ヤフオクで中古オーディオを買って痛い目にあった3つの実話
私は何度か痛い目にあってしましましたので、注意喚起をします。
- バブル時代のオーディオ機器
- ケース1:プリメインアンプ「TRIO KA-7004」の購入
- ケース2:レコードプレーヤー「TRIO KP-700」の購入
- ケース3:レコードプレーヤー「KP-700」の売却
- 全部が全部ダメじゃない
何度か、とは言いましたが結論から言えば、ヤフオクで、古い中古のオーディオ機器を2回購入したのですが3回トラブルに遭いました。
古い機器を売り買いすることでトラブルに遭うというのは、決して少ない確率じゃないのです。
これを三つのケースに分けて紹介しようと思いますが、まずはそもそもここで話に挙げる中古オーディオ機器とは、という話をしようと思います。
バブル時代のオーディオ機器
いまから30年ほど前、日本は世紀の好景気の中にありました。加えて、70~80年台は何と言っても日本の技術力もうなぎのぼりでした。その当時は趣味としてのオーディオの立ち位置は過去最高のもので、各社はこぞって新しい技術を投入し、物量を投入し、開発費を投入していました。
そうして生まれたアナログ時代のオーディオアンプは今でも懐古厨当時のオーディオを知っている方からは一定以上の評価を受けています。TRIO、SANSUI、PIONEER、今でも残っているメーカーから、当時の勢いを感じなくなってしまったメーカーまで。
大きい市場であったので各社とも遺憾なく生産をしていたため、現在と比べると銅同価格でも当時のほうがグレードの高い機器になっています。
それらの機器は発売からすでに30年以上ものも含め、メルカリやヤフオク、その他インターネット上で中古品が取引されています。
中古品の状態としては、ただの中古ってだけではなく、修理品やクリーニング品が多く扱われています。価格としては当時数万円したものが数千円程度で売られていることもしばしば。
ケース1:プリメインアンプ「TRIO KA-7004」の購入
技術がたっぷり詰まって、見た目も豪華なプリメインアンプが金欠オーディオアニアとしてはよだれが出る価格で売られていました。そもそも当時のオーディオアンプと言うものに並々ならぬロマンを感じていた私は、試しにヤフオクで7000円の「TRIO KA-7004」を購入しました。TRIOというメーカーは、30年前の当時はオーデイオ御三家とも呼ばれる大手メーカーでした。今ではKENWOODという名前で現在も続いている会社です。
KENWOODのアンプは以前使用していましたし、悪い印象ではなかったのであくまで試しに購入してみました。
雑音が入る
到着してスピーカーとプレーヤーを接続し、いざCDを再生させました。
すると左側のスピーカーからバリバリバリバリ
と大音量で雑音がでました。
購入時の説明では動作は問題なく確認済み、クリーニング済みとありました。が、明らかに不良品です。
発送者に連絡しても商品を削除され返答はない。泣き寝入りするしかありませんでした。
古いパーツなので、特にコンデンサなどは通電しない状態が長く続けばこのようになるというのは仕方がないとは思いますが…
しばらく通電状態で放置し、その後スピーカーを接続することでなんとか使用はできるようになりました。ただ、ふとした拍子にいきなりノイズが流れたりもするのでスピーカーに影響が及ぶのは回避したいと思い、結局長くは使えずジャンク品としてヤフオクで売却しました。
あと、売却する際にはやたらでかいせいで運ぶのが大変でした。こちとら田舎の大学生、移動手段はママチャリです。
ケース2:レコードプレーヤー「TRIO KP-700」の購入
またもやTRIO製の製品です。そもそも不良品ではあったものの、半年ほど使用したKA-7004の音質には不満点はなく、TRIO製品にはむしろある種の親しみすら覚えていました。アナログ的な音の良さを教えてもらい、私をオーディオマニアへと導いた機種でもありました。
そんあわけで新しくプリメインアンプを購入したのですが、当時私はどうしても聞きたいレコードがありました。CDは発禁になってしまいましたがレコードの中古は山のように出回っている吉田拓郎の「今はまだ人生を語らず」です。このなかの”ペニーレインでバーボン”がどうしても聴きたくてレコードプレイヤーを購入することにしたのです。
TRIOというのは前述のオーディオ御三家の中でもとりわけプレイヤーに定評があるメーカーでした。ともすれば狙うは中古市場に出回っているTRIOのレコードプレイヤーだ、渡渉点を定めました。
プリメインアンプに加えてレコードプレイヤーの中古を探すのは難しいです。第一にレコードプレイヤーに針は付属しているか、していない場合代わりの針は今もまだ生産されているか(大体されてない)アームの動作は問題ないか。動けば良いアンプと違ってチェックポイントが複雑なのです。
もう2度とプリメインアンプのときのような失敗はすまいと決めていた私は見つけました。「針・カートリッジ付属」「アームの動作問題なし」「ケーブル問題なし」のレコードプレイヤー「TRIO KP-700」です。
早速購入し、自宅に馬鹿でかい箱が到着しました。正直言って我が6畳間には完全に無用の長物ではありましたし置く場所もありませんでした。しかし趣味は実益を兼ねない。音とロマンが一番大事。そう思ってセッティングし、早速再生を開始させました。
…?何かがおかしい
声が低い。そして曲のテンポが遅い。
つまりターンテーブルの回転が遅い
ターンテーブルの回転数の調節ができればよかったのですが、私には無理でした…
そもそも大きすぎて部屋における場所ないって時点で相当やる気そがれていました。トホホ。
そもそも針だってどれだけ消耗しているかわからないんですし。使い続けるなんて無理です。何も考えずに買ってしまいましたが安物買いの銭失いでした…
ケース3:レコードプレーヤー「KP-700」の売却
売りました。こんな古い機種に需要あるのかとメルカリに出してみましたが意外や意外、いいねが付けられていきました。
最終的に売却まで至ったのですが…
相手の方が入金された日、私がバイトで返信が遅れている間にみるみる通知が溜まっていくのです。内容は「連絡おそすぎです購入キャンセルします」といったもの。
とはいえ発送まで4~7日となっていたうちの3日目だったし、昼の11時に届いたメッセージを返信するのが夜まで待てませんかね?
きっと購入してからやっぱやめようとなったんでしょうね。もちろん説明文には不良状態もちゃんと書き記しました。それにしたって…身勝手すぎます。うんざりしました。というわけで私は二度と古い中古オーディオは買いません。
全部が全部ダメじゃない
とはいったものの全部が全部トラブルに遭うわけではありません。中には親切な出品者落札者の方もいましたし、問題なく使用できてるものもあります。
が、やっぱり趣味の道具だし新品で買うのが一番文句ないのかもなあ。と思いました。