鮮やか土色

アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

土色鮮やか

画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明
画像の説明

高音質に定評がある数万円台の各社高級イヤホンを比較レビューin2018年

高級イヤホンが流行っている昨今、私が個人的に気になったイヤホンの音質をレビューします。

 

 

経緯

DTMを始めてしばらくたつと音質というものが気になりだします。当然、作曲作業するなら作業環境は高音質である方が良いですし、何より普段使いでも使えるものであればなお良いですよね。

 

そこで私は長い旅に出ました。近鉄、地下鉄を乗り継いで1時間半、名古屋はe☆イヤホンへはるばる試聴に参ったのです。

 

 

 e☆イヤホンでは各社のイヤホンの聴き比べをしました。その結果についての感想レビューになります。全て個人の感想になりますのでその点はご理解ください。

 

Etymotic Reserch ER-4 シリーズ

f:id:shinnonno:20180103233736p:plain

当時私はすでにEtymotic Reserch社の低価格イヤホンhf-5を使用していました。

 

このEtymotic Reserch社っていうのがすごい。高級イヤホン黎明期から市場で大きな評価を受け続けるER-4を始め、前述のhf-5や廉価版のER-6などの製品に共通するのはBA(バランスド・アーマチュア)型と呼ばれる精密な音を得意とするドライバー。

 

現在でこそ高級イヤホンには定番になりましたがそれを10数年前から商品に実装して販売しているってすごくないですか。まさに時代を先取りし続けているメーカーです。

 

一度聞いたらもう2度と普通のイヤホンには戻れなくなる(私です)と言われているBA型イヤホンの元祖とも言えるメーカーです。

 

そのEtymotic Reserchの看板商品ER-4が長い時を経てついにモデルチェンジしたのが2016年8月。ER-4SR及びER-4XRに生まれ変わりました。当時からずっと気になっていた商品です。

 

まずER-4SR/XRの価格は新品でおよそ3万円です。

 

解像度という点においては下手なイヤホンなら一蹴してしまうモンスターイヤホンです。

 

hf-5と比べると、解像度という点においては全く気にならなくなります。これ以上の高音質があるものか、いや、無い。

 

なぜこのように感じるか、そのメカニズムはBA型ドライバーが1基搭載されているだけというシンプルな構造に依ります。

 

構造がシンプルな分、多ドライバーイヤホンに比べてバランスがよいです。

 

 

また、音が重ならないので音が滑らかにになりません。この点ではオーケストラなどを聞く方には不利ですが、その分ロックやアニソンやEDMといった打ち込み系など、尖ったサウンドには抜群に合います。

 

 

また、現行のER-4にはSRとXRの2つのバージョンが存在します。XRはSRに比べてより低音を強化したモデルです。

 

前述の通りER-4は尖ったサウンドに合うので、どちらかと言うとXRのように低音強化したモデルのほうがより相性がいいと思います。もちろん音のバランスについてはそれぞれ好みが分かれると思いますが。

 

ただ唯一の欠点はSHURE掛け(イヤホンコードを耳に引っ掛けることで服のタッチノイズを減らす)ができないことです。ER-4ユーザーは得てして全員が死ぬまでタッチノイズに悩まされる呪いに掛けられるルールになっています。

SHURE SEシリーズ

f:id:shinnonno:20180103222901p:plain

人気メーカーSHUREのイヤホンです。

 

1万円台では定番となっているSE235SEを始め、複数の価格帯によってモデルが別れています。SE○○○の数値が大きいほど高級です

 

結論から言えばSE425以下の製品はER-4と比べると全く相手になりませんでした。なぜならER-4こそが最強のイヤホンだからです。

 

SE535SEは私自身相当期待していました。赤色のボディは美しく、またSHURE掛けすることができますからね。ネット上での評価も上々でした

 

比較結果は…ER-4の勝ちです。当然です。なぜならER-4こそが至高のイヤホンだからです。

 

真面目に言うと、SHUREの高級機は基本的に、一般的なイヤホンに用いられているダイナミック型とBA型のドライバー両方をそれぞれ1つ以上組み合わせているハイブリッド型と呼ばれるイヤホンであるため精密性に欠ける印象がありました。

 

一般的にBA型は音域が狭く、特に低音域が苦手とされています。精密な音を鳴らすBA型ドライバでは振動やらの面で不利だからです。なので低音域をダイナミック型ドライバーに任せるハイブリッド型が人気を博し高級機に多く採用されることとなりました。

 

かつてのER-4 も同じく低音域の迫力には魅力に欠ける物があったと言われています。

 

言われていますが、それは過去のものです。

 

ER-4SR/XRは従来苦手だった低音域を大幅に改良し、躍動感のある低音域を実現させています。

 

とはいえSE535は素晴らしいイヤホンです。SE4○○以下の製品とは段違いの高音質です。いくらER-4SR/XRが進化してもハイブリッド型の音質に代えられない迫力もありますので、ハイブリッド型が気になっている方はぜひとも試聴していただきたい。

Fender FXAシリーズ

f:id:shinnonno:20180103225500p:plain

どうですか。バチクソかっこよくないですか。ギターで有名なFender社のイヤホンです。

 

ロック大好きな僕にとってはFender というロゴにある種のあこがれを抱いてしまいます。人間工学に沿ったデザインで耳にフィットする形を取ったそうです。また、デザインを見ればわかりますがSHURE掛けできる機種です。

 

気になる試聴結果は…FXA6以下はER-4の圧勝です。

 

SHUREでも感じたハイブリット型にしたことによる組み合わせの悪さのようなものが感じられました。BA型のみなら精密なのにダイナミック型がそれを濁らせてしまうような…

 

その点で言えばハイブリット型は確かにSHURE製品の方がFenderに比べたら研究されている印象を受けました。

 

FXA7では確かにギターメーカー及びアンプメーカーとしてその名を馳せただけにロックサウンドも迫力満点で聞かせてくれました。はダイナミック型とBA型ドライバーのバランスが良く、「ぜ、贅沢だぁ…」と思ってしまいました。

 

がいかんせん高すぎます。公式サイトでは6万2千円(税抜)。ER-4SRとXRが一台ずつ買えてしまいます。そう考えるととても手が出せませんでした。

Audio-technica ATH-LSシリーズ

f:id:shinnonno:20180103231915p:plain

 

低価格帯では徹底した販売網でライト層市場を支配しているといっても過言ではないAudio-technica製のリスニング向けイヤホンLSシリーズです。

 

上の画像見てもらえばわかりますがハイブリッド型ではなくBA型ドライバーを複数搭載しています。

 

価格はそれぞれ新品で、LS400が5万、LS300が3万、LS200が2万、LS100が1万といったところです。

 

LS-300、400はさすがBA型の多ドライバーイヤホンと言うだけあって、極めて自然な音を聞かせてくれました。ER-4シリーズがクラシックなどを不得意とするのに対してLSシリーズは本当に苦手なジャンルがないですね。

 

日本メーカーであり、SHUREFenderといった海外メーカーと比べると販売経路が短いためでしょうか、コストパフォーマンスにも非常に優れています。

 

更にSHURE掛けイヤホンである為、タッチノイズにも強いです。非常に優秀なイヤホンです。が、その後とんでもないイヤホンと出会ってしまいました。

Audio-technica ATH-Eシリーズ

f:id:shinnonno:20180103235325p:plain

同じくAudio-technica製のモニターイヤホンです。公式サイトでもLSシリーズが一般製品にカテゴライズされているのに対してEシリーズは音楽制作カテゴリです。

 

価格はE70が4万五千円、E50が2万円、E40が1万円といったところです。

 

E50までは大した事ないのですが、E70がすごいです。

 

3基のBAドライバーを搭載していながら、各音域で精密な音を聞かせてくれます。LSシリーズが音楽を聞くことに関してオールマイティだったのに対して、E70 からはER-4シリーズに通ずる解像度の暴力感に満ちあふれています。

 

しかもそれをSHURE掛けできるのです。これはヤバイ。

 

正直Audio-technicaというメーカーを侮っていました。低価格帯で使っている人を電車の中で見るたびに「ハイハイ(笑)SOLID-BASSね(笑)」とか思っていました。ごめんなさい。低価格帯で求められる分かりやすい低音の迫力と、高級機で求められるこんなにバランスの良い精密な音をちゃんとターゲットを考えて制作しているとは思いませんでした。

 

E70、こいつはちょっとしたバケモンです。ただ価格がそれなりしますね。

CAMPFIRE AUDIO ANDROMEDA

 

f:id:shinnonno:20180104000858p:plain

 

おまけです。高級イヤホン界隈で話題になったCAMPFIRE AUDIOのANDROMEDAも視聴しました。

 

ANDROMEDAはさすが話題になっただけあって高音質でした。しかもSHURE掛けできる。

 

しかしE70 のことを考えるとそんなめっちゃ良いわけでもないなと思ってしまいました。筐体は美しいアルマイトで私の大好きなメタリックグリーンですが耳にゴツゴツして装着感悪かったです。それに10万円だし。

 

ANDROMEDA以下は価格に沿って音質悪くなっていくって感じでした。以上。

 

総評

少々ポイズンタン(毒舌)が過ぎましたが、ひとえに真剣に個人の意見だからです。各社とも本当に素晴らしい製品が揃っていて、それは音質に限らずデザインだったりメーカーだったり、様々な要素で購買意欲をくすぐってきます。

 

結局のところイヤホンなんて自分の好みだ!という方もいますしイヤホンに何万もかける奇特な人間を何だこいつはという方もいますし、その意見はもっともだと思います。

 

ですがすこしでも音質に悩むことがあれば、個人的には3万円を握りしめてER-4SR/XR、もしくはATHシリーズのハイエンドを購入すれば音質についての一切の煩わしさは消え去り、大地は草木に満ち温暖化は減速の一途を辿り世界平和が訪れること請け合いといえます。

 

たとえ試聴できなくても、購入して後悔しないイヤホンです。

 

 

私が結局どの機種を買ったのか、それはまたの機会に