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アニおと!!見聞録~アニメと音楽の個人ブログ~

アニメと音楽に関する個人ブログです。アニメやAV機器のレビューをします。

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器用貧乏な「Airplay 2」ではAppleは何も成し遂げられない。

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iosがバージョンを11.4にアップデートし、新たにAirPlay2という規格が登場したぞ。

Airplayっていうのがどういうものなのかは知っている人も多いよね。Apple製品を用いて、同じネットワーク内にある機器でメディアを再生する機能のことだ。

 

Macを用いて有線でも使用可能だが、もっぱら主に使われるのはwifiを用いた無線によるミラーリングだと思う。AppleTVやAmazon FireTVなんかの端末を使えばテレビやパソコンのディスプレイにiphoneの画面を写すことができるし、Airplay対応のオーディオ機器を使ってiphoneで再生した音楽をそちらで流したりすることもできる。

 

そんな便利なAirPlayだが、今回新規格が登場したことでどんなもんになってくれたのか。端的に言って…うーん。ってかんじだ。

 

私がAirPlayにもとめていたことと言えばさらなる高音質化か、あるいはミラーリングした際の操作と描写における遅延解消みたいなものだ。というかそれぐらいしかなかった。現状のAirplayは規格としてほとんど完成されていて(その点もさすがAppleというか)これ以上を求めようというのも贅沢な話だった。とはいえ向上心がなければ技術が停滞してしまう。そもそもそんな状況で、Airplayという規格が進歩すること自体すばらしいことだとは思う。

AirPlay2になって新たに追加された機能のなかでめぼしいものは「マルチルーム再生」だろう。あるいは上述したミラーリングした際の操作と描写における遅延も多少改善されているらしいがこちらはひとまず置いておこう。

 

マルチルーム再生。例えばiphoneを操作、もしくはsiriを使って、任意の部屋で音楽をかけるようにする技術だ。

 

AirPlay2が何のために登場したかと言えば、そこにはスマートスピーカーという言葉がついて回るだろう。

 

Appleは2月9日にスマートスピーカー「Home Pod」を発売した。これは未だ米国のみでの販売にとどまっているが、Airplay2の実装はHome podの普及を見越してのことだと思われる。

 

要は家庭内のネットワークにいくつものHome podを接続させておけば、それぞれに対してAirPlay2のマルチルーム再生を活かすことができる。

 

 

まあ、これが実際のこと必要なのかどうかって前提もある。

というのも私のようなオーディオオタクっていうのは、極上のオーディオ機器がワンセット揃っていればそれでいいって人だ。1機のアンプとプレイヤーに、1ペアのスピーカーがあればそれで良い。それをいくつもの部屋に揃えようなんて言うのはよほど贅沢なお金の使い方をする人だろうし、実際そんな人はいない。いくらHome podが高音質を言われたところで、上に書いたみたいなガチのオーディオ機器に勝てる音質では到底無いのでオーディオマニアはマルチルーム再生には見向きもしないだろう。

 

で、あればだよ?マルチルーム再生が必要なのは誰なの?っていう話になるけど…これが突き詰めて考えてみるとよくわからないんだよね。

 

例えば一人で住んでる人なら、ワンルームとかそんなサイズの部屋でAirplay2のマルチルーム再生を活かすことなんてできない。という前提の元考えればターゲットは世帯を持っている人になるはずだ。

 

とはいっても自宅でそんな部屋をコロコロ歩き回るかね?唯一、掃除機をかけたり洗濯物干したりなんかしようと思ったらいろんな部屋を行き来するかも知れないけれどさ…

 

そもそもHome podは349ドルという強気の価格設定だ。GoogleAmazonスマートスピーカーが安価なものでは50ドル前後で購入できることを考えると、いくら技術が詰め込まれていても相応の機能が使えなければ意味がない。要は、マルチルーム再生を使うために複数台買うというならもっと低価格なものでなければ購入しない、という層は少なくないはず。まあ経済的に安定しているお米の国の方々なら話は別なのかも知れないけれど。

 

というかそもそも、スマートスピーカーで得られる「IoT」とマルチルーム再生というのがアンマッチなのだ。スマートスピーカーによる「IoT」機器の普及によって座りながら声だけでIoT家電を操作したり、ロボット掃除機を動かしたりどんどん動かなくていい環境を作り出しているというのに、マルチルーム再生を使う機会があるのだろうか??

 

 

その上、このマルチルーム再生を行うにはもう一つハードルがある。それはSiriによる操作を使うには、Apple Musicに加入しているか、ライブラリに該当楽曲が存在する必要があるということだ。

 

先程述べたように、オーディオマニアはマルチルーム再生を使わない。そのうえで考えてほしいのが、まずライブラリの楽曲をsiriに見つけることができるか??オーディオマニアでない一般的なユーザーが、タグ付けの事なんて考えるのか?

ライブラリの楽曲管理がちゃんと行われていなければsiriに見つけてもらうことはできない。iTunesのライブラリでタグ付けがキチンと行われているかどうかという話だ。そもそも日本でしようとする場合、楽曲管理においては必ずしも漢字がネックになると思う。

 

名前順にソートしたときに「一青窈」がライブラリの上位にいたりしないだろうか?

 

「いちとよう」ではなく「ひととよう」。音声認識を行う上ではこれは結構厄介で、例えばApple music内の音楽を再生したい場合であれば、「Apple music側で」読み仮名を付けてやれば良いのだが自分のライブラリの楽曲となるとそれは別だ。iTunesを開いて読み仮名を設定してやる必要がある。そんなことを全ユーザーに負担させるのかね??

 

問題のApple musicもどの程度普及しているかと言えば、市場を牛耳っているとは言えない。今回の件しかりApple musicは他のサブスクリプションサービスとの差別化に「Apple製品との連携」を売りにしている。

 

とは言え、Verto Analyticsの発表において、米国のサブスクリプションサービスのシェア率ではSpotifyと競っているのが現状で、未だ覇権を奪っているという状況には至っていない。

The Verto index: What are the most popular streaming music services?

 

なぜならSpotifyは最高のサブスクリプションサービスだからだ。

というのは冗談にしろ、これには理由がある。SpotifyAppleのような閉じたコミュニティではなく、対応製品が多くのメーカーに及ぶ特徴がある。特にAmazon Echoシリーズの対応によって米国には広く普及している。

 

スマートスピーカー市場で言えば下記リンクを参考にすると

アマゾンだけで米国EC市場のシェア43%、止まらない成長の理由 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ | ネットショップ担当者フォーラム

Amazon Echoシリーズだけで43%。これにGoogleAppleが追随するのだが、シェア率ではAmazonに分がある。

 

AirPlay2の登場によって、果たしてマルチルーム再生ができるようになってHome podが更に普及するのか??

 

優秀なAirplayという規格に、蛇足を加えてしまう結果にならないだろうか?

因みに、ミラーリングはできないもののマルチルーム再生というのはAmazon Echoシリーズではとっくに搭載されている機能だ。

 

長々と話してしまったが、Appleはもうiphoneipadだけ作っていてそれ以上手を広げなくても良いのでは…MicrosoftがOS開発のノウハウを生かして乗り出したWindouePhoneは結局鳴かず飛ばずだった過去を考えると、Microsoftを過去のものとしたAppleが無理に時流に乗ろうとしているように見えてならないぞというのが、1ユーザーとしての感想だ。

TEAC NT-505のMQA対応で高まるハイレゾストリーミングの可能性

『NR-7CD』および『NT-505』が、MQAコンテンツの再生に対応。 | ニュース詳細 | TEAC

 

ネットワークCDプリメインアンプ『NR-7CD』およびUSB DAC/ネットワークプレーヤー『NT-505』のネットワークファームウェアをアップデートすることにより、MQAコンテンツの再生に対応します。 

 いいニュースだ!5月31日のファームウェアアップデートでTEACのネットワークプレイヤーでは最新の製品である、NT-505とNR-7CDがMQAの再生に対応したぞ。

 

MQAって一体何?って人もいるかも知れないけれど、これは簡単に言えばファイルの圧縮方式のこと。これまでの音楽ファイルの圧縮方式は、mp3やaacと言った不可逆圧縮(ロッシー)方式か、FLACAACといった可逆圧縮方式(ロスレス)で分けられることが知られているよね。不可逆圧縮だとCDとかダウンロードして入手したファイルをmp3っていうサイズに収めることで容量を小さくすることができる半面、音質の低下が見られることが欠点だった。

対して可逆圧縮方式だと、ファイルの容量は本のサイズよりは小さくできるものの、不可逆圧縮方式ほどには削減できないことが欠点とされていた。ただ、可逆圧縮と言っているだけあって、圧縮されたファイルから元のデータに戻すことができるのが特徴で、これによって再生する際には元のデータと同じ音質になり、ハイレゾ再生の場合に用いられるのはこちらの規格だ。

 

ここでMQAの登場。MQAはそれぞれの利点をカバーした新しい規格(と言っても2,3年前に登場した)で、ロッシーな音楽ファイル並みの容量でありながら、ロスレス並みの音質を兼ね備えたいいとこ取りの特徴を持つ。特に、ハイレゾ音源を扱う際に特段に需要が高まる規格だ。

 

技術的な話は下記リンクの詳細に載っているけど、

「ハイレゾ音質でもサイズは劇的に小さく」“MQA”とは何か? KRIPTON HQMが10月配信開始 - AV Watch

要はこれまでのハイレゾファイルは、「人間の聴覚では認識できないはずの24kHz~の高い周波数の信号も再生したら、なんかよくわからんけど音質良くなったで」というものだった。この24kHz~の信号を効率よく24kHz以下の信号に折りたたむことで容量を削減したというわけ。

24kHz~の信号なんてものは人間の耳ではそもそも聞こえない上に僅かなノイズっぽい感じでしか無いので,24khz以下の信号に紛れてても全然気づかないってことなのかな。

 

これをMQA対応のプレーヤーで再生しようとすると折り畳まれた信号がもとに戻り、24kHz~の信号が再生される。

で、ついでにいうとMQAに対応していない製品でも再生することはできて、その場合は高周波数帯が復元されずにそのまま~24kHzのPCM信号として再生されるんだ。

 

このMQAの技術がどういうことに使われるかって話なんだけれど、例えば↑にあるようなNT-505やNR-7CDのようなネットワークプレイヤーを使用すると手元のNASなどのストレージからファイルを読み込んで再生することになる。

 

こんな製品を買うようなオーディオマニアであれば、mp3なんかの不可逆圧縮ファイルを再生しているなんてことはあまりないはず。ハードディスクも最近は随分と価格が下がってきたので、容量で困ることなんかもそうないはずだから、ipodや携帯に入れる場合を除いたファイル再生では可逆圧縮が主流になってきている。

 

ファイル再生の事を考える上ではMQAの重要性っていうのは容量程度しかないんだけれど、これがストリーミング再生に関してだと話が変わってくる。

 

現在、巷ではいくつものサブスクリプションサービスで溢れ、それらの殆どはストリーミングで再生を行っている。再生ボタンを押すとその音楽ファイルをネットから持ってきて、その場で再生するっていうことだ。

ストリーミング再生には端末の容量を食わない代わりに、再生するたびにダウンロードするので通信量が増えてしまうことがネックなんだ。とはいっても現状のサブスクリプションサービスではほとんどがmp3などのロッシーファイルを扱っているために通信容量を食うということもなかった。もちろんスマートフォンによる再生だけの話ではなく、PCで再生したりSpotify Connectを使用する場合でも、通信帯域を多くとったり再生ボタンを押してからの待機時間がめっちゃ長い、なんてこともないしね。

 

 

これが音質を考えた時、ハイレゾ音源の場合はどうだろうね。

ハイレゾ音源を扱う場合はロスレスファイルでなくてならない。しかし、ハイレゾは普通のロスレスと比べると数倍にも容量が跳ね上がり、これが快適な音楽再生をしようとしたときに気になってしまうポイントだった。

 

MQAはそのような場合に使用されるべき規格だと思うんだ。ハイレゾファイルを再生しようとしても小さな容量で済むので、ストリーミングにおいては元来の規格よりも大幅に優位性が示される。

 

現在,ロスレスに対応したストリーミングサービスはいくつもあり、特に先日,国内にいち早く参入したDEEZER HIFIの存在が大きい。ハイレゾに対応したストリーミングサービスはPrimeSeatなんかも既に存在している。しかしこれらのサービスはMQAを扱っているわけではなく、通常通りのDSD音源とPCM音源だ。そんな場面でのTEAC製品のMQA対応がどういうことなのか。

 

MQAによるストリーミング配信といて名が知られているのが「Tidal」だ。未だ国内参入が待たれているものの、オーディオマニアからは知られているサービスで、国内製品も対応しているものがいくつもある。もちろんNT-505もTidalに対応しており、タブレットからの操作でTidalの音源が再生できる(今はまだ正式対応前だが)。

 

TidalはMastersというクラスにアップグレードするとMQAによるハイレゾ音源の再生ができるようになるのだ。土台がしっかりしているからこそ可能なハイレゾ配信。

NT-505がMQAに対応したことで、Mastersのハイレゾ音源の再生へのアプローチ担っていると思う。Tidal Mastersの音源が今後NT-505で再生できるかどうかはわからないが、拡大していくストリーミング市場の中でMQAの存在と、MQA対応機器の広がりはハイレゾストリーミングの到着を待ち望んでいるようにも見えなくもない。

 

何はともあれありがとうTEAC

 


アニメ化しそうな漫画紹介【その3】五時間目の戦争

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アニメ化しそうな漫画紹介というシリーズもう3回目。

 

今日紹介するのは「五時間目の戦争」。

 

この漫画は角川の『ヤングエース』において、2014年6月号から2017年3月号まで連載された漫画で、単行本は全4巻まで出ている。

 

上の画像を見てもらえば、あるいは漫画のタイトルからも読み取れるかも知れないが、主人公は少年少女たちで、彼らが異形のものと戦争するというのがストーリーの大筋だ。

 

もうとっくに連載終了してしまった漫画だが、とても好きな漫画であるので紹介したい。

 

あらすじは、以下の動画を見てもらえれば分かるかと

www.youtube.com

このPV、音楽はsupercellのryoが作ったんだって。気合入ってんなあ。

 

あらすじ

日本が正体不明の敵と開戦して5年。離島の青島。中学3年生になった双海朔(ふたみ さく)たちは、新学期早々担任から「金曜日の5時間目に戦争する」と告げられる。指名を受けた生徒は最前線へ駆り出されることになり、最初に指名されたのは東京から疎開した篠川零名(しのかわ れいな)だった。朔は彼女の代わりに出征を申し出るが、何故か彼とその幼馴染の安居島都(あいしま いく)の2人は出兵不適格者だと告げられる。

 

簡単にキャラクター紹介をしていこうと思う。この漫画では少々SFチックな戦争をテーマにしているが実際には戦闘シーンはあまりなく、全体の世界観とキャラクター同士の人間関係が主な見どころになっている。

 

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まあ、この漫画はキャラの作画がめちゃくちゃ可愛いのでその点も好きなポイント。

 

舞台になるのは瀬戸内海に浮かぶ離島、青島。主人公のは、ある日突然「金曜日の5時間目に戦争する。毎週数人が指名されて本土まで出兵する」と告げられるものの、彼はその出兵資格を与えられ無かった。瀬戸内海の島では八朔なんかがよく名産になっていたりするが名前の由来はそのへんかな?

クラスメイトが次々と本土まで出兵して、そして無事だったりあるいは怪我を負って帰ってくる姿を見て、なぜ自分は出兵できないのか。なぜ誰も守れないのかと苦悩する姿が見られる。

 

彼は東京から疎開してきた篠川零名の事を気にかけるものの、戦争が始まって1番最初に指名されたのが彼女だった。

 

篠川零名は島には似合わない黒髪ロングを備えた少女で、自ら積極的には島民に馴染もうとしていなかったが、出兵する際にこれまで避けてきたはずのクラスメイトから優しくされたり、あるいは朔と深く関わっていくことで徐々に周りに心を開いて行く。

ありきたりな言葉で言えばクーデレというか、そんなところが可愛い。

 

そして最後に重要になるのがこの漫画の幼馴染枠である都ちゃん。主人公の朔とは子供の頃からの友人で、そして朔と同じく戦争に出兵してはいけない、と通達をもらった者である。

 

ここに住む人々は日本が正体不明の敵と開戦して以降は、本土からの数少ない食料補給と、島内で採れた野菜で生活している。彼女は3人の妹弟を育てつつ、「出兵できない自分にできること」をご飯を食べさせることだと考え、クラスメイトに美味しいご飯を作って食べさせている。

朔はその点で頭を悩ませてウジウジしているので、彼と比べたら郁ちゃんの健気さたるや。

 

で、この漫画は一言で言えば「セカイ系」だ。セカイ系がどんなものかっていうのは調べてもよくわからないかも知れないが、要は少年少女の心の動きを細かに描写したSF作品といったかんじか。

セカイ系の全盛期は00年代初頭で、正直2015年に連載開始されたこの漫画はある意味挑戦だったと思う。10年代に突入してからセカイ系は受け入れられるのかどうか。

 

どれだけ新しい設定であってもさんざん食い尽くされた「セカイ系」畑を新たに開墾するっていうのはとてもハードルが高いし、どう頑張ってもこれまでの作品と比べられてしまうからだ。現にこの作品はイラストの風味も相まって「最終兵器彼女」ととても雰囲気が似てしまう。

 

人によってはその点で「ん?」と思ってしまうかも知れないし、あるいは終盤は割と駆け足だったこともありで賛否両論と言ったところだろうが、個人的には少しずつセカイの秘密がわかっていく感じは面白いし、最終回の着地点もセカイ系らしさがあったので良かった。

 

重ね重ね言うがとにかくキャラクターが可愛いためイラストのアドバンテージは大きい。

 

単行本は4巻で完結しているのでとても手に取りやすい。

異形の敵の正体とは??なぜ、朔と郁は戦争に出兵することが許されなかったのか??

クラスメイトは生き残ることができるのか??

 

おすすめです。ぜひ読んではいかがでしょう。

 

優 (@tw__yu) | Twitter

作者の優さんは2017年に亡くなられたということ。好きな絵だったのでとても残念だ。

twitterには可愛らしいイラストが沢山投稿されているので、是非見てみてほしい。

私が中学時代にパソコンをぶっ壊した情けない理由

パソコンがぶっ壊れた。

 

私が使用しているのは自作したPC。中学時代に自作PCの門戸を開いてからというもの、手を変え品を変えパーツを変え、格安でPCを組むことに悦びを覚えていた。古いものだと、中学時代に購入したパーツを未だに使用しているものもある。

 

私がPCを組む際はどうしても格安の、しかも型落ちのジャンクパーツを買うことにしてしまう。なぜか。当然お金がないからだ。初めて自作したときはケースとマザーボード以外を全て中古で揃え、親に内緒でPCを組んだ。自作することによってこれまで出来なかったインターネットの世界が広がった。私は悪しき2ちゃんねるに入り浸り、大事な青春時代の活力を存分に発揮して性格を捻じ曲げることに労を惜しまなかった。私のひねくれた性格は当時に培われたものである。

 

そんな中学時代を共に過ごしたパソコンは、あっけなく半年で故障してしまった。

 

原因は私にある。というのも、当時高校受験を控えていた少年の新野は受験の迫る10月頃に、「最近学校休んでねえなあ。平日の昼間に寝たいなあ」と思った。

なので夜風が涼しさを帯びてきたそんな季節に、窓を全開にして眠りについた。

 

次の朝、私は無事に風邪をひいていた。

 

対して模範生徒ではなかったが、特に理由もなく学校をサボるというようなことをしてしまっては私の正義が傷ついてしまう。学校をサボるような勇気もなかったそんな私であったが、風邪をひけたことによって大義名分を得て自室に伏すことにした。

 

私の母は普段は厳しいものの、このように体調が悪いときなどはとても子供たる私達に優しかった。「陳、プリンを所望す」と言えばなんとプッチンされた状態のプッチンプリンを持ってきてくれるのだ!

プッチンは自分でやりたかった。

 

母は昼間にはパートを入れていたため、「季節の変わり目だから」とわざわざ押し入れから加湿器を引っ張り出してきて私の部屋に置いた後、でかけてしまった。

私はPSPで「この青空に、約束を」をプレイしつつ、飽きたら寝ることで貴重な休日を満喫した。

ただ、付け焼き刃の風邪というものは長続きしないもので、翌日にはあっという間に平熱に戻ってしまっていた。とはいっても一日怠惰に過ごしたのだし、正直罪悪感も感じていたため普通に学校へ行った。

 

帰宅後、いつもの通りPCの電源ボタンを押すと電源が…点かない。

 

電源ボタンを押すとファンが回りだし、しかしモニタには何も映らず、そしてしばらくしたら電源が勝手に消えるという状態だった。本当に、「何もしてないのに壊れた」のだ。

 

これは簡単なトリックだよ。どうやったら手を使わずにPCを故障させることができるか?

原因は加湿器でした。電子部品って湿度に弱いのね。そりゃあそうか。

 

うちの加湿器はバカなので、好き放題蒸気を垂れ流して窓なんかにガンガン結露を生み出します。そのせいでジャンクパーツだらけでただでさえボロボロのPCは見事にぶっ壊れたのです。

 

数々の自作PCを作っては壊してきた今の私なら、この症状のときはどのパーツがぶっ壊れているかなんて簡単に予想できる。しかし当時の私は訳が分からなかった。

 

高校受験がどんどん迫る中、私はコリもせず中古PCパーツを売っている店を巡り、様々なパーツを購入してはどのパーツを交換すれば動くのか、と調査した。

マザーボード、CPU、ハードディスク、グラフィックボード…

そして最後にメモリを交換するとあっさりPCが復活した。よく「ドラえもんのその後…」みたいな同人漫画で、大人になったのび太ドラえもんを修理するシーンがあるけれど私はとても共感できる。

PCが久しぶりの復活を果たしたのは、受験も目前の2月のことだった。部屋にはもう1台PCが組めるほどに型落ちのジャンクパーツが溢れていた。

 

そんなクソボロPCを改修しながら私は高校時代をくぐり抜けてきた。

大学に入学してからは、とあるルートで入手したビジネス用のパソコンから抜き取った第3世代i5というCPUを搭載した自作PCを制作し、これまで使用してきたPCはバイト先の店長に2万という半ば詐欺価格で売った。売れるんだ…

 

そんなことが幾度かあったせいで私の自作経験はほとんど壊れたPCを修理するというものだった。そして、前述の通り大学入学後に制作したPCを使用してきた。

 

そんなパソコンがぶっ壊れたのだ。まあ、正直そんなにショックでもなかった。

むしろ最近の私と言えばVRに興味津々で、それを楽しむにはどっちにしろPCをもっとスペックアップさせなければならなかったからだ。

 

パソコンがブッ壊れたおかげで、新しいパソコンが組める。こんなに素晴らしいタイミングで壊れてくれるとは流石相棒。

 

というわけで、新野PC新調計画が勝手にスタートします。

【2018年4月】今、ゲーミングPCを10万円以内で組むとしたら - 

こんな記事も書いたりしたけれど、折角久々に自作するのでもっと趣向を凝らしてみようかと思います。

 

どうぞお楽しみあれ。

 

アニメ化しそうな漫画紹介【その2】キング・オブ・アイドル

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あらすじ

今より少し未来の東京・神坂にある、最高峰のガールズアイドル養成学校・NEMS(ネムズ)。伝説のアイドル・星名 恋を母に持つ"遙名まほろ"が、同校で夢に向かって奮闘する日々の物語……なのだが、まほろは実は男の子! 

男子禁制・全寮制の学校で、正統派、体育会系、巨乳アイドル…と、とんがったキャラの同級生たちにまじって、まほろは「魅惑の歌声」を武器にアイドルへの道を歩きはじめる……!!
 めざせ、てっぺん!! ガールズ・アイドル物語(ただし男子…)!!

 

 

アニメ化しそうな漫画紹介、第二回は「キング・オブ・アイドル」のご紹介。

こちらは2017年より週刊少年サンデーで連載が開始されたばかりの作品。既刊4巻で、最新刊の第4巻は一昨日の5/18に発売されたばかり!

 

作者は若木民喜氏。若木さんの代表作と言えばなんと言っても「神のみぞ知るセカイ」!わたくし新野は高校時代に友人の勧めで読み始め、もうなんと言ってもめちゃくちゃ神のみにハマってしまった。神のみの連載が終わってからも若木氏は絶えず新作を連載していて、出るたびにコミックスを購入してました。

 

サンデーでは神のみぞ知るセカイ連載終了後、「なのは洋菓子店のいい仕事」という漫画を連載していましたが、残念なことにこちらは全7巻で連載終了…かと思いきや半年後あっという間に新連載が始まったのでびっくり。

 

「キングオブアイドル」はその名前の通りアイドルを題材にしたストーリーで、アイドルが題材となれば目指すものはトップアイドルと相場が決まっているもの。しかし重要なのが、主人公が男の子という点

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主人公の"遥名まほろ"くんちゃんさん。可愛い。

なのでタイトルは「クイーンオブアイドル」ではなく「キングオブアイドル」という事に…

 

このようなサクセスストーリーを、男子禁制全寮制のアイドル育成学校で繰り広げているのですが、ここに出てくる女の子がまぁー可愛いこと!!

↓リンクにキャラクター一覧も載ってるけれど皆キャラが立っているし、これから個別エピソードが描かれると思うとなんとも楽しみ。

WEBサンデー|キング・オブ・アイドル■若木民喜

神のみで顕著だったのが、やっぱり若木氏がギャルゲーの作法がわかっていると言うか。

こういう性格の子がこんな感じのエピソードならもっと好きになっちゃうなあ、みたいな期待のハードルをどの女の子を攻略する時もちゃんと超えていて、その点で他のありふれた恋愛漫画と一線を画していたと思う。

特に私のような感情的ではなく理屈っぽく漫画を読む派の人間にとっては、私がそうだったようにそのストーリーの「あんたらこういうの好きなんやろ?ほれほれ」感に酔い惚れてしまったのでは無いだろうか。そうでもないか?

 

なのは洋菓子店ではイベントごとにエピソードがあるといった具合だったが、前作と比べると登場人物が絞られており、その点で神のみの際に見られた若木氏の得意な女の子毎のエピソードというのがどうしても数として多くすることが無かった(連載が早く終わったからというのもある)のが残念だった。とはいってもストーリーはとても好きで、やはり最終回付近は話数的にどうしても駆け足になってしまったけれど良い終わり方だった。

 

で、キングオブアイドルではその点、女の子は最初からそこそこの人数が登場している。多分今の感じで行くと全員分かはわからないけれどある程度は個別エピソードをやるのかな、とは思う。それ加えて今作でははじめから最終目標が決まっているので、その点ではストーリー全体の構成がしやすい分一人ひとりのエピソードに力が入っているんじゃないかなと。

それと、これまでの作品にも言えるけど若木氏は漫画の題材への知識が豊富にあるというのが強みだった。神のみで言えばギャルゲーだったり、なのは~で言えば洋菓子だったり。

今作はこれまでと違って、現世ではなく独自の世界観のストーリーなのでアイドルのあり方も違うのかも知れないが、きっと今作でもアイドルについてしっかり研究しているんだろうな、という安心感もある。

 

 そう、それと重大なことを伝え損なっていた。

主人公の瀬名まほろくんは他人の行動に影響を与えてしまう不思議な声の持ち主で、これによってオーディションに合格したりトラブルから脱したりしているのだが、アイドルとして肝心な「歌を歌う」と、歌うことに興奮しすぎて勃起してしまうという致命的な欠点を備えている。

舞台が女子寮であるために色々問題も起こりかけてはいるが、深刻でありつつ見ていてくだんね~と笑っちゃいつつといった結構重要な要素になっている。

 

神のみの実績もあるのでアニメ化というのも全然ある話だと思う。特に作中には当然オリジナルソングも登場するのでアニメ化した際にはそちらも音源化されることだろうというメディアミックス展開もありうる。

 

そんなキングオブアイドル、おすすめです。ぜひ手にとって見てください。

 

おまけ

3感を読んでたらこんなページが

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 あっこれ…某765プロの

若木氏のアイドル知識ってもしかしてアイマス…?やっぱりギャルゲーじゃないですかー!

「シャイニーカラーズ」は私のアイマスに対する不満点を全て拭い去ってくれた。

新作のアイマスがサービス開始してからいよいよ一月を迎えようとしているが、いかがお過ごしでしょうか。

 

アイドルマスターシャイニーカラーズ、通称シャニマス。リリース当初は新たなアイマス作品の登場を喜ばれつつ、一方で不満も出つつという状態だったが流石に3週間も経つと大分受け入れられて来たと思う。

 

この記事では新作に向かう新野の個人的な思いを書き綴っていこうと思う。

 

そもそもアイドルマスターとはなにか?

アイドルマスターアーケードゲームに端を発し、「XBOX360」を始め「PSP」、「PS3」、「PS4」などのコンシューマ機にシリーズを展開するギャルゲーである。

 

メディアミックス展開も幅広く、またシリーズ作品も多くあるのでインターネットをしていれば目にする機会もあるはずだ。

「シャイニーカラーズ」はそのアイドルマスターシリーズ最新作としてスマートフォン向けにリリースされたゲームである。

 

今記事ではそんな「シャイニーカラーズ」の、私見による特徴を他のアイマスゲーとの比較をもって見ていこうと思う。

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今作の”蒼枠”「風野 灯織」をWING優勝させたシーン。可愛い。



私がアイマスに初めて触れたのはアニメ「アイドルマスター」放送された2011年。中坊だった私はアニメ24話で感涙してしまい、これはいかんとその日のうちに近所のゲームショップまで自転車を走らせて、荷台にXBOX360とゲームソフトをくくりつけて自宅まで漕いだ記憶がある。

私にとってはアイマスギャルゲーだった。13人のキャラクターはみんなそれぞれにストーリーが有り、プロデューサーこと私と一緒にトップアイドルへの道を駆け抜けていく。その過程で信頼関係が生まれたりあるいは…みたいな。

アニメでは各キャラクター同士の関わり合いが強かったが、ゲームをしてみるとそこで重視されているのは主人公たる自分と担当アイドルという、たった2人の物語だった。

 

しかしその様な傾向は少しずつ薄れていく。ゲームが進化してキャラクター同士の関わり合いが見られるようになるたびに、プロデューサーという存在が数値あるいは称号だけの存在になるうちに少しずつ、2人だけの世界は広がっていき、そして希薄になってしまった。

 

スマホ向け「アイマス」ゲームあれこれ

 

スマホ向けのアイマスゲーはシャニマス含めて現在5つ存在する。

 

その一つは「アイドルマスターシンデレラガールズ」。これはモバゲーから配信されているサービスで、アプリではなくブラウザ上で動くゲームだ。

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現在の「シンデレラガールズ」トップページ。歴代シンデレラガールズがお出迎え。可愛い。

モバゲーの事を知っている方ならわかっていると思うし、なんならプレイしている人も多いだろう。要はモバゲーのゲームというものはそもそも携帯電話(ガラケー)向けのゲームとしての傾向が強く、「シンデレラガールズ」も時代を重ねる毎にマイナーアップデートはされているものの、現在のスマホアプリ全盛期において未だにサービスが続けられているというのはひとえにユーザーの力が強いからだろう。

同じような方式でかつてGREEでサービスが配信されていた「アイドルマスターミリオンライブ」も、2018年3月19日をもってサービスが終了された。

 

で、私といえばこれらのゲームに全くハマることが出来なかった。以下に書くことは私の私見である。

 

理由は簡単なことで言えば、当時中高生だった私は携帯ゲームの課金に回す金銭的な余裕など無かったためだ。また、これらのゲームはきちんと楽しもうと思うと課金に加えて時間の余裕が必要であったのだ。

 

で、もっと深く言えば私はこれらのいわゆるソシャゲが全然面白くないのだ。ポチポチゲーと揶揄されることも多いが、とにかくケータイのボタンを何も考えずにポチポチやることが求められるゲームだった。

ガチャやイベントで手に入れたカードをデッキに加え、ポチポチ。ポチポチして手に入れたカードをデッキに入れ、ポチポチ。なんこれ?

 

というわけである程度はプレイをしたものの、結局は飽きてしまった。

 

こんなもの、アイドルプロデュースじゃない。くっ…。

ただ流行りのポチポチゲーというプラットフォームに、アイドルマスターという名前を冠しただけのものだ。

そう思ってしまった。

 

私の思い裏腹にこれらのゲームは驚くほどの広がりを見せ、私を更に置いてけぼりにしていった。

 

そして3年前、スマホゲー界に衝撃走る。

既にシンデレラガールズは魅力的なキャラが多く、プレイヤーの間では存在感が板についてきた頃の話。

アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(通称デレステ)配信開始である

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佐久間まゆ(CV.牧野由依)が可愛い現在のトップページ。

なにが衝撃的だったかというと、アイマスリズムゲームではこれより少し前に「シャイニーフェスタ」がPSPで発売されたものの、収録曲が少なかったりPVがプレレンダリングであったりなど、あくまで音ゲーとしてみた場合にソフト自体、あるいはPSPの性能からくる不満点も少なくないものだったのだ。
それに引き換えデレステスマホゲーであるため楽曲やコミュの追加が恒久的に望めるし、スマホ端末のスペックも大幅に上昇していたためPVもリアルタイミングで3Dモデルを動かしたりと上記の不満点をことごとく解消していく素晴らしいアプリだった。

 

ただ、音ゲーになってしまったためプロデューサーの存在はさらに希薄になっていった。

プロデューサーとはゲームプレイヤーの事を呼称する名称になってしまったのだ。

ゲーム中ではゲームをプレイする毎にプロデューサーLVが上がったり「○○担当プロデューサー」と称号がもらえたりするものの、そこにあるのは数値と称号であり、私は「プロデューサー」ではなく「音ゲーをプレイしてるそこの人」だったのだ。

 

更にミリオンライブはGREE版の配信を終了し、全面的に去年リリースされた「アイドルマスターミリオンライブ シアターデイズ」(通称ミリシタ)へとサービスが移行した。

 

私はこれらのゲームの曲も好きだし、キャラクターも魅力的だと思う。しかし、ゲームとして私はプロデューサーがやりたかったのだ。

 

音ゲーをプレイしてレベルを挙げると開放される、あるいはイベントのたびに配信されるコミュではアイドル同士がキャッキャウフフと会話している。そこにプロデューサーなど存在していない。居るのは画面の前でニヤニヤしているキモオタ私だ。

 

「シャイニーカラーズ」に対する当初の不安点

そんな時に発表されたのが「アイドルマスター新作」。2017年のTGSの情報で知ったのが初めてだった。当初の情報は「全く新しいキャラクターで」「全く新しい舞台で」「ブラウザゲーム」というぐらいしか無かった。

 

不安だ…

 

そもそも現在アイマスキャラは膨大な数存在する。765ASと呼ばれるアーケードの系譜を継いで根幹となっている13人

DS用ソフト「ディアリースターズ」が3人

と、ここまではそもそもハードやソフトの容量によって人数にある程度の制限が設けられていたことも有り程々の人数である。

が、スマホ向けゲームが増えたことによりその人数は急激に増えていく。

ミリオンライブのキャラクターで39人

女性向けアイマス「SIDE M」より45人

そしてシンデレラガールズのキャラクターで186人

 

そして新作でどれだけの人数が増えるのか。

私個人としてはどのキャラも魅力的ではあるのだが、人数が多いとその分全てのキャラに思い入れを入れることが出来ない。そういう意味で、シンデレラガールズやミリオンライブに深くハマれなかった過去がある分、新作アイマスはとても不安だった。

 

しかしそんな事よりももっと不安だったことが、ブラウザゲームであるという点。

ここ数年、艦これや刀剣乱舞などでブラウザゲームがちょっとした復権をしてはいるものの、アイマスでブラウザゲーといったらやはり「シンデレラガールズ」が思い浮かぶ。私が「シンデレラガールズ」に苦手意識をもっていることは前述のとおりだ。

 

そもそもいまさらブラウザゲー???2018年ぞ?

 

そして配信スタート

そんなこんなで配信が開始された。

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まずキャラクターは全員で16人。ちょうどいい人数だ。

 

で、不安だったブラウザゲーという点だが、これもHTML5を使用することで全く従来のブラウザゲーと違っていて、そもそもスマホでプレイすることが推奨されている。GUIなども他のアプリなどと同じレベルで洗練されている。

 

この時点で不安だった点は解消された。

 

で、肝心なゲームについてだが…

 

これが、ギャルゲーなのである。まごうこと無く。

 

アイドルをトップアイドルへ導くプロデューサーのゲームなのだ!!!

 

これこそ本来のアイマスの形だ。

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物語はアイドルをスカウトすることから始まる。

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レッスンをこなしつつ、適度に休暇を与えつつ、オーディションに挑んでTV出演を勝ち取る。

コミュでは適切な選択肢を選ぶことでアイドルからの信頼度が上昇する。

 

これが、スマホでできるというのが重要で、しかも音ゲーと違ってゲームする上でイヤホンなどが必要というわけではないので手軽なのも好感が持てる。

 

思えば、ミリオンライブやシンデレラガールズもこの様な形式でゲームが配信されていればもっとハマっていたのになあと。

 

なんだかんだ言ってもアイマス最高なんだけど

不満点こそあれど、結局は私はアイドルマスターというコンテンツを受け取ってとっても楽しんでいる。

シンデレラガールズのメディアミックス展開はすごく勢いがあるし、ミリオンライブは運営の熱意に心動かされることもある。

ゲーム自身だけでなくコンテンツ自体に魅力があるのがアイマスの特徴だと思う。しかし、だからといって自分にハマるゲームがなければコンテンツ自体の魅力も減ってしまう。

音ゲーばかりだったアイマススマホゲーに、新たな選択肢が増えたことはユーザーとしても、コンテンツのさらなる発展を願う身としても、とてもうれしい。

 

願うべくは「シャイニーカラーズ」も末永く続いてほしいということだ。

アニメ化しそうな漫画紹介【その1】 響~小説家になる方法~ 

ジャケ買い、という言葉がある。

 

かつて今ほど情報にあふれているわけではなかった時代、何も事前情報無く店頭に赴いた際に購入の指針になったのは、CDや書籍のジャケットであったと言う。

 

「アニメ化しそうな漫画紹介」と題して、このシリーズでは私が店頭で見かけた際に思わず気になった、そしていずれアニメ化するだろうという漫画の感想を書こうと思う。漫画村も潰れたことだし、漫画がもっと売れてほしいぞ。

 

第一回は「響~小説家になる方法~

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あらすじ

とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。
編集部員の花井は、応募条件を満たさず、
ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。
封を開けると、これまで出会ったことのない
革新的な内容の小説であった。
作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・

新しい漫画を追っている方なら見覚えのある作品かもしれない。なぜなら、

マンガ大賞2017において、みごと大賞に輝いた作品、なの。すっげー。

 

 

この表紙に写っているのが主人公の響ちゃん。見た感じ普通の文学少女ですが睨むようにこちらを見ている瞳が特徴的だ。

 

一言で言えば文学少女を主人公にした勧善懲悪モノ

もちろんすべてがそうというわけではないのだけれど、響ちゃんが小説家としての道を進む中で起こった様々な問題を打ち砕く、もとい解決させていくストーリーになっている。

 

打ち砕く。誰が?

 

もちろん響ちゃんが。

 

響ちゃんはこう見えてめちゃくちゃ肝が座っていて、脅し暴力なんでもあり、我が道を行く唯我独尊な性格で、巻き起こる様々な問題を己の拳と口撃によって解決していくのだ。

 

とはいえ顔も体つきもかわいい女子高生なので、大の大人相手にけんかを売っている響ちゃんは見てるこっちもヒヤヒヤしつつ、それでいてスカッとするという不思議な感覚になってしまう。

 

 

最新刊でも変わらず内容は、響にとって嫌なことが起こる→響が解決するみたいなストーリーだけれど、これまで様々なヤバ人(じん)が登場してきた中で毎回手を変え品を変えイライラさせてくるので、響としてもストレス解消のしがいがあるだろう。

 

8巻では、「最近体を動かしてないな…」などという嵐の前の静けさみたいなセリフがあったり、なんだかんだアウトローな行動することも、自分がやりたいだけみたいな節が…

 

「響」の魅力は小説家として大成していくまでのストーリーを、「女子高生にして」成していくというスーパーヒーロー的なところにもあると思う。みんな好きでしょそういうの。藤井聡太くんとか。

 

それで言ったら似た傾向に「バクマン。もある。あちらは漫画家を題材にしていて、中学生にしてジャンプに読み切りを載せて以来主人公やライバルたちの成長を描いた作品だ。

 

しかし「バクマン。」と比べると「響」では、より学生であることがフューチャーされている。

響はストーリー上なし崩し的に文芸部に入部することになり(それによる自身と周囲の軋轢も生まれたりするものの)高校生活を軸にしているような描写が多い。

 

それゆえ部活には先輩もいるし、後輩もできるし、文芸部ならではの部誌の刊行なんかも行なったりとイベントには事欠かない。

 

そんな中で響に人間的な成長があったかどうか…は、わからないけれど、いろいろな人物と出会うことで生まれた作品もあった。

 

そんな「響」は、2018年4/28に最新刊の9巻が刊行された

この最新刊もとても良くて、私遂に泣いちゃった。

この漫画は響が強すぎるのでスカッとすることも多いけれど、逆に言えば響以外の、めちゃくちゃ努力して小説書いている人には救いがないなとも思っていた。

 

小説家になる方法、と題しているくせに響はほとんど類稀な才能によって次々快進撃を続けていった。その途中には努力の末響に破れた人も。

そんな彼らもとても魅力的なキャラなので、救いがないな、とおもってしまう。

9巻では、響ではなくそんな彼らが主人公だった。響に負けても努力した人、競うことをやめて思うがままに書いた人、様々な「小説家になる方法」を実現させていったのはとても見ていて美しかった。

 

9巻まで来るとストーリー的には随分と規模の大きな話になってしまっていたが、響がやることはまあいつもと変わらないだろうという安心感もある。

 

あと単純に、こういう文学少女が私のタイプだって言うのもあってめちゃくちゃ好きな漫画だ。

 

「響」は既刊9巻~まだまだ続いていく。

そしてもれなくアニメ化もするだろう。そんな漫画です。

 

↑2巻の表紙超好き。