレット)を見つけ、ギルベルト少佐の言葉を思い出す。

 

「その名が似合う女性になりなさい」

 

ギルベルト少佐はもう居ない。もう命令ももらうことは出来ない。

ただ、人の心を知ったヴァイオレットは今では、ギルベルトが本当に伝えたかった命令がわかる様になっているはず。未だ意味はわかっていなくても、本当に伝えたかった命令がどれだったのか。ギルベルトがヴァイオレットに下した色々な命令。戦いの命令だったり、生活する上での必要なリテラシーの命令、そして…

 

そして踏み出す一歩。

これからのヴァイオレットは少佐の「その名が似合う女性になりなさい」という命令を抱えて生きていくのでしょう。一人悩むヴァイオレットが欲していたギルベルト少佐からの命令を、見つけ出すことが出来た。

 

 

ホッジンズ「してきたことは消せない。でも、君が自動手記人形としてやってきたことも消えないんだよ。ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 

ホッジンズの涙。一人抱え悩んでいたヴァイオレットが、やっと自分を肯定することが出来たことに対する喜びの涙。

 

 

 

ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!

 

超優しい物語だなこれ…ホッジンズの優しさも染みる…

 

ヴァイオレットは自分を肯定することが出来た。ああ~これからどうなるんだろう。

まだヴァイオレットは全てがわかるようになったわけではない。でも、だからこそ自動手記人形を続けるんだろうし…

 

 

 

ああ~

以上が私なりの9話の感想&考察でした。

超よかった…来週も楽しみだ…

 

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