平成生まれの為のアナログレコード入門!おすすめアルバムのご紹介
若者だからこそ、レコードにハマろう!
- その1 ASIAN KUNG-FU GENERATION
- その2 サカナクション
- その3 the plllows
- その4 Perfume
- その5 RADWIMPS
- 他にレコードを出しているアーティスト
アナログレコードがブームと言われてからもう2年位は経ったでしょうか?私も若造なりにアナログレコードに魅了されております。針圧を調節して、レコードをセットして、ターンテーブルを回す…流れてくる音声はパソコンから流れるデジタルな音声と比べれば大なり小なりノイズ混じりかもしれません。しかしそこにはデジタルにはない優しいアナログな音が広がるのです。
精密に掘られた溝を針でなぞると音が出るって、もう全然意味分からないですよね。それが半世紀~1世紀以上も前から流通しているっていうわからなさも組み合わさってロマンがありますね~。
と、詩的に言ってはみたもののブームと言う割にはそんなにアナログレコード、発売されていないのが現状です。CDの売上が年々減少する中、レコードの売上が傾き1.2くらいあったところで大した成果ではないのです。このままではアナログレコードが廃れて、ロストテクノロジーになってしまいます。みんなもっとレコードを買うべきなのです。そうすればもっといろんなアーティストがアナログレコードを作ってくれます。
なので私、新野が個人的におすすめの、アナログレコードを出しているアーティストをご紹介します。有名な方ばかりですが、あなたにとって新しい発見になれば幸いです。
その1 ASIAN KUNG-FU GENERATION
まずおすすめしたいのがASIAN KUNG-FU GENERATIONです。00年代から活躍しているロックバンドで、馴染みやすいサウンドから今でも多くのミュージシャンに影響を与え続けているバンドです。ギターを始めた人は殆ど1度はアジカンの曲を練習しますよね。しませんかね?
ASIAN KUNG-FU GENERATIONは初期からほとんどのアルバムをアナログレコードにして発売しています。長く続いているバンドなだけあって各アルバムごとに違った味がありますがその殆どが限定生産であるため現在ではプレミア化していて、中古市場で販売価格の倍ほどの値段で取引されています。
そんなアジカンのおすすめレコードは「ソルファ(2016)」です。
2004年にリリースされたフルアルバム「ソルファ」を2016年に再レコーディングしたものになります。ソルファ自体がファンの間では名盤とも呼ばれている人気アルバムなのですが、メンバー曰く「何故ウケたのか、実験的に」改めてレコーディングしたものだそうです。
2016年といえば三浦弘行九段が将棋ソフト不正利用疑惑をかけられた年ですね。あとアジカンがアニメ「僕だけがいない街」のオープニングに「Re:Re:」を提供した年でもあります。このバージョンの「Re:Re:」が収録されているアルバムですね。
それと、何と言っても美麗なアルバムジャケットが目を惹きますよね。イラストレーターの中村佑介氏はアジカン初期からほとんどのCDジャケットのイラストを手がけています。アナログ盤は9inchサイズのこのアルバムジャケットですので部屋に飾れるという楽しさがあり、そういう意味でも初めての一枚におすすめです。
アルバム自体は2016年に発売されたものですが、レコードは翌年2017年4月に発売されました。他のアルバムと違って未だプレミアがついていませんので今が買いどきなのでは無いでしょうか?
もう一つおすすめのアルバムが「ランドマーク」です。
収録曲はチャットモンチーの橋本さんも参加している「All right part2」やNARUTOの映画で主題曲にもなった「それでは、また明日」、他にも聴きどころの多いアルバムです。
こちらのアルバムなのですが、他のアルバムがCDとは別にアナログ盤を限定生産して販売されていたのに対し、初回生産限定盤CDにアナログレコードが付属していて、しかも現在でもAmazonなどで新品を購入できます。これが他と比べたらアナログ盤としては格安なのです。
付属とは書きましたが仕様はしっかり180g重量盤。音質にも妥協は無いです。
その2 サカナクション
次に紹介するのはサカナクションです。2017年にネット上で謎の大ブームを巻き起こした「新宝島」で一部の層には一躍有名になりました。
サカナクションといえば、個人的にボーカル山口さんの「表現することへのこだわり」がとても好きです。音楽に対して真摯な態度がラジオなどからも垣間見れます。
2017年には6.1chライブという、とても音に拘ったライブツアーも実施されていました。それであればアナログ盤の発売というのは必然とも言えるのではないでしょうか。
そんなサカナクションのおすすめアルバムは「kikUUiki」です!
2010年に発売されたアルバムで、「アルクアラウンド」といった有名曲に加え、私の大好きなサカナクションでも指折りのおしゃれ曲「表参道26時」そして何と言っても壮大な「目が明く藍色」。この曲こそアナログレコードでよりいっそう魅力が引き立つ曲だと思います。
打ち込みが多いバンドなのでアナログと合うのか?という疑問もあるかもしれませんが、やはりデジタルと違いアナログはどこまででも聴き心地の良いサウンドで表現してくれます。
サカナクションのレコードは多少古いアルバムでもアジカン含む他アーティストと違い限定生産という方式を取っていないので、手に取りやすい価格でいまでも手に入ります。
その3 the plllows
みなさん、the pillowsをご存知でしょうか?ご存知でない方は存知てください。きっと好きになります。
活動開始が1989年、間もなくデビュー30周年を目前に控えた3人組バンドです。アニメが好きな方なら、エヴァで有名なアニメ製作会社ガイナックスの名作、「フリクリ」の劇中歌及びエンディングテーマを歌唱していたことでおなじみかもしれません。もしくはジャンプで連載されていた「SKET DANCE」にも曲が使われました。
そんな彼らですが、2017年にはファンにとって屈指の名盤と呼ばれる2枚を携え、収録曲を全て演奏するというツアーが開催されました。それと連動して、その2枚のアルバムが自身初のアナログ盤としてリリースされることとなったのです。
そんなthe pillowsのおすすめアルバムは「Please Mr.Lostman」そして「LITTLE BUSTERS」です。
彼らのサウンドはどことなく懐かしさを感じるオルタナティブ・ロック。厚いギターの音が心地よく、アナログ盤との相性も良いです。
また、個人的に初期pillowsのアルバムは音質があまり良くないように感じていたのですが、オリジナルマスター音源からのレコード化なので、個人的には音質面での意義も大きかったです。
前述した「フリクリ」に使われている曲も、これらのアルバムから多く採用されています。
ただ、気をつけなければいけないのがこの2枚、ライブ会場もしくは通販で数量限定でしか生産されていません。2018年1月現在は未だ通販サイトから購入できますが、いつ在庫がなくなるかわからず、プレミア化必至とも言えます。
それより前に是非、購入してみてはいかがでしょう?
購入は「Kings e-shop」内特設ページにて!
その4 Perfume
広島出身テクノポップユニットとして広く知られるPerfumeにもアナログ盤がリリースされています。
今や世界規模でのファンも多く、2017年も主題歌に歌番組にと引っ張りだこの彼女達の楽曲は、こちらも言わずと知れた中田ヤスタカ氏によるものです。
でも、Perfumeって打ち込み系のサウンドですよね?アナログ盤って合うのでしょうか?
現在、Perfumeの曲は一切ハイレゾ音源としてリリースされていません。憶測ですがこれはCD音質16bit48kHzで完璧に曲を完成させ、それ以上は不要と中田氏が判断したためではないでしょうか?
それなのにアナログ盤をリリースしたことは、つまり音質的にデジタル音源としてのリリースよりも優位な点が存在するからと言うことではないでしょうか?あるいは単純に、ファンのためであるのかもしれませんが。
そんなPerfumeのおすすめアルバムは「COSMIC EXPLORER」です。
Perfumeも他のアーティストと同じく過去にリリースされた限定生産のアナログ盤はプレミア価格がついてしまっています。
この2016年に発売された「COSMICEXPLORER」も同じく限定生産ですが、現在でもアマゾン等通販サイトには在庫が残っています。
とはいえ、ただ在庫があるという理由だけでおすすめしているわけではありません。
収録曲はドラマや映画のタイアップを取った曲の含め、やはり曲の完成度が高いです。Perfumeではおなじみの、シングルリリースされた楽曲のアレンジバージョン、ALBAM-MIXも収録されています。
Perfumeの他のアルバムにはポリリズムやチョコレイト・ディスコなど有名な曲が収録されているものもあります…がこちらも名盤です。新曲の度に人気に甘んじず新しいテイストが入っているため、COSMIC EXPLORERも新しい1面が見られるアルバムでした。
Perfumeは音楽配信サービスなどであまり楽曲を配信しておらず、聞くためには媒体が必要です。CDも良いですがときどきはレコードで聞いてみるのも良いのではないでしょうか?
その5 RADWIMPS
こちらも皆さんご存知、RADWIMPSです。映画「君の名は。」の主題歌で一躍超有名になりましたね。
2016年には紅白にも出場し、その後も次々とシングル、アルバムをリリースしてノリに乗っているバンドです。
RADWIMPS自体は時々アナログ盤を制作する事はありました。2月に発売されるシングルもアナログ盤が制作されてます。
そんなRADWIMPSのおすすめアルバムは「君の名は。」です。
こちらはアニメのサウンドトラックとして発売されたアルバムです。
ご存じの方は多いかと思いますが君の名は。のサウンドトラックは全曲RADWIMPSによるもので、それらをまとめたアルバムになります。当然劇中で使われた曲も収録されており、「夢灯籠」、「前前前世 (movie ver.)」などを含む27曲が収録されています。あえてもう一度言いますが27曲ですよ?
個人的な意見なんですけど、CDプレイヤーは電源を入れてからちょっと待たないといけないのに対して、レコードプレイヤーはスイッチを押すとその瞬間ターンテーブルが回り始め音楽が再生されるので、場合によってはCDよりもお手軽なんですよね。
なのでどっしり構えて聞くこともできますが、部屋の中でこのサウンドトラックを流しながら片手間に家事をしたり、スマホをいじったり、なんてこともできてとっても生活が充実しますよ!
他にレコードを出しているアーティスト
いかがでしたでしょうか?
音楽配信サービスが普及し始めるなか、記録媒体に求められるのは"所有している"ということをに変わってきているのかもしれません。
所有欲を満たしてくれるという意味で言えばCDよりもレコードのほうが向いているかもしれませんね。現に日本よりもっと音楽配信サービスが行き渡っている米国ではレコード人気が日本より高まっています。
日本のアーティストでは他にも、中島みゆき、星野源、椎名林檎、いきものがかり、スピッツ他にも多くのアーティストがアナログ盤を発売しています。
もしくはレコード盤世代のアーティストならば、サザンオールスターズであったり、山下達郎であったり、浜田省吾、はっぴいえんど…など挙げればキリがありません。
もしあなたが70年代もしくは80年代のシンガーが好きなら、中古にはなりますがきっとレコードが発売されていることでしょう。海外のアーティストならもっと高い確率で出会うことができるかもしれません。
あるいは自分の好きなアーティストがすでに発売していたり、限定生産の予約を受け付けていたりするかもしれません。
レコードとは決して敷居の高いものではありません。モノさえあれば聴けるのです。あなたもレコードの魅力を味わってみませんか?