意外と知られていないSpotifyのオーディオマニア的利点
こんちー。新野です。
音楽配信サービスって便利ですよね。私も契約しています。
これまで、「dヒッツ」「AmazonMusicUnlimited」と契約してきたのですが、現在では「Spotify」オンリーになっています。何故か。私がオーディオマニアだからです。
オーディオマニアとして大事にしたい音楽配信サービスの条件って色々あります。それは音がいい、ユーザビリティが考えられている、聴きたい曲が聴ける…
この記事ではオーディオマニア的な視点からSpotifyがいかに有利であるか、という点について考えていこうと思います。
音質による有利点
まず気にしたいのは音質ですよね。オーディオが好きなら特に重視したいポイントです。
とはいえ、配信サービスごとに音質の違いってあるのでしょうか?
各サービスの配信音源の情報を見てみましょう。
- dヒッツ : 最大320Kbps
- AmazonMusicUnlimited : 最大256kbps
- Spotify : 最大320Kbps
- Apple Music : 最大320Kbps
- LINE MUSIC : 最大320Kbps
- Google Play Music : 最大320Kbps
- AWA : 最大320Kbps
- Deezer HiFi : 44.1kHz/16bit(約1411kbps)
このように基本的には各サービスとも大きな違いはありません。非可逆圧縮フォーマット(MP3とかAAC)では10年前から320kbpsが最高音質って相場が決まってるんです。そういうもんです。
”Deezer HiFi”とは最近日本に上陸した音楽配信サービスで、CDと同じ音質で聴ける音楽配信サービスとして他のサービスとは桁違いのスペックを備えています。
非可逆圧縮ではなく可逆圧縮、つまり”CDのデータよりも低容量で同じ音質”というフォーマットで配信されているサービスです。現在はまだ対応機種が少ないことがネックですがヤマハやONKYOなどの大手オーディオメーカーの製品に対応しています。
というわけで比べてみればDeezerはおいといて、Spotifyにしろ他のサービスにしろ配信スペックは違いはありません。
では、音質による有利点とはなんなのか。
これは「SpotifyConnect」によるものです。
概要を引用すると
Spotify Connect を使うことで、Spotify アプリをリモコンのように操作して、スピーカー、テレビ、カーステレオ、ゲーム機、スマートウォッチなどで音楽を再生できます。もちろん、スマホ、タブレット、パソコンでも再生できます。
とのこと。つまりスマホを使っていろんな機器での再生を操作することができるんですね。
でもこれ、BluetoothやAirPlayと何が違うの?っていう話。
BluetoothやAirPlayは、スマホで再生した音楽を無線で機器に飛ばす機能です。
それに対してSpotifyConnectは”操作のみ”をスマホで行います。
音楽はスマホを介さず、その機器が接続しているネットからそのまま再生させます。
これによって音質的なロスが少ないんですね。
実際聴いてみると高音質を謳ったBluetoothやAirPlayとSpotifyConnectを同じ機器で聴いても全然音が違います。
現在、他のサービスではこのような機能が存在していなく、SpotifyConnectはさまざまなオーディオ機器が対応しているため唯一の利点と言えます。
ユーザビリティについての利点
他のサービスと比べると、Spotifyはユーザビリティに優れています。
勿論それには前述のSpotifyConnctについて鑑みてもわかると思います。
以前、
azayaka-tuchiiro.hatenablog.com
というエントリーを書きました。これを見返してみると、配信サービスの中ではdヒッツが特に日本のミュージシャンを網羅しているということがわかります。
AmazonMusicUnlimitedやSpotifyの配信数は4000万曲となっていて、洋楽も多いですが、日本のミュージシャンを聞く場合はやはりdヒッツが一番有利ですね。
しかしdヒッツでは、プレイリストやアルバム単位での再生しかできず、楽曲単体では再生させることが出来ません。楽曲が充実しているのにもかかわらずユーザビリティという点では他のサービスと比べて不便でした。
Spotifyの場合は勿論、1曲単位の再生もできます。それに加えてプレイリストが充実しているのが他のサービスにない利点です。
Spotifyのトップページはこのように様々なカテゴリに分けられています。例えば左下の「トレンド」を選んでみると
このように様々なプレイリストが並んでいます。
ちなみにAmazonMusicの場合は
このようにアーティストごとや年代ごと、シチュエーションごとのプレイリストが多くなっています。
Spotifyはこれらに加えて、例えば「POP LIFEが選ぶ2017年ベスト」や「曽我部恵一が選ぶオールタイムクラシック」など、さまざまな著名人や雑誌からのプレイリストが充実しているという点で他のサービスとは一線を画しています。
また、オンリーワンな機能としてはユーザー作成のプレイリストも豊富というのも利点です。
マイナーなジャンルなどもプレイリストで共有されているものであれば一括シャッフル再生で聴くことが出来ます。お気に入りのプレイリストからユーザーを辿って新しい曲と出会うこともできるでしょう。
FREEプランと学割プランの存在
配信サービスでどうしても気になるのが料金ですが、Spotifyでは無料のFREEプランや学生限定の割引プランも用意されています。
FREEプランではSpotifyConnetが使えない&音質に制限があるのですが、そう言えば1曲まるまる聴ける無料プランってSpotifyくらいかも…
私にとって重要なのは学割プランの存在ですね。学割プランが存在する配信サービスはSpotifyの他にはLINE MUSIC、APPLE MUSICだけになります。学割プランを使えば月額は480円です。これは相当お得です。
学割プランは料金以外通常のPremiumと全く同じなので、SpotifyConnectも使用できますし音質も最高音質を選択することが出来ます。
まとめ
Spotifyは何度も言うようにSpotifyConnctという強力な武器があるので、オーディオマニアであれば手放しでおすすめできるサービスです。
今後DeezerHiFiを始めとして、TIDALやroonなど高音質のサービスがどんどん日本に入ってくることになると思いますが、現時点ではSpotify1強と言っても良いでしょう。
Spotifyで良きオーディオライフを。では失礼します。